SACDサラウンド・レビュー(133) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Mozart: Piano Concertos Vol. 7
Christian Zacharias/Orchestre de Chambre de Lausanne
940 1667-6
録音2011年3月
MDG
W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.7
ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415
ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K.238
ピアノ協奏曲 第16番 ニ長調 K.451
ツァハリアス&ローザンヌ室内管の、モーツァルトのピアノ協奏曲全集第7集。モーツァルトの輝かしい鍵盤の手腕を見せるための目的で作曲されたといわれている「6番」。この時期のモーツァルトには珍しいトランペットとティンパニ付きの「13番」と、交響的作曲法の進歩が顕著な「16番」。
クリスティアン・ツァハリアス(Christian Zacharias,1950年4月~)はインドの東部ジャムシェッドプール生まれのドイツ人ピアニスト、指揮者。
1961年から69年までカールスルーエ音楽院で亡命ロシア人ピアニストのイレーネ・スラヴィンに学んだのち、1970年から1973年までパリで名匠ヴラド・ペルルミュテールに師事。1969年ジュネーヴ国際音楽コンクール2位受賞、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール2位受賞ののち、1975年パリ・ラヴェル・コンクールで優勝、以後、国際的な活動を展開し、1979年にはEMIと専属契約を結び、数多くのレコーディングをおこなった。その後、弾き振り中心に指揮者としての活動をスタート、1992年にスイス・ロマンド管弦楽団を指揮してデビュー後は各地のオーケストラと共演を重ね、2000年からはローザンヌ室内管弦楽団の首席指揮者を務める一方、2002年、エーテボリ交響楽団の首席客演指揮者も務め、現在ではオペラも指揮するなど活動の幅を広げている。
ローザンヌ室内管弦楽団(仏:Orchestre de Chambre de Lausanne)は、スイス・ローザンヌを本拠地とする室内オーケストラである。1942年にスイス・ロマンド放送の協力の下、ヴィクトル・デザルツェンスにより設立された。デザルツェンスは約30年指揮者を務め、以降アルミン・ジョルダン、ローレンス・フォスター、ヘスス・ロペス=コボスが指揮者を務めた。2000年から現在までクリスティアン・ツァハリアスが芸術監督兼Chef titulaireを務めている。
この録音はツァハリアスとローザンヌ室内管によるモーツァルトのピアノ協奏曲集の第7集であり、演奏場所は同じローザンヌのメトロポール劇場であるが第3集や第4集(2007年)と比べて録音時期が2011年の最近の録音で録音機器またはマイクのセッティングを変えたのか中音、低音域の響きがさらに良くなっているように感じた。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5.1ch
2012-08-11 23:23
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