SSブログ

SACDサラウンド・レビュー(891) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Martinů Violin Concertos Nos. 1 & 2.jpg
Martinů
Violin Concertos Nos.1 & 2
BIS2457
Frank Peter Zimmermann (violin)
Jakub Hruša/Bamberger Symphoniker
録音  2018年10月(No.1)
    2019年10月(No.2)
BIS

ボフスラフ・マルティヌー:
・ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
・ヴァイオリン協奏曲第1番 H.226
ベーラ・バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124

ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů,1890年12月~1959年8月)は、チェコ出身の作曲家。7歳からヴァイオリンを習い、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲している。プラハ音楽院に入学したが途中で退学。1919年にはカンタータ「チェコ狂詩曲」でスメタナ賞を受賞し、作曲家としてのデビューを飾った。1923年には奨学金を得て、念願のパリで学ぶこととなり、ルーセルに対位法を学び、フランス六人組やストラヴィンスキーなどの影響を強く受けた作品を作曲した。大変多作な作曲家で400作を残した。6曲の交響曲を始め、様々な楽器のための30曲近くもの協奏曲、11作のオペラをはじめ、あらゆる分野で作曲を行った。

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
Frank-Peter Zimmermann_2.png


ヤクブ・フルシャ(Jakub Hrůša,1981年7月~ )は、チェコ、ブルノ出身の指揮者。ブルノのギムナジウムに通っていたころは、ピアノとトロンボーンを習っていたが、次第に指揮に興味を持つようになった。その後プラハ芸術アカデミーに進学し、イルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学んだ。2003年 ロヴロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール優勝。2008年よりプラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、2010年より東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクター。2016年よりバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。
Jakub Hrůša_4.jpg


バンベルク交響楽団(独: Bamberger Symphoniker- Bayerische Staatsphilharmonie)は、ドイツ・バイエルン州バンベルクに本拠を置くオーケストラである。 前身は、1940年にチェコスロバキア(当時はナチス・ドイツ支配下)のドイツ系住民によって創立されたプラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団(Deutschen Philharmonischen Orchesters Prag)である。同楽団は、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの推薦で、ヨーゼフ・カイルベルトを首席指揮者に迎えて活動していた。ドイツの敗戦後の1945年、チェコからドイツへ逃れた(ドイツ人追放)同楽団の楽団員が集結して本楽団を創立した。1946年3月16日、「バンベルク・トーンキュンストラー管弦楽団」として第1回演奏会を開いたが、同年6月1日、「バンベルク交響楽団」に改称した。 歴代の主な首席指揮者はヨーゼフ・カイルベルト、オイゲン・ヨッフム、ホルスト・シュタインなど。2000年からジョナサン・ノットを首席指揮者に迎えており、2012年11月には名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットと共に来日し、公演をサントリーホールなどで行った。2016年よりヤクブ・フルシャが首席指揮者に就任した。
Bamberger Symphoniker_8.jpg


1ポイントマイクをメインとして、スポットマイクは多用していないと思われる録音。ソロのヴァイオリンはセンターの少し下がったところに定位しており、コンサートホールの中程で聴く音に近い。使用ヴァイオリンは1711年製‘ストラディヴァリウス'Lady Inchiquin’
サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインで低めに抑えられている。
録音場所はドイツ、Joseph-Keilberth-Saal,Konzerthalle Bamberg


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。