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SACDサラウンド・レビュー(784) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bartók & Kodály
Concertos for Orchestra
PTC5186626
Jakub Hrůša/Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年6月
PentaTone Classics


コダーイ:管弦楽のための協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲

コダーイの管弦楽のための協奏曲(ハンガリー語:Konĉerto por orkestro)はシカゴ交響楽団創立50周年記念のために1939年から1940年にかけて作曲された管弦楽曲である。世界初演は1941年2月6日にシカゴでフレデリック・ストック指揮シカゴ交響楽団によって行われた。ヨーロッパ初演は1943年の同日に作曲者指揮ブダペスト市立管弦楽団により演奏された。5楽章から成り、演奏時間は約19分。

バルトークの管弦楽のための協奏曲は1943年に作曲された5つの楽章からなる管弦楽曲である。1943年当時ボストン交響楽団の音楽監督だったクーセヴィツキーが、自身の音楽監督就任20周年を記念する作品として、また亡くなったナターリヤ夫人の追憶のための作品として、彼女と共に設立した現代音楽の普及を目的としたクーセヴィツキー財団からの委嘱としてバルトークに作曲を依頼したことにより作曲された。バルトークの晩年の代表作であり、最高傑作のひとつにも数えられる。演奏時間は約38分

ヤクブ・フルシャ(Jakub Hrůša,1981年7月~ )は、チェコ、ブルノ出身の指揮者。ブルノのギムナジウムに通っていたころは、ピアノとトロンボーンを習っていたが、次第に指揮に興味を持つようになった。その後プラハ芸術アカデミーに進学し、イルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学んだ。2003年 ロヴロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール優勝。2008年よりプラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、2010年より東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクター。2016年よりバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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1ポイントマイクをメインとした収録と思われ、音響空間は大きく、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は、ほぼ直接音だが低めに抑えられている。録音はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb) Großer sendesaalでのセッション

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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ルーヴル美術館展 肖像芸術 [美術・絵画鑑賞]

先週の16日に有楽町で年一回6月の第2土曜日の開催が恒例になった高校時代のクラスの有志が集まる飲み会に行った帰りに、六本木の国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」を観てきました。
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ルーヴル美術館を構成する8つの部門の古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エルトリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画が全面協力し、古代から19世紀にいたるまでの「肖像芸術」作品112点が展示されています。

印象に残った作品
・《女性の頭部》 シリア、パルミラ出土 150年~250年 石灰岩
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Head of a Woman, Palmyra (Syria).jpg

・「狩りの女神ディアナとして表された若い娘の肖像」
イタリア、クマエ出土 150年~170年 大理石 
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・《アレクサンドロス大王の肖像》、通称《アザラのヘルメス柱》 イタリア 2世紀前半 大理石
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・アントワーヌ=ジャン・グロ 
《アルコレ橋のボナパルト》 1796年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Baron Antoine-Jean Gros, Bonaparte on the Bridge at Arcole.jpg

・クロード・ラメ
《戴冠式の正装のナポレオン1世》 1813年 大理石
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Claude Ramey, Napoleon I in His Coronation Robes.jpg

・ヴェロネーゼ
《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》 1560年頃  油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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・レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
《ヴィーナスとキューピッド》 1657年頃 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Rembrandt Harmensz. van Rijn, Venus and Cupid.jpg

・フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
 《第2代メングラーナ男爵、ルイス・マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像》 1791年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
Francisco de Goya y Lucientes, Portrait of Luis María de Cistué y Martínez.jpg

・ジュゼッペ・アルチンボルド 《春》 1573年 油彩/カンヴァス
Photo (C) RMN-Grand Palais (musée du Louvre)
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SACDサラウンド・レビュー(783) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Concertos for 2 harpsichords
AE 10087
Pierre Hantaï(Harpsichord)
Aapo Häkkinen(Harpsichord)
Helsinki Baroque Orchestra
録音 2014年
Aeolus

チェンバロ協奏曲集Vol.3 ~2台のチェンバロのための協奏曲集
J.S.バッハ:
・2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060
・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
・2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Fk.10


ピエール・アンタイ(Pierre Hantaï,1964年2月~)はフランス、パリ出身のチェンバロ奏者、指揮者。パリでチェンバロを学んだ後、アムステルダムで巨匠レオンハルトに師事。1982年にブルッヘ国際古楽コンクールで第2位を受賞。たびたび古楽アンサンブルと共演しており、1987年にはシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドと、1989年にはジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンと活動を共にした。2004年から自身の古楽団体「ル・コンセール・フランセ」を主宰。2002年、約500曲あるスカルラッティのソナタの録音プロジェクト第1弾を発表。昨年11月に第5弾をリリースしている。今年5月のラ・フォル・ジュルネTOKYOに来日した。
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アーポ・ハッキネン(Aapo Häkkinen,1976年~) はフィンランドのヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、オルガニスト、クラヴコード奏者、指揮者。ヘルシンキ大聖堂の聖歌隊員として音楽教育を受け始め、13歳からシベリウス音楽院でハープシコードを習い始める。1995年から98年にはアムステルダムのスヴェーリンク音楽院でボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフトに、1996年から2000年にはパリでピエール・アンタイにそれぞれ師事しており、グスタフ・レオンハルトの知己も得ている。またフィレンツェの鍵盤音楽の校訂を行っており、シベリウス音楽院や世界中のマスタークラスで教鞭を取っている。同時に、ヘルシンキ・バロック・オーケストラの音楽監督としても活躍している。最近では2017年11月にヘルシンキ・バロック・オーケストラと共に来日し、バッハのチェンバロ協奏曲第3番やランデンブルク協奏曲第5番など大演奏した。
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ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(Helsinki Baroque Orchestra)は芸術監督のアーポ・ハッキネンによって2003年創立されたアンサンブル。2009年、リカルド・ミナシ(Riccardo Minasi)がアソシエイトディレクターに就任。

このアルバムでの演奏はオーケストラと名がつくものの、Vn×2、Va×1、Vc×1、Cemb×2の小さな編成。ブックレットの収録風景写真では、2台のチェンバロを直角に配置し、その内角側に弦楽器を配している。また、Vcには台を置いて他の楽器と音の出る水平方向の位置を揃えている。サラウンドスピーカーからの音はマイクの位置を後方に遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)にあるコンサートホール。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(782) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Korngold
Violin Concerto
CC72755
Liza Ferschtman (violin)
Jiri Malat/Prague Symphony Orchestra
Christian Vasquez/Het Gelders Orkest
録音   2017年11月(Korngold)
     2017年6月(Bernstein)
Challenge Classics

・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
・バーンスタイン:セレナード ~プラトンの『饗宴』による

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897年5月~1957年11月)は、モラヴィア地方(現在はチェコ)のブリュン生まれのユダヤ系の作曲家。オーストリアとアメリカ合衆国で活躍した。11歳の時に作曲したバレー・パントマイム「雪だるま」はウィーンでセンセーションを引き起こし、21歳の作品であるオペラ「死の都」は当時有数の上演回数を誇った。当時コルンゴルトはマーラーやR・シュトラウスの後継となる作曲家と目されていた。コルンゴルトの才能は特に劇場音楽の分野で発揮されたが、 こうした才能に注目した演出家のマックス・ラインハルトの誘いを受けて、彼はアメリカへ渡り映画音楽に手を染めることになる。1938年に故国オーストリアがナチス・ドイツに併合されると、ユダヤ人であったコルンゴルトはハリウッドで映画音楽に専念するしかなく、20本の映画に音楽をつけ、その後のハリウッド映画の華麗なオーケストラ・サウンドの礎を築いた。「風雲児アドヴァース」(1936)と「ロビン・フッドの冒険」(1938)ではアカデミー作曲賞を受賞している。演奏される機会の多いヴァイオリン協奏曲は、20世紀の名曲のひとつ。


セレナード(Serenade )はレナード・バーンスタインが1954年に作曲した演奏会用作品。正式な題名は『ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)』(Serenade for Solo Violin, Strings, Harp and Percussion (after Plato's "Symposium") )で、一種のヴァイオリン協奏曲になっている。正式な題名にあるように、プラトンの『饗宴』に着想を得て作曲された。ミュージカル以外ではバーンスタインの作品中、最もよく演奏されるものの一つである。クーセヴィツキー財団の委嘱によって作曲され、初演は1954年にヴェネツィアで、アイザック・スターンのヴァイオリン、バーンスタインの指揮で行われた。編成的に似通ったバルトークの『弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽』のような響きや雰囲気が感じられる部分がある一方、バーンスタインならではの躍動感やジャズ的な雰囲気、ユーモアも感じさせる。ベートーヴェンの交響曲第5番のオーボエの引用が入っていることでも有名。演奏時間は約30分。

リザ・フェルシュトマン(Liza Ferschtman,1979年~)はオランダのヴァイオリニスト。ロシア系の音楽一家に生まれ、ハーグの王立音楽院とフィラデルフィアのカーチス音楽院で学んだ。2006年、オランダで最も権威ある「オランダ音楽賞」を受賞。ユニークなプログラムと、聴き手にダイレクトに語りかける独特の演奏スタイルで人気を博している。ヘルマン・クレッバース(F.P.ツィンマーマンらの師匠)のもとで研鑽を積む。世界の名だたるオーケストラと共演しているほか、今井信子やエンリコ・パーチェらと、室内楽での共演も重ねている。
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イジー・マラート(Jiří Malát)はチェコ、プラハ出身の指揮者。 プラハ芸術大学(Academy of Performing Arts in Prague)にてヴァラク・ノイマン(Václav Neumann)に師事。1981年卒業後、ピルセン・オペラハウス(J. K. Tyl Theatre)の指揮者に就任。1985年には、ピルセン放送交響楽団(Pilsen Radio Orchestra)の指揮者、後にオストラヴァのヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(Janáček Philharmonic Orchestra)、1988年にプラハの国立歌劇場の指揮者に就任。
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クリスチャン・ヴァスケス(Christian Vasquez,1984年~)ベネズエラ、カラカス生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。9歳でヴァイオリンを学び始め、2001年からJoséAntonio Abreuに師事した。 2005年、シンフォニカ・ユヴェンユ・デ・アラグア・ホセ・フェリックス・リバス(JoséFelix Ribas Juvenile Symphony Orchestra of Aragua)の音楽監督に就任。 2009年にはロサンゼルス・フィルの指揮者グスタボ・ドゥダメルに指名されて、ベネズエラのテレサ・カレーニョユースオーケストラの音楽監督に就任。2010年3月にスタヴァンゲル交響楽団(Stavanger Symphony Orchestra、略称SSO)と共演し、2013年から2014年のシーズンから4年間の契約で音楽監督に就任することになった。2015/16シーズンには、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団のプリンシパル・ゲスト指揮者に就任。
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プラハ交響楽団(Prague Symphony Orchestra)は、チェコプラハを本拠とするオーケストラである。1934年にFOK交響楽団として設立。FOKとはFilm-Opera-Koncertの略で、設立当初は映画音楽を中心的に行っていた。1952年にプラハ市公認オーケストラとなり、現在の楽団名を採用。音楽監督を置かず演奏活動を行っているが、セルジュ・ボドに名誉指揮者の称号を贈っている。2014年シーズンからフィンランド出身のピエタリ・インキネンが首席指揮者に就任した。

アーネム・フィルハーモニー管弦楽団(蘭Het Gelders Orkest, 英Arnhem Philharmonic Orchestra)はオランダの東部地区を代表するオーケストラ。1889年創立以来100年以上の歴史を誇る名門オーケストラで、オランダで最初にマーラーを演奏したオーケストラとして知られている。小林研一郎が2006年から2007年のシーズンに常任指揮者になり、2007年には初めて日本を訪れた。

収録はワンポイントマイクをメインとしたと思われる、ソロのヴァイオリンは前に出て、オーケストラは後ろに下がった奥行き感のある音場になっており、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音は直接音がメインだが、低めに抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(781) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Maurice Ravel and George Gershwin
Piano Concertos
Denis Kozhukhin(Piano)
Kazuki Yamada/Orchestre de la Suisse Romande
PTC5186620
2017年7月
Pentatone

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
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山田和樹(Kazuki Yamada ,1979年~)神奈川県生まれ。東京藝術大学で指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。在学中に藝大生有志とともにTOMATOフィルハーモニー管弦楽団(2005年より横浜シンフォニエッタに改名)を結成し、音楽監督に就任。2009年に、若手指揮者の登竜門として有名なブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2011年には出光音楽賞、2012年には渡邊暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、そして文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を続けざまに授賞した。日本フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、横浜シンフォニエッタの音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミュージックパートナー、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスなどのポストを兼任。スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者。ドイツのベルリン在住

スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーヴで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月から2015年まではネーメ・ヤルヴィ、2016年からはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)が就任予定。2012/2013年のシーズンより山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。

ダイナミックレンジの大きな収録で、ソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。ヴィクトリア・ホールの豊かなホールトーンの中で、音像は大きく広がっている。ガーシュウインでは金管とバスドラムのダイナミックな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。収録はスイス、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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