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SACDサラウンド・レビュー(812) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Complete Piano Trios Vol.3
CC72781
Van Baerle Trio
録音   2017年9月(Op.44)
     2018年1月(Op.70)
Challenge Classics

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集 第3集
・ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
・ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 Op.70-2
・変奏曲 変ホ長調 Op.44(ピアノ三重奏曲第10番)


ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 作品70-1は1808年にピアノソナタとして書き始められ、当初はルドルフ大公に献呈する予定であったが、エルデーディ伯爵夫人がピアノ三重奏曲の新作を熱心に依頼したために当初の計画を変更し、第6番作品70-2と共に2曲のピアノ三重奏曲に変わったという。「幽霊」の愛称で親しまれており、次作である第6番と共に作品70として出版された。「幽霊」という愛称は、ベートーヴェンがシェイクスピアの悲劇「マクベス」のために書いた魔女の宴会のシーンのスケッチをこの作品に流用しようとしたためといわれている。全3楽章からなり、演奏時間は約26分。

ファン・ベーレ・トリオ(Van Baerle Trio)は2004年にピアニストのハンネス・ミンナール(Hannes Minnaar)、ヴァイオリニストのマリア・ミルシテイン(Maria Milstein)、チェリストのギデオン・デン・ヘルデール(Gideon den Herder)によって創設されたピアノ・トリオ。ファン・ベーレはオランダのアムステルダムにある通りの名前に因んでいる。3名はアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)学んでいた時に出会い、2011年のConcertgebou Vriendenkrans Competitionに優勝後はヨーロッパ各地で活躍している。
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ピアノは今回もベルギー、クリス・マーネ(Chris Maene)社の平行弦ピアノConcert Grand built in 2017を使用している。

Vnが左、Pfはセンター、Vcが右に定位しており、各楽器の奥行き感はほぼ同じ。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、ヒルフェルスム、MCO-1

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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浅草・スカイツリー周辺散策 [その他]

先日、リフォーム会社主催のバスツアーがあり、参加してきました。午前中は汐留でのショウルーム見学とセミナー、その後、浅草の「雷5656会館」に移動して昼食。食後は約3時間の自由行動でした。

パナソニック汐留ショウルーム
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言問橋西よりスカイツリー
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墨田公園
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東京大空襲戦災犠牲者追悼碑
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言問橋よりスカイツリー
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牛嶋神社
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東京ソラマチ
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アサヒビール本社ビル
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吾妻橋より
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隅田川ライン乗船場
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新仲見世道り
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雷門
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仲見世商店街
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浅草寺宝蔵門
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浅草寺本堂
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浅草寺五重塔
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花やしき入口
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浅草木馬館
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浅草公会堂
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SACDサラウンド・レビュー(811) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Concerti
COV91812
Hisako Kawamura(piano)
Andrea Cellacchi(bassoon)
Douglas Bostock/Rune Bergmann/Argovia philharmonic
録音   2017年3月(piano)
     2014年11月(bassoon)
Coviello Classics

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
・ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191

河村 尚子(Hisako Kawamura,1981年5月~) は兵庫県西宮市に生まれる。5歳で渡独し、ピアノを学ぶ。ハノーファー音楽演劇大学でウラジミール・クライネフに師事。ハノーファー国立音楽演劇大学在学中に数々のコンクールで優勝、入賞を重ねる。2006年ミュンヘン国際コンクールで第2位受賞後、翌年、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾り、大器を感じさせる新鋭として、一躍世界の注目をあびる。2009年度には出光音楽賞、新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞、日本ショパン協会賞を受賞。2012年、芸術選奨新人賞受賞。2013年、ホテルオークラ音楽賞を受賞。2011年5月よりドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学にて非常勤講師を務める。
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アンドレア・チェラッキ(Andrea Cellacchi,1997年~)はイタリア、ローマ出身のファゴット奏者。音楽一家に生まれ、10歳でファゴットの勉強を始める。16歳でラティーナ音楽院(Music Conservatory “O. Respighi” in Latina)を卒業。ドイツのデュッセルドルフで開催された第10回アイオロス国際木管楽器コンクール(Aeolus International Competition)で第1位、スイスのムーリ国際コンクール(Muri Competition 2016)で第1位を受賞。
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ダグラス・ボストック(Douglas Bostock,1955年~ )は、イギリスの指揮者。イングランド北西部のチェシャー州ノースウィッチに生まれる。シェフィールド大学を卒業し、エイドリアン・ボールトに師事。1980年より1990年まで、コンスタンツに本拠を置く南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、1991年より1998年まで、カルロヴィ・ヴァリ交響楽団の音楽監督・首席指揮者を務める。1992年にはチェコ室内フィルハーモニック(1989年ズデニェク・アダム等により創設)首席客演指揮者となり、1997年ミュンヘン交響楽団、2000年東京佼成ウインドオーケストラ、2002年アールガウ交響楽団の各常任指揮者を兼任。2006年より2011年6月まで、東京佼成ウインドオーケストラの首席客演指揮者を務めた。2012年4月より、東京芸術大学音楽学部招聘教授。洗足学園音楽大学客員教授も務める。
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ルネ・ベルグマン(Rune Bergmann)はノルウェーの指揮者。2017/18と2016/17のシーズンよりカナダのカルガリー・フィルハーモニー管弦楽団(Calgary Philharmonic)の音楽監督、およびポーランドのシュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団(Szczecin Philharmonic)の芸術監督兼最高指揮者を務めている。
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アールガウ交響楽団(Argauer Symphonie Orchester (ASO))は以前アルゴビア・フィルハーモニック(Argovia philharmonic)と呼ばれていた。スイスのアールガウを本拠地としているオーケストラで、2002年から常任指揮者にダグラス・ボストック(Douglas Bostock)が就いている。
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高域弦の音の伸びは良いが、低域弦は響きの豊かさが不足気味。ピアノ協奏曲ではソロのピアノとバックのオーケストラとの音のバランスは良い。ファゴット協奏曲の方が録音は古いが音質は勝っているように感じた。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(810) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Martinů
Double Concertos for Violin and Piano
PTC5186658
Sarah & Deborah Nemtanu (violin)
Magali Demesse (viola)
Momo & Mari Kodama (piano)
Lawrence Foster/Orchestre Philharmonique de Marseille
録音 2017年6月
Pentatone

マルティヌー:
・2つのヴァイオリンのための協奏曲H.329
・ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト
・2台のピアノのための協奏曲H.292

ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů,1890年12月~1959年8月)は、チェコ出身の作曲家。7歳からヴァイオリンを習い、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲している。プラハ音楽院に入学したが途中で退学。1919年にはカンタータ「チェコ狂詩曲」でスメタナ賞を受賞し、作曲家としてのデビューを飾った。1923年には奨学金を得て、念願のパリで学ぶこととなり、ルーセルに対位法を学び、フランス六人組やストラヴィンスキーなどの影響を強く受けた作品を作曲した。大変多作な作曲家で400作を残した。6曲の交響曲を始め、様々な楽器のための30曲近くもの協奏曲、11作のオペラをはじめ、あらゆる分野で作曲を行った。

ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を歴任。2012年よりマルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。

マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団 ( Marseille Philharmonic Orchestra)は1965年にフランス公共放送地方オーケストラ(ORTF Regional Orchestra)が解散後に、マルセイユ・オペラ座(Orchestre de l’Opéra de Marseille)が創設した管弦楽団。1981年にはフュルスト・ヤーノシュ(János Fürst)を音楽監督に迎え本格的に独立したオーケストラとして始動。現在は88名の常任メンバーにより運営されている。2012年2月よりローレンス・フォスターが音楽監督に就任。
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ソロの楽器はあまり前に出ることなく、バックのオーケストラとの音のバランスは良い。豊かなホールトーンを感じる録音で、低域弦の響きも豊で、音像は左右、奥行き方向にも広い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はフランス、マルセイユ、Friche la Belle de Mai

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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ルーベンス展 [美術・絵画鑑賞]

上野の国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展―バロックの誕生」を観てきました。
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バロック様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家のペーテル・パウル・ルーベンスの名は、わが国では名作アニメ「フランダースの犬」の最後の場面でベルギー、アントワープの聖母大聖堂のルーベンス作「キリストの降架」の前で、愛犬パトラッシュとともに永遠の眠りにつく、と言うことで知られています。ドイツ北西部に生まれ、フランダース(フランドルの英語名)と言う、スペイン領ネーデルラント(ベルギー)の北西部アントワープ(アントウェルペン)で育ったルーベンスは、ブリューゲルやファン=アイク兄弟などと同じフランドル派の一人です。
ウフィツィ美術館、リヒテンシュタイン侯爵家コレクションやプラド美術館、国立西洋美術館などの所蔵作品を含め、世界各国から集めた約70点が展示されています。

以下印象に残った作品

眠るふたりの子供 1612-13年頃
The National Museum of Western Art, Tokyo
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セネカの死 1615-16年
[コピーライト]Madrid, Museo Nacional del Prado
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聖アンデレの殉教 1638-39年 
Fundacion Carlos de Amberes, Madrid
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バラの棘に傷つくヴィーナス 1608-10年
USC Fisher Museum of Art, Los Angeles
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パエトンの墜落 1604-05年
Courtesy National Gallery of Art, Washington
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マルスとレア・シルウィア 1616-17年
(C)LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienn
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