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SACDサラウンド・レビュー(827) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Richard Strauss  Ein Heldenleben Burleske.jpg
Richard Strauss
Ein Heldenleben,Burleske
PTC5186617
Denis Kozhukhin(Piano)
Marc Albrecht/Netherlands Philharmonic Orchestra
録音   2017年2月(Burleske)
     2017年12月(Ein Heldenleben)
PentaTone


リヒャルト・シュトラウス:
・ブルレスケ ニ短調 TrV145
・交響詩「英雄の生涯」 Op. 40 TrV190

ブルレスケ ニ短調はピアノと管弦楽のための作品であり、1886年に作曲された。青年時代の作品のこの曲は、作風や曲想においてブラームスに触発されたことが窺われる。当初は「ピアノと管弦楽のためのスケルツォ」と題され、ハンス・フォン・ビューローに献呈された。しかしながらビューローは、あまりに演奏が至難であることを理由にこの作品の演奏を拒否している。初演は1890年6月21日にアイゼナハの音楽祭で行われた。指揮は作曲者本人であり、独奏者はリストの高弟オイゲン・ダルベールであった。自由なソナタ形式による単独楽章の作品。演奏時間は約20分。

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
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マルク・アルブレヒト(Marc Albrecht,1964年~ )はハノーファー生まれのドイツの指揮者。ダルムシュタット歌劇場音楽監督、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を歴任。2011年からは急逝したヤコフ・クライツベルクの後を引き継ぎ、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団などに客演している。日本では、東京フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、札幌交響楽団を指揮。オペラの分野でも高い評価を得ており、特に、バイロイト音楽祭での「さまよえるオランダ人」の新演出(2003年~2006年)、ザルツブルク音楽祭でのヴェレス「バッカスの信女」(2003年)、パリ国立オペラでのヤナーチェク「死者の家から」(2003年)は絶賛された。2001年から2004年まで、ベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者を務め、メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」等で成功を収めた。また、ドレスデン・ゼンパーオーパー(州立歌劇場)とも良好な関係を築き、「ファウストの劫罰」「影のない女」「エレクトラ」等を指揮した。最近では2014年5月に来日し、東京都交響楽団の定期演奏会に客演し、コルンゴルトの交響曲などを指揮した。
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ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団(英:Netherlands Philharmonic Orchestra,蘭: Nederlands Philharmonisch Orkest)はオランダ・フィルハーモニー管弦楽団とも言い、オランダ・アムステルダムを本拠地とするオーケストラである。オランダ国内のオーケストラが交替でピットに入るネーデルラント・オペラで最も多く演奏するオーケストラでもある。1985年にアムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Amsterdams Philharmonisch Orkest)とユトレヒト交響楽団(Utrechts Symfonie Orkest)とネーデルラント室内管弦楽団(オランダ室内管弦楽団)が合併して発足した。合併後もネーデルラント室内管弦楽団は同名称で引き続き独立した活動をしている。初代首席指揮者はヘルムート・ヘンヒェン(ネーデルラント室内管弦楽団と兼任)。2003年から2010年までヤコブ・クライツベルクが同じく兼任で首席指揮者を務めた。小林研一郎も客演指揮者を務めている。歴代の指揮者としてウィレム・ヴァン・オッテルロー、ユベール・スダーンらがいる。現在、マルク・アルブレヒトが首席指揮者を務める。

「ブルレスケ」でのピアノは少し下がった位置に定位しており、ホールトーンの豊かさを感じる。「英雄の生涯」では高域弦の音の伸び、低域弦の響きの豊かさがさらに増したように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音の中に直接音も感じる。録音場所はアムステルダム、NedPhO-Koepel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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