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SACDサラウンド・レビュー(941) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Sammartini Sonatas For Recorder and b.c. Volume 2.jpg
Sammartini
Sonatas For Recorder and b.c. Volume 2
AE10336
Andreas Bohlen (recorder)
Michael Hell (harpsichord)
Daniel Rosin (cello)
Pietro Prosser (lute)
録音 2019年7月
Aeolus

サンマルティーニ:
ソナタ ハ長調(シブリー第8番)S8
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調(シブリー第18番)S18
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ短調(シブリー第16番)S16
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調(シブリー第26番)S26
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調(シブリー第20番)S20
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ長調(シブリー第17番)S17
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調(シブリー第14番)S14


アンドレアス・ベーレン(Andreas Bohlen,1983年~)はドイツ、ヴュルツブルク生まれのフランスのリコーダー奏者、ジャズ・サクソフォン奏者。バーゼル・スコラ・カントルムの教授も務める。音楽家の息子として生まれ、6歳からリコーダーを習い始めた。数年後にはアルト・サクソフォンを始める。2007年にアムステルダム音楽院を卒業後、バーゼルの音楽アカデミーでジャズ・サックスも専攻し、イタリアでキャリアを形成した。後年にはロンドンで多くのイタリアのバロック音楽家たちを指導した。現在は古楽、ジャズの両分野において即興演奏に力を入れている。
Andreas Böhlen_1.jpg


リュートはやや左、リコーダーはセンター前寄り、チェンバロはセンター奥寄り、バロック・チェロはやや右寄りに定位しているが、横への広がり感はあまりない。サラウンドスピーカーからの音にはマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。
録音場所はドイツ、ブランケンブルグ、マイケルシュタイン修道院

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(940) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Ravel La valse, M.72 & Other Works.jpg
Ravel
La valse, M.72 & Other Works
BIS-2438
Sakari Oramo/Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
録音  2020年2月(Miroirs , valse )
    2021年3月(Le Tombeau de Couperin, Menuet antique)
BIS

モーリス・ラヴェル:
・クープランの墓(管弦楽版)
・クープランの墓 第2曲 フーガ(K. ヘスケスによる管弦楽編)
・クープランの墓 第6曲 トッカータ(K. ヘスケスによる管弦楽編)
・鏡(管弦楽版)(抜粋)
・亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)
・古風なメヌエット(管弦楽版)
・ラ・ヴァルス(管弦楽版)

サカリ・オラモ(Sakari Markus Oramo,1965年10月~ )は、フィンランド、ヘルシンキ生まれの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加する。その後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターを務める。1989年から3年間、シベリウス音楽院の指揮者ヨルマ・パヌラのクラスに在籍した。1993年、フィンランド放送交響楽団の指揮者が病気のため公演の直前にキャンセルし、代役として指揮台に立った。この成功により、同交響楽団の副常任指揮者の1人となった。1999年、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任、2003年5月、同交響楽団が主催するフルーフ音楽祭の芸術監督を務めた。2006年より、フィンランドのコッコラ歌劇場の首席指揮者。2008年より、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。2013年のシーズンからはオストロボスニア室内管弦楽団の芸術監督に就任。
Sakari Markus Oramo_7.jpg


ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Stockholm Philharmonic Orchestra)は、スウェーデンのストックホルムのストックホルム・コンサートホール(Konserthuset)を本拠地とするオーケストラである。ノーベル賞授賞式で演奏することでも知られている。1902年に設立される。1992年にそれまでのストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Stockholms Filharmoniska Orkester)から、「王立(Kungliga)」を冠した現在名となる。歴代の指揮者としてヴァーツラフ・ターリヒ、フリッツ・ブッシュ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、アンタル・ドラティ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、パーヴォ・ベルグルンド、アンドルー・デイヴィス、パーヴォ・ヤルヴィらがいる。2000年から2008年までアラン・ギルバートが首席指揮者兼芸術顧問を務め、2008年からはサカリ・オラモが就任している。
Royal Stockholm Philharmonic Orchestra_4.jpg


高域弦は伸びのある音をしており、各楽器の定位は良く、存在感のある音場を構成している。音響空間も左右、前後に広がっており、各楽器の音のバランスも良い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はスエーデン、ストックホルム・コンサート・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(939) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Ludwig van Beethoven Piano Sonatas, Op. 31.jpg
Ludwig van Beethoven
Piano Sonatas,Op.31
BIS2607
Andreas Haefliger (piano)
録音 2021年1月
BIS

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番 - 第18番
・ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 Op.31,No.1
・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 「テンペスト」 Op.31,No.2
・ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31,No.3

アンドレアス・ヘフリガー(Andreas Haefliger,1962年~)は、ドイツ生まれのスイスのピアニスト。父親はエルンスト・ヘフリガーである。ジュリアード音楽院に学び、1988年にニューヨークにデビューした後、欧米の主要なオーケストラの多くと共演してきた。1993年にウィグモア・ホールにおいてロンドン・デビューを果たし、翌1994年にはフィルハーモニア管弦楽団と共演してプロムスに初めて出演した。ルツェルン音楽祭やザルツブルク音楽祭、ウィーン音楽週間にもしばしば出演している。
Andreas Haefliger,_2.jpg


ピアノはセンターの少し下がった位置に定位している。使用ピアノのベヒシュタインの音色は、派手やかさはあまりないものの、美しい響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


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SACDサラウンド・レビュー(938) [サラウンド・サウンド・レビュー]

B-A-C-H Anatomy of A Motif.jpg
B-A-C-H
Anatomy of A Motif
CHSA 5285(2) 2Discs
Simon Johnson (organ)
録音 2021年5月,6月
Chandos

J.Sバッハの主題によるモティーフの解剖学

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080よりコントラプンクトゥスXIV(4声の未完のフーガ)、音楽の捧げもの BWV 1079より6声のリチェルカーレ
メンデルスゾーン: J.S.バッハのコラール《おお、血と傷にまみれし御頭よ》によるソナタ ニ短調(ルドルフ・ルッツによる補筆完成版)
シューマン:バッハの名による6つのフーガ Op.60
ブラームス:フーガ 変イ短調 WoO 8
リスト:B-A-C-Hの主題による前奏曲とフーガ S 260
レーガー:B-A-C-Hによる幻想曲とフーガ Op.46
ジークフリート・カルク=エーレルト:B-A-C-Hによるパッサカリアとフーガ Op.150

サイモン・ジョンソン(Simon Johnson)はセント・ポール大聖堂のオルガニスト兼音楽監督補佐であり、世界的に有名な合唱団に同行し、大聖堂コンソートを指揮し、幅広いオルガンプログラムを主導している。2008年の就任以来、セント・ポールで行われたすべての全国的な行事に関与してきた。これには、サッチャー男爵夫人の葬儀、グレンフェルタワー記念礼拝、ダイヤモンドジュビリー、女王陛下の90歳の誕生日のお祝いなどが含まれる。
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セント・ポール大聖堂には3台のオルガンが設置されており、コンソールはチャペルのある一階に備え付けられている。1台のコンソールで3台のオルガンを演奏できるようになっている。
St Paul's Cathedral Organ Console.jpg

録音場所はイギリス、ロンドン、セント・ポール大聖堂

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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