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SACDサラウンド・レビュー(798) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Complete Piano Trios Vol.2.jpg
Beethoven
Complete Piano Trios Vol.2
CC72778
Van Baerle Trio
録音 2017年7月
Challenge Classics

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
・交響曲第2番ニ長調 Op.36(ピアノ三重奏編曲版)
・アレグレット 変ホ長調 Hess 48

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar)、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン(Maria Milstein)、チェリストのギデオン・デン・ヘルデール(Gideon den Herder)によって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
Van Baerle Trio_3.jpg


ピアノはベルギー、Chris maene社 のstraight strung concert grand CM17003が使用されている。

ピアノと他の楽器の音のバランスは良く、ピアノはナチュラルな音をしており、響きも豊かである。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、ヒルフェルスム、MCO-1

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(797) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Piano Concertos Nos.11-13.jpg
Mozart
Piano Concertos Nos.11-13
ABCD418
Katrine Gislinge (piano)
Stenhammar Quartet
録音 2016年10月
Alba Records 

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415 (ピアノと弦楽四重奏版)
・ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413 (ピアノと弦楽四重奏版)
・ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 (ピアノと弦楽四重奏版)

カトリーネ・ギスリンジェ(Katrine Gislinge,1969年~)はデンマークのピアニスト。6歳からピアノを習い始め、1990年にデンマーク・王立音楽院にてディプロマを得た後、ニューヨクやロンドンにて学ぶ。最近ではヴァイオリンニストのギドン・クレメールやピーターセン弦楽四重奏団、チェリストのジャン・ワン(Jian Wang)、マーク・コッペイ、フルート奏者のエマニュエル・パユなどと共演。フランスのモンペリエ・フェスティバル、ロンハンハウス室内楽フェスティバルなどに出演している。
Katrine Gislinge_1.jpg


ステンハンマル四重奏団 (Stenhammar Quartet)は1995年創設のスウェーデンの弦楽四重奏団。メンバーは第1ヴァイオリンのペーテル・オロフソン(Peter Olofsson)がイェヴレ交響楽団の首席奏者、第2ヴァイオリンのペール・オーマン(Per Öman)はスウェーデン放送交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションの首席奏者、トニー・バウアー(Tony Bauer)はスウェーデン放送交響楽団のヴィオラ奏者、チェロのマッツ・オロフソン(Mats Olofsson) はイェヴレ交響楽団の首席奏者。
Stenhammar Quartet_2.jpg


デンマークのコンテンポラリー作曲家、ベント・ソレンセン(Bent Sørensen)が作曲したカデンツァを採用したモーツァルトのP協のピアノと弦楽四重奏版であるが、ピアノが前に出て、四重奏が後ろに下がった様なミキシングになっている。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はスウェーデン,Sveriges Radio,Studio3

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(796) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann String Quartets.jpg
Schumann
String Quartets
BIS2361
Engegård Quartet
録音 2016年12月
BIS


シューマン:
・弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1
・弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.41 No.2
・弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41 No.3

シューマンの作曲した弦楽四重奏曲作品41の3曲は「室内楽の年」として知られる1842年に、3曲セットで作られた。この1年間には、シューマンの残したおよそ10曲の本格的室内楽作品中の内、ピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲などを含む5曲が書かれた。これには、フランツ・リストの勧めがあり、1839年6月5日付けの手紙でシューマンに室内楽曲の作曲を勧めていた。

エンゲゴール弦楽四重奏団(Engegårdkvartetten)はノルウェー北極圏のロォーテンを本拠とし、第1ヴァイオリンのアルヴィド・エンゲゴール(Arvid Engegård)を中心とし2006年に創設された。エンゲゴールはロフォーテン国際室内楽フェスティヴァルの創設者で、芸術監督を務めている。第2ヴァイオリンのアレックス・ロブソン(Alex Robson)はイギリス生まれ、3歳でノルウェーに移住。2008年よりノルウェー室内管弦楽団のメンバー。ヴィオラのジュリエット・ジョプリング(Juliet Jopling)は、ノルウェー室内管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ナショナル・ラジオ管弦楽団の客員首席ヴィオラ奏者でもあり、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学修士号を取得している。チェロのヤン・クレメンス・カールセン(Jan Clemens Carlsen)はオーストリア生まれ、2013年に新メンバーとして加入。
Engegård Quartet_2.jpg


各楽器の音の分離、定位もしっかりしており、音場の横への広がり感がある。サラウンドスピーカーからはアンビエンスな音がメイン。録音はノルウェー、Jar Kirke, Bærum

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(795) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert Aus der Ferne.jpg
Schubert
Aus der Ferne
PTC5186673
Signum Quartett
録音 2017年4月
PentaTone Classics

フランツ・シューベルト:
・遥かよりの歌 D.107 (X. ファン・ダイクによる弦楽四重奏版)
・ロマン劇「ロザムンデ」のためのロマンツェ Op.26 D.797(サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 Op.168 D.112
・笑いと涙 Op.59-4 D.777 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・シラーの「ギリシアの神々」の一節 D.677 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」 Op.96-3 D.768 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)
・弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」 Op.29 D.804
・君こそわが憩い Op.59-3 D.776 (サンディ・ファン・デュークによる弦楽四重奏編)



シグヌム四重奏団(Signum Quartett)はドイツのケルンを拠点とし活動している、1994年結成の弦楽四重奏団。今までロンドンのウイグモア・ホール、パリのシテ・デ・ラ・ミュジーク、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニーなどの有名なホールでの演奏会に出演。2009年にはロンドンのウイグモア・ホールで行われるロンドン国際弦楽四重奏コンクール(London International String Quartet Competition)第3位、ハンブルク国際室内楽コンクール(International Chamber Music Competition)第3位、2011年~2013年にはBBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト(BBC New Generation Artists)に選出され、2014年には国際クラシック音楽賞(International Classical Music Awards)などを受賞している。
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弦楽四重奏曲第8番、第13番以外はシューベルトの歌曲をヴィオラ担当のサンディ・ファン・デューク(Xandi van Dijk)により弦楽四重奏用に編曲されたもの。

各楽器の音のバランスは良いが、横への広がり感があまり無く、1st Vnが少しセンターよりに聴こえる。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音だが、低めに抑えてある。録音場所はドイツ、ヴッパータール、エマニュエル教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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