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SACDサラウンド・レビュー(880) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms Symphony No. 4_2.jpg
Brahms
Symphony No.4
BIS2383
Thomas Dausgaard/Swedish Chamber Orchestra
録音  2018年4月(Symphony No.4)
    2018年9月(Hungarian Dances)
BIS

ブラームス:
・交響曲第4番 ホ短調 Op.98
・ハンガリー舞曲集 WoO1 (T.ダウスゴーによる管弦楽編)(Nos2,4,8,9,17-21))
・悲劇的序曲 Op.81

トーマス・ダウスゴー(Thomas Dausgaard, 1963年7月~ )はデンマークの指揮者で、トマス・ダウスガードとも記されることがある。コペンハーゲンに生まれ、同地の王立デンマーク音楽院、ロンドンの王立音楽大学に学ぶ。1997年よりスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者に就任、その後2004年8月にはデンマーク国立響の首席指揮者に就任した。その溢れんばかりのエネルギーと創造性のもと両オーケストラは目覚ましい変化を遂げており、2010年夏のBBCプロムスでは彼の指揮のもと、両オーケストラが出演し観客や評論家より絶賛された。最近では2019年10月に文化村オーチャードホールで行われたBBC Proms JapanのためBBCスコテッシュ交響楽団とともに来日し、マーラーの交響曲第5番などを指揮した。
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スウェーデン室内管弦楽団(Swedish Chamber Orchestra)はエーレブルー・スウェーデン室内管弦楽団(瑞: Svenska Kammarorkestern Örebro)とも呼ばれ、スウェーデン、エーレブルー市を本拠地とするスカンジナビアで唯一の専任の室内オーケストラである。1995年にエーレブルー室内管弦楽団(Örebro Kammarorkester)とエーレブルー管楽合奏団(Örebro Kammarblåsare)が合併して設立。1997年から現在までトーマス・ダウスゴーが音楽監督を務めている。
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ダウスゴーとスウェーデン室内管とによるブラームス交響曲シリーズ第4弾。音響空間は左右、奥行方向ともに広く、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。スポットマイクは多用していないと思われる録音で、サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。録音場所はスウェーデン, Örebro Concert Hall(エーレブルー・コンサートホール)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(879) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Respighi
Pines,Fountains & Festivals of Rome
CHSA5261
John Wilson/Sinfonia of London
録音 2019年9月
Chandos

レスピーギ:ローマ三部作
・交響詩「ローマの祭り」 P.157
・交響詩「ローマの噴水」 P.106
・交響詩「ローマの松」 P.141

ジョン・ウィルソン(John Wilson,1972年~)はイギリスの指揮者、編曲家、音楽学者。1994年にジョンウィルソン・オーケストラ(John Wilson Orchestra)を創設。2007年にジョンウィルソン・オーケストラと共にBBCプロムスに出演。2016年よりBBCスコティッシュ・シンフォニーオーケストラ(BBC Scottish Symphony Orchestra)のアソシエイトゲストコンダクター。軽音楽や映画音楽も手掛ける。
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シンフォニア・オブ・ロンドン(Sinfonia of London)は映画音楽やレコーディング・セッションのための専門的なオーケストラとして1955年に設立された。2018年にジョン・ウィルソンが再結成し、その妙技を復活第1弾のアルバム「コルンゴルトの交響曲嬰へ調」で見せた。
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残響の豊かな教会でのセッション録音で、フロントスピーカーからの音はそれほどその影響を受けていないが、サラウンドスピーカーからの音は影響をうけ、かなり遅延して聴こえる。ブックレットの録音の風景の写真によると、遠くから聞こえるトランペットは2階前方のバルコニーから演奏しているが、音像も前方の上方に定位している。ダイナミックレンジが広く、音響空間も広い。録音場所はロンドン,Kilburn,Church of St.Augustine

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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地球1周半達成 [ランニング]

記録を取り出してからのランニングによる走行距離が本日で60,000㎞を超えました。ほぼ地球を1周半回ったことになります。71歳以後はレースへの出場はやめておりますが、隔日の10km余りのジョギングは続けています。

コロナ禍ですが、緑道や人気のないところを選んで一人で走っているのでマスクの着用は必要ないと思いますが、エチケットとしてフェイス・マスク(BUFF)をしています。

冬でもなるべく薄着で走るせいか、おかげさまでインフルエンザを含め熱の出る風邪にはこの20年近くかかっていません。

昨今は体力や運動神経の衰えを肌で感じており、ジョギングスピードはますます落ちて、7~8分/kmになっています。しかし、体の許す限り、80歳までを目標に続けたいと思っています。



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SACDサラウンド・レビュー(878) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mahler
Das Lied von der Erde
PTC5186760
Sarah Connolly (mezzo-soprano)
Robert Dean Smith (tenor)
Vladimir Jurowski/Rundfunk Sinfonieorchester Berlin
録音 2018年10月
Pentatone

グスタフ・マーラー:「大地の歌」


サラ・コノリー(Sarah Connolly, 1963年6月~)はイギリス出身のメゾソプラノ歌手。ロンドン王立音楽大学でピアノと声楽を学び、ジェラルド・マーティン・ムーア(Gerald Martin Moore)の薫陶を受けた。BBCシンガースの団員を経て1992年からグラインドボーン音楽祭の合唱団員として舞台に立つようになった。1994年にリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」のアンニーナ役として初舞台を踏み、1998年にイングリッシュ・ナショナル・オペラでゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「セルセ」の表題役を歌って名が知られるようになった。2009年にコヴェントガーデン王立歌劇場に初出演を果たす。2010年にはCBE(Commander of the Order of the British Empire)を受勲。
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ロバート・ディーン・スミス(Robert Dean Smith, 1956年5月~)はアメリカのテノール歌手。ピッツバーグ大学でマーガレット・トゥーネン(Margaret Thuenemann)に声学を学び、クラシックとジャズの双方を学ぶ。その後、ジュリアード音楽学校でダニエル・フェロ(Daniel Ferro)に声楽を学ぶ。ビーレフェルト歌劇場と初契約し、以後、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、コヴェントガーデン王立歌劇場などに客演する。1997年ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のヴァルターでバイロイト音楽祭にデビュー。同音楽祭ではヴァルターに加えて、2001年からは「ローエングリン」のタイトルロール、「ワルキューレ」のジークムント、「トリスタンとイゾルデ」のトリスタンを歌うなど大成功を収め、“ヘルデン・テノール”として世界的に高い評価を得る。2002年「ワレキューレ」のジークムントで新国立劇場に出演
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ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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ホールトーンの豊かな録音で、スポットマイクを適所に配したと思われ、楽器間の音のバランスは良い。ダイナミックレンジは大きく、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。ライヴ録音だが聴衆のノイズは消されている。録音場所はベルリン、フィルハーモニー

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(877) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Bach
Concertos for Harpsichord & Strings,Vol.1
BIS2401
Masato Suzuki/Bach Collegium Japan
録音 2018年7月
BIS

J.S. バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.1
・チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052
・チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV1056
・キーボード協奏曲 ニ短調 BWV1059 (鈴木優人による復元版)
・チェンバロ協奏曲 ホ長調 BWV 1053

鈴木優人(Masato Suzuki,1981年~)はオランダ・デンハーグ生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院古楽科にてオルガンを父・鈴木雅明に師事。2007年オランダ・ハーグ王立音楽院修士課程オルガン専攻を首席で修了。同年9月より同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。現在、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、また室内楽やチェンバロやオルガンソロなど国内外で演奏活動を展開している。
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バッハ・コレギウム・ジャパン(Bach Collegium Japan, BCJ)は、バロック音楽を専門とする日本のオーケストラおよび合唱団である。1990年に鈴木雅明によって設立され、1995年以来ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータのシリーズをBISレーベルより発売しており、リリースは数十枚にのぼる。BCJは毎年バッハのカンタータと器楽曲のプログラムを演奏している。2000年のバッハ没後記念250年には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、テルアビブ、ライプツィヒ、メルボルンといった都市のフェスティバルに参加し、国際的に活動の幅を広げている。最近では、イタリア、スペイン、アメリカ合衆国、韓国、ドイツでバッハのカンタータ、マニフィカト、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲を含んだ演奏会を行っている。1999年、モービル音楽賞受賞。2014年、サントリー音楽賞受賞。
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鈴木優人のチェンバロの演奏は2015年のラ・フォル・ジュルネで生で聞いたことがある。
所蔵SACDでのバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演はこれ
チェンバロは前に出ず控え目で、各楽器はナチュラルな響きを伴っている。少編成のアンサンブルのためか音響空間の広がり感は少ない。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所は東京、ヤマハ・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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