SACDサラウンド・レビュー(838) [サラウンド・サウンド・レビュー]
J.S. Bach
Goldberg Variations
BIS2347
Trio Zimmermann
録音 2017年9月
2018年6月
BIS
J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏編)
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
トリオ・ツィンマーマン(Trio Zimmermann)はヴァイオリンニストのフランク・ペーター・ツィンマーマンにより2007年に創立された弦楽3重奏団。他メンバーはヴィオラのアントワーヌ・タムスティ(Antoine Tamestit)、チェロのクリスチャン・ポルテラ(Christian Poltéra)。
残響の多い教会での録音だが、フロントマイクにはアンビエンスな音はほとんど拾っていない。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングして、豊かなアンビエンスな音を捉えている。ツィンマーマンの奏でるストラディヴァリウスはとてもクリアーな響きをしており、他の弦との音のバランスも良い。弦楽三重奏で聴くゴルトベルクは新鮮さを感じた。録音場所はドイツ、Neustadt am Rübenberge 、St. Osdagkirche Mandelsloh
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2019-11-10 11:52
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