SSブログ

SACDサラウンド・レビュー(839) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Handel Concerti grossi Op.6_2.jpg
Handel
Concerti grossi Op.6
PTC5186737
Bernhard Forck/Akademie für Alte Musik Berlin
録音  2018年9月
    2019年2月
Pentatone

ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 No.1-6 HWV319-324

ベルンハルト・フォルク( Bernhard Forck,1963年~)はドイツ生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。ベルリン、ハンス・アイスラー音楽大学にてエバーハルト・フェルツに師事。1986年、ベルリン交響楽団に入団。同時期にヒストリカル奏法に興味をもち、ピリオド楽器をザルツブルク・モーツァルテウム大学にて、アーノンクールらに学ぶ。ベルリン古楽アカデミー創立当初からのメンバーで、現在3名いるコンサートマスターのひとり。また、ベルリン・バロック・ゾリステンのメンバーとしても活躍しているほか、ハンス・アイスラー音楽大学で指導している。
Bernhard Forck_1.jpg


ベルリン古楽アカデミー(Akademie für Alte Musik Berlin)は1982年に旧東ベルリンで設立の世界有数のバロック室内オーケストラ。グラミー賞、グラモフォン賞等を受賞し、アルバムは100万枚を超える売り上げている。室内楽からオーケストラ作品まで年間約100回におよぶコンサートに出演している。1984年のベルリン・コンツェルトハウスの再開以来、独自の連続演奏会を行い話題を集め、1994年以降は、ベルリン国立歌劇場やインスブルック古楽際に定期的に客演している。また、多くの指揮者やソリストと共演してきたが、特にルネ・ヤーコプスとは、25年以上にわたり数多く共演している。
Akademie für Alte Musik Berlin_2.jpg


弦が1st Vn×5、2nd Vn×4、Va×3、Vc ×2、 Db ×1にチェンバロまたはオルガン、リュート、オーボエ、バスーンを各1加えた小編成のピリオド・アンサンブル。教会での録音で。音響空間は広く、楽器間の音のバランスは良い。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスがメインでやや大きめ。録音場所はベルリン、Nikodemus Kirche

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0) 

SACDサラウンド・レビュー(838) [サラウンド・サウンド・レビュー]

J.S. Bach Goldberg Variations.jpg
J.S. Bach
Goldberg Variations
BIS2347
Trio Zimmermann
録音  2017年9月
    2018年6月
BIS

J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏編)

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
Frank-Peter Zimmermann_6.jpg


トリオ・ツィンマーマン(Trio Zimmermann)はヴァイオリンニストのフランク・ペーター・ツィンマーマンにより2007年に創立された弦楽3重奏団。他メンバーはヴィオラのアントワーヌ・タムスティ(Antoine Tamestit)、チェロのクリスチャン・ポルテラ(Christian Poltéra)。
Trio Zimmermann_6.jpg


残響の多い教会での録音だが、フロントマイクにはアンビエンスな音はほとんど拾っていない。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングして、豊かなアンビエンスな音を捉えている。ツィンマーマンの奏でるストラディヴァリウスはとてもクリアーな響きをしており、他の弦との音のバランスも良い。弦楽三重奏で聴くゴルトベルクは新鮮さを感じた。録音場所はドイツ、Neustadt am Rübenberge 、St. Osdagkirche Mandelsloh

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(3)  コメント(0)