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SACDサラウンド・レビュー(844) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Schubert
Music for Violin, Vol.1
BIS2363
Ariadne Daskalakis (violin)
Paolo Giacometti (fortepiano)
Michael Alexander Willens/Die Kölner Akademie
録音  2017年12月
    2018年2月(Violin Sonata,Fantasy)
BIS

シューベルト:ヴァイオリン作品集 1
・ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D.438
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D.345
・ポロネーズ 変ロ長調 D.580
・ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) ト短調 Op.137 No.3, D.408
・幻想曲 ハ長調 D. 934 Op.159

アリアドネ・ダスカラキス(Ariadne Daskalakis,1969年12月~)はギリシャ移民の両親のもと、ボストンに生まれたアメリカの女性ヴァイオリニスト。シモン・ゴールドベルクやトーマス・ブランディスに師事、1990年代初頭から各地のコンクールで入賞。仲間と2009年にケルンの古楽グループのアンサンブル・ヴィンテージ・ケルン(Ensemble Vintage Koln)を結成。2002年よりケルン音楽大学(Cologne Conservatory of Music and Dance)のヴァイオリン教授。

パオロ・ジャコメッティ(Paolo Giacometti, 1970年~)はイタリア、ミラノ生まれのピアニスト。幼少期よりオランダに移り住み、アムステルダム・スヴェーリンク音楽院に進む。同音楽院ではヤン・ワインに師事し、首席で卒業。さらに音楽を学ぶ過程で、ジェルギー・シェベックから多大な影響とインスピレーションを受けた。オランダ国内、および国際コンクールで、数々の賞を受賞。現在、ユトレヒト音楽院のピアノ科教授として、後進の指導にも熱意を注いでいる。ピリオド楽器とモダン楽器の両方を弾きこなし、ソロ・ピアニストとしても、また室内楽のメンバーとしても、世界の舞台で活躍している。

ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens,1952年10月~)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。
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ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。 2013年5月にフォルテ・ピアノのロナルド・ブラウティハム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
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トラック1~3のソロのヴァイオリンはとてもクリアな響き、バックのオーケストラはナチュラルで厚みのある響きをしている。小編成のアンサンブルなので横への広がり感は少ないが、奥行を感じる録音になっている。トラック4~10のヴァイオリン・ソナタではヴァイオリンがセンター前寄り、フォルテ・ピアノがセンター奥に定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
 
サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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