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SACDサラウンド・レビュー(845) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach 6 Flute Sonatas.jpg
J.S.Bach
6 Flute Sonatas
6.220673
Michala Petri (Recorder)
Hille Perl (Viola da gamba)
Mahan Esfahani (Harpsichord)
録音 2019年6月
OUR Recordings


J.S. バッハ:リコーダー・ソナタ集 BWV 1030-1035
・フルート・ソナタ ロ短調 BWV 1030
・フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV 1031
・フルート・ソナタ イ長調 BWV 1032
・フルート・ソナタ ハ長調 BWV 1033
・フルート・ソナタ ホ短調 BWV 1034
・フルート・ソナタ ホ長調 BWV 1035

ミカラ・ペトリ(Michala Petri,1958年7月~)はデンマーク、コペンハーゲン生まれのリコーダー奏者。5歳でデンマーク放送で初演奏を行なう。1969年よりハノーヴァーの国立音楽演劇大学でフェルディナンド・コンラードに師事。ティボリ・コンサートホールでソリストとしてデビュー以来、権威のある音楽祭にも数多く出演。バロック初期から現代作品にわたる幅広いレパートリーをもち、卓越した技巧は高く評価され、アーノルド、ホルンボー、ノアゴーなどの作曲家が彼女のために曲を書いている。1992年、リュート演奏家のラース・ハンニバルとデュオを結成。最近では2019年12月に来日し、J.S.バッハのソナタへ長調BWV1033などを演奏した。
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ヒレ・パール(Hille Perl,1965年~)ブレーメン生まれのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。父のヘルムート・パールはモーツァルトに特化(18世紀の演奏習慣)した音楽学者であった。5歳の時ジキスヴァルト・クイケンの演奏会を聴いて影響を受け、ヴィオラ・ダ・ガンバを習うことに決めた。ハンブルクで初めペレ・ロスに、高等音楽院ではイングリット・スタンパに師事。さらにブレーメン古楽アカデミーでヤープ・テル・リンデンとサラ・カニングハムのもとで研鑚を積む。1990年に卒業後、独奏者、室内楽奏者として世界各地で演奏活動を開始。ザ・ハープ・コンソートとフライヴルク・バロック・オーケストラのメンバーでもあり、リュート奏者のリー・サンタナとのデュオも注目されている。17,18世紀のソロ、合奏曲に特化した世界でも最高のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として認められている。ブレーメン芸術大学の教授も務めている。
Hille Perl_4.jpg


マハン・エスファハニ(Mahan Esfahani,1984年~)はイラン系アメリカ人の チェンバロ奏者。BBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれ、同じくボルレッティ・ブイトーニ・トラストのフェローシップ賞もチェンバロ奏者として初受賞。ソリストおよび客演指揮者として、これまでにイングリッシュ・コンサート、マンチェスター・カメラータ、シアトル・バロック管弦楽団に招かれるほか、BBCプロムス、レーゲンスブルク古楽音楽祭、ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭、ミラノのモーツァルト週間、ニューヨークのメトロポリタン美術館、サンフランシスコ古楽協会等で演奏を行っている。最近では2018年12月に来日し、川瀬賢太郎(指揮)、日本センチュリー交響楽団との共演でナイマンのチェンバロ協奏曲などを演奏した。
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OUR Recordingsはリコーダーのミカラ・ペトリ(Michala Petri)とギターのラース・ハンニバル(Lars Hannibal)の主宰により2006年に創設されたデンマークのレーベル。ナクソス傘下。

アルト・リコーダーがセンターやや左よりのやや下がった位置に、チェンバロは中央の奥に、ヴィオラ・ダ・ガンバは中央右寄りのやや下がった位置に定位している。各楽器の音のバランスは良い。教会での録音で全体的に低域音の響きが豊かで、サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音が占める。録音場所はコペンハーゲン、Garnisons Kirke

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(844) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert Music for Violin, Vol. 1.jpg
Schubert
Music for Violin, Vol.1
BIS2363
Ariadne Daskalakis (violin)
Paolo Giacometti (fortepiano)
Michael Alexander Willens/Die Kölner Akademie
録音  2017年12月
    2018年2月(Violin Sonata,Fantasy)
BIS

シューベルト:ヴァイオリン作品集 1
・ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D.438
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D.345
・ポロネーズ 変ロ長調 D.580
・ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) ト短調 Op.137 No.3, D.408
・幻想曲 ハ長調 D. 934 Op.159

アリアドネ・ダスカラキス(Ariadne Daskalakis,1969年12月~)はギリシャ移民の両親のもと、ボストンに生まれたアメリカの女性ヴァイオリニスト。シモン・ゴールドベルクやトーマス・ブランディスに師事、1990年代初頭から各地のコンクールで入賞。仲間と2009年にケルンの古楽グループのアンサンブル・ヴィンテージ・ケルン(Ensemble Vintage Koln)を結成。2002年よりケルン音楽大学(Cologne Conservatory of Music and Dance)のヴァイオリン教授。

パオロ・ジャコメッティ(Paolo Giacometti, 1970年~)はイタリア、ミラノ生まれのピアニスト。幼少期よりオランダに移り住み、アムステルダム・スヴェーリンク音楽院に進む。同音楽院ではヤン・ワインに師事し、首席で卒業。さらに音楽を学ぶ過程で、ジェルギー・シェベックから多大な影響とインスピレーションを受けた。オランダ国内、および国際コンクールで、数々の賞を受賞。現在、ユトレヒト音楽院のピアノ科教授として、後進の指導にも熱意を注いでいる。ピリオド楽器とモダン楽器の両方を弾きこなし、ソロ・ピアニストとしても、また室内楽のメンバーとしても、世界の舞台で活躍している。

ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens,1952年10月~)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。
Michael Alexander Willens_7.jpg


ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。 2013年5月にフォルテ・ピアノのロナルド・ブラウティハム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
Kölner Akademie_10.jpg


トラック1~3のソロのヴァイオリンはとてもクリアな響き、バックのオーケストラはナチュラルで厚みのある響きをしている。小編成のアンサンブルなので横への広がり感は少ないが、奥行を感じる録音になっている。トラック4~10のヴァイオリン・ソナタではヴァイオリンがセンター前寄り、フォルテ・ピアノがセンター奥に定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
 
サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(843) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mahler  Symphony No.10.jpg
Mahler
Symphony No.10
BIS2376
John Storgårds/Lapland Chamber Orchestra
録音 2017年10月
BIS

マーラー:交響曲第10番(M.カステレッティによる補筆 室内オーケストラ版)


ジョン・ストルゴーズ(John Storgårds,1963年10月~)はフィンランド、ヘルシンキ生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーにてヴァイオリンをエッサー・ライティオ(Esther Raitio )と、ヨウコ・イグナティウス(Jouko Ignatius)に教えを受ける。その後指揮に興味を持ち1993年~1997年の間、シベリウス・アカデミーにて(Jorma Panula)や( Eri Klas)に指揮法の指導を受ける。2003年からヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(Helsinki Philharmonic Orchestra)の首席客演指揮者に就き、2008年秋のシーズンからは首席指揮者に就任した。又、2006年から2009年までタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団(Tampere Philharmonic Orchestra)の首席指揮者を歴任。アヴァンティ室内管弦楽団(Avanti! Chamber Orchestra)の創設メンバーの一人。2012年からBBCフィルハーモニックの首席客演指揮者に就任した。
John Storgårds_2.jpg


ラップランド室内管弦楽団(Lapland Chamber Orchestra)はフィンランド北部の EUでもっとも北にあるプロのオーケストラ。ロバニエミ市(Rovaniemi)を拠点とする地域オーケストラとして、ラップランド地方をはじめ北極圏やフィンランド国内のさまざま地域で演奏活動を行っている。ラップランド室内オーケストラはその演奏法においても、技巧においても、フィンランドでももっとも多能なオーケストラとして、全国のアートシーンをリードしている。芸術監督はジョン・ストルゴーズが務めている。
Lapland Chamber Orchestra_3.jpg


室内オーケストラで聴くマーラーの交響曲は新鮮に感じた。
スポットマイクはあまり使用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴いているような音響空間の大きな録音。低域弦には厚み、高域弦は伸びが有り、ナチュラルな響きをしている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はフィンランド、ロバニエミ、Korundi House of Culture

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(842) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Felix & Fanny Mendelssohn Works for Cello and Piano.jpg
Felix & Fanny Mendelssohn
Works for Cello and Piano
PTC5186781
Johannes Moser (cello)
Alasdair Beatson (piano)
録音 2018年12月
Pentatone

チェロとピアノのための作品集
メンデルスゾーン:
・チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
・協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17
・無言歌 Op.109
・チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
・アッサイ・トランクィロ
ファニー・メンデルスゾーン:
・ソナタまたは幻想曲 ト短調
・カプリッチョ 変イ長調


ヨハネス・モーザー(Johannes Moser,1979年6月~)はミュンヘン生まれのチェリスト。8歳からチェロを学び、1997年からダヴィド・ゲリンガスに師事、2002年チャイコフスキー・コンクールで最高位(1位なし)を受賞。これまでに数多くの名門オーケストラ、名指揮者と共演し世界中に活躍の幅を広げる実力派で、バロックから現代まで豊富なレパートリーの持ち主で客観的なスタンスから巧みに難曲を弾きこなすスタイルが評判。最近では2016年11月に来日し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲などを演奏した。愛器は1694年製のグァルネリウス
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アラスデア・ビートソン (Alasdair Beatson)はイギリス、スコットランド生まれのピアニスト。ソリスト及び室内音楽で活躍。ロイヤルバーミンガム音楽院のピアノ科教授。
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ピアノはセンター奥寄り、チェロはセンター前に定位している。使用ピアノは1837年製エラールのフォルテピアノ。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目に配置し、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はオランダ、Studio Drente,Valthermand

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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令和元年走り納め [ランニング]

本日、午前中に買い物を兼ねて12.5km程のジョギングをしてきました。
今年の走行距離は1992.6kmになり、記録を取り出してからの総距離は5万8000㎞あまりになりました。古稀を迎えてからレースへの出場はやめておりますが、隔日のジョギングは欠かしていません。レースに向けた練習をやめたため、と加齢による体力の低下で、走るスピードは年ごとに低下しておりますが、少々の雨ぐらいでは走るようにしています。幸い、今のところ健康な体が維持できていますので、可能な限り継続してゆきたいと思っています。



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SACDサラウンド・レビュー(841) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Debussy Nocturnes.jpg
Debussy
Nocturnes
BIS2232
Chamber Choir of Europe
Lan Shui/Singapore Symphony Orchestra
録音  2015年11月(Rapsodie, Nocturnes)
    2017年5月
BIS

ドビュッシー:
・春(H. ビュッセルによる管弦楽編)
・狂詩曲
・民謡の主題によるスコットランド行進曲(管弦楽版)
・英雄の子守歌(管弦楽版)
・2つの舞曲 「神聖な踊りと世俗の踊り」
・夜想曲

ラン・シュイ(Lan Shui,1957年~)は中国、杭州に生まれの指揮者。5歳からヴァイオリンを始め、1985年に北京中央管弦楽団の演奏会でプロの指揮者としてデビューし、その後北京交響楽団の指揮者に選任された。1990年にはロサンゼス・フィルとの共演で指揮者デヴィッド・ジンマンに認められ、ボルチモア交響楽団の副指揮者に就任。ニューヨーク・フィルで巨匠クルト・マズアのアシスタントを務めるなど、その後も研鑚を積み、現在では世界各地のオーケストラにも招かれている。現在シンガポール交響楽団の音楽監督を務めているとともにコペンハーゲン・フィルハモニック(Copenhagen Philharmonic)の首席指揮者、(Denmark's Aalborg Symphony)の首席客演指揮者を兼ねている。
Lan Shui_3.jpg


シンガポール交響楽団(Singapore Symphony Orchestra, 略SSO)は1979年に創設されたシンガポールのオーケストラ。現在の音楽監督はラン・シュイ。楽団員は96名。団員のほとんどがシンガポール出身である。首席客演指揮者はフィンランド出身のオッコ・カム。2002年までヴィクトリア・コンサートホールで定演が行われたが、現在は同年に完成したエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイを本拠地として構えている。これまで、中国、マレーシア、日本、イタリア、スペイン、イギリス、ギリシャ、トルコ、アメリカで海外公演を行った。
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音響空間は奥行方向に広く、コンサートホールの中ほどで聞く音に近い。スポットマイクはあまり使用していないと思われる。夜想曲には合唱が加わる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はシンガポール、エスプラネード・コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(840) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Divertimento K563 & String Trio K562.jpg
Mozart
Divertimento K563 & String Trio K562
ARS38278
Trio Oreade
録音 2018年12月
Ars Produktion


モーツァルト:
・ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
・弦楽三重奏曲 ト長調 K.Anh.66(K. 562e)

トリオ・オレアーデ(Trio Oreade)はスイスのチューリヒに本拠を置く弦楽三重奏団。チューリッヒ音楽大学の学生3人で2001年に結成。メンバーはヴァイオリンの石橋幸子、ヴィオラがドイツ出身のウルズラ・ザルンタイン、チェロが中国出身のクリスティーネ・フー。
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石橋幸子(Yukiko Ishibashi)は大阪府出身のヴァイオリニスト。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコ-ス首席卒業。1997年リュ-ベック音楽大学に留学し、ザハ-ル・ブ口ン氏に師事。1999年よりチュ-リヒ音楽大学大学院にて ジョルジュ・パウク氏に師事。仙台国際音楽コンクール、クライスラ−国際コンクール入賞他、ドットバイラー国際コンクール、モーツァルト音楽コンクール、キバニス国際室内楽コンクールで共に第1位受賞。青山財団より「青山音楽賞大賞」受賞。2002年以来ディビット・ジンマン率いるスイス・チュ-リヒ・ト-ンハレ管弦楽団に在籍し、08/09シーズンより第2コンサートマスター。

Vnが左、Vaがセンター、Vcが右に定位している。各楽器の音のバランスはよく、ナチュラルな響きをしている。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(839) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Handel Concerti grossi Op.6_2.jpg
Handel
Concerti grossi Op.6
PTC5186737
Bernhard Forck/Akademie für Alte Musik Berlin
録音  2018年9月
    2019年2月
Pentatone

ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 No.1-6 HWV319-324

ベルンハルト・フォルク( Bernhard Forck,1963年~)はドイツ生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。ベルリン、ハンス・アイスラー音楽大学にてエバーハルト・フェルツに師事。1986年、ベルリン交響楽団に入団。同時期にヒストリカル奏法に興味をもち、ピリオド楽器をザルツブルク・モーツァルテウム大学にて、アーノンクールらに学ぶ。ベルリン古楽アカデミー創立当初からのメンバーで、現在3名いるコンサートマスターのひとり。また、ベルリン・バロック・ゾリステンのメンバーとしても活躍しているほか、ハンス・アイスラー音楽大学で指導している。
Bernhard Forck_1.jpg


ベルリン古楽アカデミー(Akademie für Alte Musik Berlin)は1982年に旧東ベルリンで設立の世界有数のバロック室内オーケストラ。グラミー賞、グラモフォン賞等を受賞し、アルバムは100万枚を超える売り上げている。室内楽からオーケストラ作品まで年間約100回におよぶコンサートに出演している。1984年のベルリン・コンツェルトハウスの再開以来、独自の連続演奏会を行い話題を集め、1994年以降は、ベルリン国立歌劇場やインスブルック古楽際に定期的に客演している。また、多くの指揮者やソリストと共演してきたが、特にルネ・ヤーコプスとは、25年以上にわたり数多く共演している。
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弦が1st Vn×5、2nd Vn×4、Va×3、Vc ×2、 Db ×1にチェンバロまたはオルガン、リュート、オーボエ、バスーンを各1加えた小編成のピリオド・アンサンブル。教会での録音で。音響空間は広く、楽器間の音のバランスは良い。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスがメインでやや大きめ。録音場所はベルリン、Nikodemus Kirche

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(838) [サラウンド・サウンド・レビュー]

J.S. Bach Goldberg Variations.jpg
J.S. Bach
Goldberg Variations
BIS2347
Trio Zimmermann
録音  2017年9月
    2018年6月
BIS

J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏編)

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
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トリオ・ツィンマーマン(Trio Zimmermann)はヴァイオリンニストのフランク・ペーター・ツィンマーマンにより2007年に創立された弦楽3重奏団。他メンバーはヴィオラのアントワーヌ・タムスティ(Antoine Tamestit)、チェロのクリスチャン・ポルテラ(Christian Poltéra)。
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残響の多い教会での録音だが、フロントマイクにはアンビエンスな音はほとんど拾っていない。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングして、豊かなアンビエンスな音を捉えている。ツィンマーマンの奏でるストラディヴァリウスはとてもクリアーな響きをしており、他の弦との音のバランスも良い。弦楽三重奏で聴くゴルトベルクは新鮮さを感じた。録音場所はドイツ、Neustadt am Rübenberge 、St. Osdagkirche Mandelsloh

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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コートールド美術館展 [美術・絵画鑑賞]

昨日、上野の東京都美術館にコートールド美術館展を観てきました。一日中雨で肌寒く、待ち時間なしでした。
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20世紀の初め、イギリスの実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションから印象派・ポスト印象派の作品を展示しています。コートールドが一番魅せられた画家がセザンヌで、生涯を通じて最も多く彼の作品を購入したそうです。
コートールド美術館はロンドンにあり、1932年に設立されました。
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以下印象に残った作品

ゴッホ
花咲く桃の木々
1889年 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
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モネ
アンティーブ
1888年 油彩 カンヴァス 
[コピーライト]Courtauld Gallery
モネ_アンティーブ.jpg

セザンヌ
大きな松のあるサント=ヴィクトワール山
1887年頃 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
セザンヌ_大きな松のあるサント=ヴィクトワール山.jpg

セザンヌ
キューピッドの石膏像のある静物
1894年頃 油彩 板に貼られた紙
[コピーライト]Courtauld Gallery
セザンヌ_キューピッドの石膏像のある静物.jpg

ルソー
税関
1890年頃 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
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ルノワール
桟敷席
1874年 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
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ドガ
舞台上の二人の踊り子
1874年 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
ドガ_舞台上の二人の踊り子.jpg

マネ
フォリー=ベルジェールのバー
1882年 油彩 カンヴァス
[コピーライト]Courtauld Gallery
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SACDサラウンド・レビュー(837) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mendelssohn Piano & Cello Works.jpg
Mendelssohn
Piano & Cello Works
ABCD434
Guadalupe López-Íñiguez(cello)
Olga Andryushchenko(piano)
録音 2018年8月,9月
ALBA

メンデルスゾーン:ピリオド楽器によるピアノとチェロのための作品集
・チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
・協奏的変奏曲 Op.17, MWV Q19
・アルバムのページ ロ短調 MWV Q25
・チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 Op.58-1, MWV Q27
・無言歌 ニ長調 Op.109, MWV Q34

グアダルーペ・ロペス=イニゲス(Guadalupe López-Íñiguez,1983年~)はフィンランド、ヘルシンキを拠点に活動するスペインのチェリスト。ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーの非常勤教授。ヘルシンキ芸術大学教育研究および学術開発センターのポスドク研究員、スペイン音楽学会副会長を務める。バロック・チェロによる『ガブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集』でアルバム・デビュー。
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オルガ・アンドリュシュチェンコ(Olga Andryushchenko,1978年~)はドイツを拠点とするモスクワ生まれのピアニスト。モスクワ音楽院を卒業後アレクセイ・リュビモフに師事。ケルン音楽大学でアルボ・ヴァルドマ、ハノーファー音楽大学でヴラディーミル・クライネフに師事。
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チェロはセンター前寄り、ピアノはセンター後方に定位している。チェロの低域弦の響きは豊かであるが、少しこもりがちに聴こえた。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はフィンランド、カウニアイネン、ニュー・パヴィリオン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(836) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Prokofiev Symphonies Nos. 2 & 3.jpg
Prokofiev
Symphonies Nos. 2 & 3
PTC5186624
Vladimir Jurowski/State Academic Symphony Orchestra of Russia
録音 2016年9月,10月
Pentatone

セルゲイ・プロコフィエフ:
・交響曲第2番 ニ短調 Op.40
・交響曲第3番 ハ短調 Op.44

ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
Vladimir Jurowski_5.jpg


ロシア国立交響楽団(The State Academic Symphony Orchestra of Russia)はモスクワを本拠とするオーケストラの一つで1936年に設立された。ソビエト連邦であった1991年までの名称は「ソビエト国立交響楽団」と呼ばれていた。2006年より交響楽団に多大な貢献をしたエフゲニー・スヴェトラーノフの栄誉をたたえて彼の名を付し、正式名称は「スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団」(Svetlanov Symphony Orchestra)となっている。2011年10月よりウラディーミル・ユロフスキが芸術監督兼首席指揮者を務めている。
The State Academic Symphony Orchestra of Russia_2.jpg


音像は左右、奥行き方向ともに広がっており、要所にスポットマイクを配置した、ワンポイントマイクをメインとした録音と思われる。大きなホールでの録音だが、ホールトーンはあまり感じられない。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、直接音がかなり入っている。録音場所はモスクワ音楽院大ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


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SACDサラウンド・レビュー(835) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Fauré Piano Quartets Nos 1 & 2.jpg
Fauré
Piano Quartets Nos 1 & 2
MDG9432122
Mozart Piano Quartet
録音 2018年12月
MDG


フォーレ: ピアノ四重奏曲全集
・ピアノ四重奏曲第2番ト短調Op.45、
・ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.15


モーツァルト・ピアノ四重奏団(Mozart Piano Quartet)は2000年に創設されたドイツのピアノ四重奏団。メンバーはピアノのパウル・リフィニウス(Paul Rivinius)、ヴァイオリンのマルク・ゴトーニ(Mark Gothoni)、ヴィオラのハルトムート・ローデ(Hartmut Rohde)、チェロのペーター・ヘール(Peter Hoerr)。それぞれがソロとして国際コンクールで賞を獲得している。演奏活動としてはリンカーン芸術センター、ウィグモアホール、メルボルンフェスティバル、マーラーフェスティバル、アムステルダムのコンセルトヘボウなど、米国、ヨーロッパ、極東の主要フェスティバルや会場で定期的に行っている。
Mozart Piano Quartet_2.jpg


残響の多い修道院での録音の影響と思われ、全体的にこもりがちな音に聞こえた。特にピアノはセンター奥に定位しているが、すっきりしない響きを伴っている。横への広がり感もあまり無い。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch(2+2+2方式)

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SACDサラウンド・レビュー(834) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Russian Masquerade.jpg
Russian Masquerade
Prokofiev,Scriabin,Arensky,Tchaikovsky
BIS2365
Sakari Oramo/Ostrobothnian Chamber Orchestra
録音 2017年12月
BIS

ロシアの仮面舞踏会(ロシアの弦楽オーケストラ作品集)
セルゲイ・プロコフィエフ:
つかの間の幻影 Op.22 (R. バルシャイによる管弦楽編)(抜粋)
アレクサンドル・スクリャービン:
24の前奏曲 Op.11 (J. カイパイネンによる弦楽オーケストラ編)(抜粋)
アントン・ステパノヴィチ・アレンスキー:
チャイコフスキーの主題による変奏曲 Op.35a
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:サマーリン追悼の悲歌


サカリ・オラモ(Sakari Markus Oramo,1965年10月~ )は、フィンランド、ヘルシンキ生まれの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加する。その後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターを務める。1989年から3年間、シベリウス音楽院の指揮者ヨルマ・パヌラのクラスに在籍した。1993年、フィンランド放送交響楽団の指揮者が病気のため公演の直前にキャンセルし、代役として指揮台に立った。この成功により、同交響楽団の副常任指揮者の1人となった。1999年、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任、2003年5月、同交響楽団が主催するフルーフ音楽祭の芸術監督を務めた。2006年より、フィンランドのコッコラ歌劇場の首席指揮者。2008年より、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。2013年のシーズンからはオストロボスニア室内管弦楽団の芸術監督に就任。
Sakari Markus Oramo_1.jpg


オストロボスニア室内管弦楽団(Ostrobothnian Chamber Orchestra)は、フィンランド・コッコラに本拠地を置く弦楽アンサンブルである。1972年、ユハ・カンガスにより国内の音楽学生を集めた学生オーケストラとして設立された。1989年からプロ・オーケストラとしての活動を始め、1993年に「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を受賞。名実ともフィンランドと北欧を代表する弦楽オーケストラとして国際的に知られるようになった。2013年、ユハ・カンガスが名誉指揮者に就くと、後任の芸術監督にはサカリ・オラモ(Sakari Markus Oramo)が就任した。
Ostrobothnian Chamber Orchestra_1.jpg


高域弦には伸びが有り、低域弦は厚みのある響きを伴っている。音響空間は横への広がり感はあまり無いが、奥行き方向には広がりを感じる。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられており、アンビエンスな音も捉えている。録音場所はフィンランド、コッコラ、Snellman Hall

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(833) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Vivaldi Bassoon Concertos.jpg
Vivaldi
Bassoon Concertos
PTC5186539
Gustavo Núñez (bassoon)
Academy of St. Martin in the Fields
録音 2015年4月
Pentatone

ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
・ファゴット協奏曲 ハ長調 RV474
・ファゴット協奏曲 ヘ長調 RV488
・ファゴット協奏曲 変ロ長調 「夜」RV501
・ファゴット協奏曲 ハ長調 RV477
・ファゴット協奏曲 イ短調 RV497
・ファゴット協奏曲 ハ長調 RV467


グスターボ・ヌニュス (Gustavo Nunez,1965年2月~)はウルグアイのモンテビデオ生まれ。数年間ヴァイオリンを学んだ後、11歳でファゴットに転向。16歳から王立音楽大学でケリー・カムデンに師事。1984年からハノーヴァー音楽大学特別クラスでクラウス・トゥネーマンに学ぶ。1987年、ジュネーブ国際コンクールでスイス賞、ミュンヘンでカール・マリア・フォン・ウェーバー賞を受賞。1988年にダルムシュタットのオペラハウスに招かれた後、1989年からバンベルク交響楽団の首席ファゴット奏者として活躍。1995年よりロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で首席ファゴット奏者を務める傍ら、現在デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽院で教鞭をとっている。
Gustavo Nunez_4.jpg


アカデミー室内管弦楽団(Academy of St. Martin in the Fields)は、イギリスのオーケストラ。略称はジ・アカデミー(The Academy)。当初は室内楽編成のオーケストラで、17世紀から18世紀の音楽を専門にしてきたが、古楽器オーケストラの台頭や、標準編成のモダン楽器のオーケストラが「古楽奏法」にも取り組む中、編成とレパートリーを拡張して独自の路線を歩み続けている。ロンドンでネヴィル・マリナーが創立し、1959年に最初の演奏会を行なった。当初はセント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教会の小編成の、指揮者なしの弦楽合奏団として、バロック音楽演奏の復活に貢献してきた。音楽学者・鍵盤楽器奏者のサーストン・ダートの校訂によるJ・S・バッハの管弦楽組曲や『ブランデンブルク協奏曲』、ヴィヴァルディの『四季』の演奏ではそれまでの演奏に見られない新解釈を示し、当時の音楽界で話題を呼んだ。管楽器を加えるようになってから、演奏曲目に見合うように編成や規模を変更し、バロック音楽だけに留まらず古典派音楽から現代音楽までレパートリーを広げて演奏するようになった。
Academy of St. Martin in the Fields_1.jpg


ブックレットの録音風景写真と同様にソロのバスーンはセンター前寄り、チェンバロは右奥に定位している。音像は左右、奥行き方向にも広がっている。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はロンドン、セントジョンズ・スミス・スクエア

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(832) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Hillborg.jpg
Beethoven/Hillborg
CHAMBER WORKS
PTC5186718
Calder Quartet
録音 2018年5月
Pentatone

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
ヒルボリ:コングスガード変奏曲
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131

アンデシュ・ヒルボリ (Anders Hillborg,1954年5月~)はスウェーデンの作曲家。1976年から1982年までストックホルム音学大学(KungligaMusikhögskolan)にて作曲、対位法、電子音楽を学んだ。スウェーデンのマルメ音楽アカデミー(Musikhögskolan i Malmö)にて作曲科の教授に就いている。作曲家としては管弦楽曲、合唱曲、室内楽、映画やポピュラー音楽などを作曲。
Anders Hillborg.jpg


カルダー四重奏団(Calder Quartet)は1998年創立のアメリカ、ロスアンジェルスを拠点として活躍する弦楽四重奏団。南カリフォルニア大学出身で構成され、アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)からその名を取っている。メンバーはヴァイオリンのベンジャミン・ジェイコブソン(Benjamin Jacobson)、アンドリュー・バルブルック(Andrew Bulbrook)、ヴィオラのジョナサン・モーシェル(Jonathan Moerschel)、チェロのエリック・バイヤーズ(Eric Byers)で構成されている。
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小編成の弦楽四重奏団だが横への広がり感がある録音で、各楽器の定位もしっかりしている。特に1st Vnはクリアで瑞々しい響きを伴っている。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑え、マイクは遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はロサンジェルス、コルバーン音楽学校ジッパー・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(831) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms The Five Sonatas for Violin & Piano, Vol.1.jpg
Brahms
The Five Sonatas for Violin & Piano Vol.1
BIS 2369
Ulf Wallin(violin)
Roland Pöntinen(piano)
録音 2017年5月
BIS

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1集
・クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1(ヴァイオリンとピアノ版)
・ヴァイオリン・ソナタ イ短調 「F.A.E.ソナタ」 第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO 2
・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
・5つの歌 Op. 72 第3曲 おお涼しい森よ(ヴァイオリンとピアノ編)
・4つのリート Op. 46 第4曲 ナイチンゲールに寄せて(ヴァイオリンとピアノ編)

ウルフ・ヴァリン(Ulf Wallin,1945年~)はスウェーデン出身のヴァイオリニスト。ストックホルムの王立音楽院およびウィーン国立音楽大学で教鞭をうける。ウィーンでは名匠シュナイダーハンに師事。ドイツのデトモルト音楽学校や1996 年以来ベルリンのハンス ・ アイスラー音楽大学でヴァイオリンの教授をしている。
Ulf Wallin_2.jpeg


ローランド・ペンティネン(Roland Peter Pöntinen, 1963年5月~ )は、スウェーデンのピアニスト。父親はレニングラード(現サンクトペテルブルク)近郊イングリアの出身のフィン語話者で、ソ連からの亡命者であった。アドルフ・フレドリク音楽学校に学び、ストックホルム・スウェーデン王立音楽院にてアラン・グンナル・ハルハーゲンに師事。その後インディアナ大学ブルーミントン校に留学し、メナヘム・プレスラーやジェルジー・シェボク、エリザーベト・レオンスカヤに師事する。1981年にストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と共演してデビューを果たし、その後欧米や韓国、南米、オーストラリアやニュージーランドの主要なオーケストラと共演してきた。レパートリーは幅広く、ソリストとしてショパン、サティ、スクリャービン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ベルク、プーランクを、室内楽奏者としてシューマン、ブラームス、グリーグ、ヤナーチェク、シェーンベルク、ヴェーベルン、ヒンデミット、ショスタコーヴィチ、ジョリヴェ、トゥービン、シュニトケの作品を含めており、録音数も非常に多い。
Roland Peter Pöntinen_3.jpg


ヴァイオリン、ピアノともセンターの少し下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音は、マイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。録音場所はスウェーデン、ピテオー、スタジオ・アクースティクム

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(830) [サラウンド・サウンド・レビュー]

J.S.Bach Harpsichord Concertos, Vol. 2.jpg
J.S. Bach
Harpsichord Concertos Vol.2
CC72800
Fabio Bonizzoni(Harpsichord/conductor)
La Risonanza
録音2018年9月
Challenge Classics


J.S. バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.2
ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057
チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV1044


ファビオ・ボニッツォーニ(Fabio Bonizzoni,1965年~)はイタリア、ミラノ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者。1987年から1994年の間ハーグ王立音楽院にてコープマン(Ton Koopman)にバロック・オルガンとチェンバロを師事。イタリア、トラーパニ国立音楽院(Conservatory of Trapani)やスイス、ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(Conservatorio della Svizzera Italiana of Lugano)にてチェンバロを教えている。
Fabio Bonizzoni_2.jpg


ラ・リゾナンツァ(La Risonanza)は古楽器を用いるイタリアの室内合奏と合唱のグループ。1995年にチェンバロ奏者ファビオ・ボニッツォーニを中心として結成された。主にバロック音楽を演奏する。
La Risonanza_3.jpg


バッハのチェンバロ協奏曲集Vol.1に続く第2弾。ソロのチェンバロは少し前に出た位置に定位しているが、バックのアンサンブルとの距離は無く、奥行き感のない収録。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングして教会のアンビエンスな音を捉えている。イタリア、フォルリ近郊、ポレンタ、サン・ドナート教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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2020東京五輪チケット当選 [その他]

本日2020東京五輪のインターネットによる抽選結果の発表が有り、1つだけですが当選しました。

オリンピックスタジアムでの陸上競技6日分と有明テニスの森のセンターコートでのテニス3日分の抽選にカスケード方式で応募し、全部当たると最高で20数万円でしたが、結局は7月31日のオリンピックスタジアムで開催の陸上競技の夜の部で男子10,000m決勝などがのある席種Cが当たっただけでした。

2020東京オリンピックチケット当選画面.png
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SACDサラウンド・レビュー(829) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Elgar Violin Concerto & Violin Sonata.jpg
Elgar
Violin Concerto & Violin Sonata
99141
Thomas Albertus Irnberger (violin)
Michael Korstick (piano)
James Judd/Royal Philharmonic Orchestra
録音  2017年9月(Violin Concerto)
    2018年3月(Violin Sonata)
Gramola


エルガー:
ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op. 61
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op. 82

トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(Thomas Albertus Irnberger,1985年~)はオーストリア、ザルツブルグ生まれのヴァイオリニスト。7歳からヴァイオリン、8歳でピアノを習い始めた。才能を認められ、わずか9歳でザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学の特待生として入学を許される。15歳でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でビルケント交響楽団(BilkentSymphony Orchestra)と共演し、センセーショナルなデビューを果たす。リンツ・ブルックナー音楽院でヨゼフ・ザバイーニに、パリでギトリスに、その他シトコヴェツキー、アルベルト・リジー、イーゴリ・オイストラフといった巨匠たちに師事した。
Thomas Albertus Irnberger_2.jpg



ミヒャエル・コルスティック(Michael Korstick ,1955年4月~)はドイツのケルン生まれのピアニスト。9歳からピアノのレッスンを受け、11歳のときケルンで開催された "Jugend musiziert"コンペティションの最優秀賞を受賞した。1974年からロシアのピアニストのタチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva)からマスタークラスの授業を受ける。1976年にアメリカ、ジュリアード音楽院に留学。1983年にコンサートのキャリアを積むためにドイツに戻った。
Michael Korstick_1.jpg


ジェームズ・ジャッド(James Judd,1949年10月~)はイギリスの指揮者。ロンドン、トリニティ音楽学校(Trinity College of Music)の出身。 1988年にアメリカのフロリダ・グランドオペラでドンジョバンニを指揮し、オペラのデビューをかざる。クリーブランド管弦楽団副指揮者、欧州連合ユースオーケストラ(European Union Youth Orchestra)の副音楽監督を務めた。2014年から2017年までイスラエル交響楽団(Israel Symphony Orchestra Rishon LeZion)の音楽監督。2017-2018シーズンからスロバキアフィルハーモニー管弦楽団(Slovak Philharmonic Orchestra)のシェフ・コンダクターに就任した。
James Judd_1.jpeg


ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(英: Royal Philharmonic Orchestra, 略称RPO)は、イギリス・ロンドンを拠点とするイングランドを代表するオーケストラの1つ。旧ロイヤル・フィルが1931年に活動を停止して15年後の1946年にトーマス・ビーチャムによって新ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が創設され今日に至っている。「ロイヤル」の称号はビーチャム個人がロイヤル・フィルハーモニック協会から使用許可を得てつけられ、1966年に女王エリザベス2世から正式に許可された。海外公演よりイギリス国内で幅広く演奏旅行に取り組み、「イギリスの国民的オーケストラ」と呼ばれることもある。2009年~2018年までシャルル・デュトワが首席指揮者を務めた。
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Gramola Recordsは1924年に創業したウィーンの輸入代理店が2002年に立ち上げたレーベル。ウィーン音大やザルツブルクのモーツァルテウム、リンツ・ブルックナー音大などオーストリア屈指の教育機関で修練を受けた気鋭奏者、歌手たちを起用している。

ソロのヴァイオリンとバックのオーケストラとの間の距離感の有る録音。ワンポイントマイクをメインに、スポットマイクはソロのヴァイオリンのみに使用したように聴こえた。低音域は厚みのある音を感じるが、高域弦の音の伸びはあまり無い。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はヴァイオリン協奏曲がロンドン、ブラックヒース・ホール、ヴァイオリン・ソナタがザルツブルク、モーツァルトザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(828) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky Treasures.jpg
Tchaikovsky
Treasures
PTC5186747
Guy Braunstein (violin)
Kirill Karabits/BBC Symphony Orchestra
録音 2018年6月
Pentatone

チャイコフスキー:
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
・バレエ音楽「白鳥の湖」 Op.20 第1幕 パ・ド・ドゥ アンダンテ
・歌劇「エフゲニー・オネーギン」 Op.24
(G. ブラウンシュタインによるヴァイオリンと管弦楽編)(抜粋)
・憂鬱なセレナード Op.26
・ワルツ・スケルツォ Op.34


ガイ・ブラウンシュタイン(Guy Braunstein,1971年~ )は、イスラエル、テルアヴィヴ生まれのヴァイオリニスト。7歳でヴァイオリンを始める。ニューヨークでグレン・ディクテロウ(Glenn Dicterow)およびピンカス・ズーカーマンに師事する。イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モスクワ放送交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの世界的なオーケストラと共演している。ソロ、室内楽では、ズービン・メータ、マウリツィオ・ポリーニ、アイザック・スターン、イェフィム・ブロンフマン、サー・サイモン・ラトル、ダニエル・バレンボイムらと共演している。2000年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスター。2003年から2007年までベルリン芸術大学教授。2013年、ソロ活動に専念するためにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を退団した。
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キリル・イヴァノヴィチ・カラビツ(Kirill Ivanovich Karabits, 1976年12月~ )は、ウクライナ、キエフ生まれの指揮者。父は作曲家のイヴァン・カラビツである。幼い頃からピアノと音楽理論を学び、13歳から指揮法に興味を持つようになった。ルイセンコ音楽学校を経てウクライナ国立チャイコフスキー記念音楽院に進学して指揮法を学んだ。その後はウィーン音楽大学に留学し、シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミーでヘルムート・リリングとペーター・ギュルケの薫陶を受けた。1996年にキエフ・カメラータを指揮してデビューするまでに、ベルリン高等音楽院でカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「ヨハネ受難曲」の復元に携わった。2002年から2005年までフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者を務め、2009年からボーンマス交響楽団の首席指揮者の任を務めている。
Kirill Ivanovich Karabits_1.jpg


BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra)は、英国放送協会(BBC)が所有する放送オーケストラの一つであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。本拠地はロンドンのバービカン・センター(Barbican Centre)。1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。ボールトは1950年まで首席指揮者の地位にあり、その後同ポジションはマルコム・サージェント(1950年~1957年)、アンタル・ドラティ(1962年~1966年)、コリン・デイヴィス(1967年~1971年)、ピエール・ブーレーズ(1971年~1975年)、ルドルフ・ケンペ(1975年~1978年、ただし1976年に急逝)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年~1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年~2000年)、レナード・スラットキン(2000年~2004年)と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクが2012年まで務めいた。2013年からはサカリ・オラモ(Sakari Oramo)が就任した。BBCプロムスにおいては主要な役割を果たしており、ロイヤル・アルバート・ホールでの初日と最終日はBBC交響楽団が管弦楽を担当する。
The BBC Symphony Orchestra_5.jpg


Vn協でのソロのヴァイオリンは前に出た位置に定位しており、バックのオーケストラとの距離感が有る。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。録音場所はロンドンのウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(827) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Richard Strauss  Ein Heldenleben Burleske.jpg
Richard Strauss
Ein Heldenleben,Burleske
PTC5186617
Denis Kozhukhin(Piano)
Marc Albrecht/Netherlands Philharmonic Orchestra
録音   2017年2月(Burleske)
     2017年12月(Ein Heldenleben)
PentaTone


リヒャルト・シュトラウス:
・ブルレスケ ニ短調 TrV145
・交響詩「英雄の生涯」 Op. 40 TrV190

ブルレスケ ニ短調はピアノと管弦楽のための作品であり、1886年に作曲された。青年時代の作品のこの曲は、作風や曲想においてブラームスに触発されたことが窺われる。当初は「ピアノと管弦楽のためのスケルツォ」と題され、ハンス・フォン・ビューローに献呈された。しかしながらビューローは、あまりに演奏が至難であることを理由にこの作品の演奏を拒否している。初演は1890年6月21日にアイゼナハの音楽祭で行われた。指揮は作曲者本人であり、独奏者はリストの高弟オイゲン・ダルベールであった。自由なソナタ形式による単独楽章の作品。演奏時間は約20分。

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
Denis Kozhukhin_3.jpg


マルク・アルブレヒト(Marc Albrecht,1964年~ )はハノーファー生まれのドイツの指揮者。ダルムシュタット歌劇場音楽監督、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を歴任。2011年からは急逝したヤコフ・クライツベルクの後を引き継ぎ、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団などに客演している。日本では、東京フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、札幌交響楽団を指揮。オペラの分野でも高い評価を得ており、特に、バイロイト音楽祭での「さまよえるオランダ人」の新演出(2003年~2006年)、ザルツブルク音楽祭でのヴェレス「バッカスの信女」(2003年)、パリ国立オペラでのヤナーチェク「死者の家から」(2003年)は絶賛された。2001年から2004年まで、ベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者を務め、メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」等で成功を収めた。また、ドレスデン・ゼンパーオーパー(州立歌劇場)とも良好な関係を築き、「ファウストの劫罰」「影のない女」「エレクトラ」等を指揮した。最近では2014年5月に来日し、東京都交響楽団の定期演奏会に客演し、コルンゴルトの交響曲などを指揮した。
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ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団(英:Netherlands Philharmonic Orchestra,蘭: Nederlands Philharmonisch Orkest)はオランダ・フィルハーモニー管弦楽団とも言い、オランダ・アムステルダムを本拠地とするオーケストラである。オランダ国内のオーケストラが交替でピットに入るネーデルラント・オペラで最も多く演奏するオーケストラでもある。1985年にアムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Amsterdams Philharmonisch Orkest)とユトレヒト交響楽団(Utrechts Symfonie Orkest)とネーデルラント室内管弦楽団(オランダ室内管弦楽団)が合併して発足した。合併後もネーデルラント室内管弦楽団は同名称で引き続き独立した活動をしている。初代首席指揮者はヘルムート・ヘンヒェン(ネーデルラント室内管弦楽団と兼任)。2003年から2010年までヤコブ・クライツベルクが同じく兼任で首席指揮者を務めた。小林研一郎も客演指揮者を務めている。歴代の指揮者としてウィレム・ヴァン・オッテルロー、ユベール・スダーンらがいる。現在、マルク・アルブレヒトが首席指揮者を務める。

「ブルレスケ」でのピアノは少し下がった位置に定位しており、ホールトーンの豊かさを感じる。「英雄の生涯」では高域弦の音の伸び、低域弦の響きの豊かさがさらに増したように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音の中に直接音も感じる。録音場所はアムステルダム、NedPhO-Koepel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(826) [サラウンド・サウンド・レビュー]

J.S.Bach Cello Suites.jpg
J.S.Bach
Cello Suites
CCSSA 41119 (2 Discs)
Rachel Podger(violin)
録音 2018年
Channel Classics


J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲/ヴァイオリン版)
・無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV.1007
・無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
・無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
・無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
・無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
・無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV.1012

レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger,1968年~)はイギリス生まれのヴァイオリニスト。ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後ギルドホール音楽演劇学校でミカエラ・コンバーティとデイヴィッド・タケノに師事した。在学中からバロック奏法に興味を惹かれ、バロック音楽を専門とするフロレジウムとパラディアン・アンサンブルという楽団の創設に関与する。その後も、このアンサンブルとコンサート・ツアーやレコーディングに参加し、国際的にも高く評価されている。1997年、トレヴァー・ピノックに招かれ、イングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任、ますます多忙な日々となった。2015年に英国王立音楽院(RAM)のバッハ賞を受賞。最近では2018年6月~7月開催の調布国際音楽祭2018に来日し、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番などを演奏した。
Rachel Podger_9.jpg


メインマイクとVnとの間の距離感の無い録音で、録音レベルは大きめだがヴァイオリンのナチュラルな音を再現している。製造上のディスク個別の原因と思われるが、Disc1のトッラク1の最後の部分、トラック3の冒頭の部分のマルチチャンネルのサラウンド・ライトにノイズが乗っている。使用ヴァイオリンはペザリニウス1739年製で、一部の低音フレーズ(第6番)では、ヴィオラのC弦も使用しているらしい。録音場所はロンドン、王立音楽アカデミー

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(825) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert Early Symphonies and Stage Music.jpg
Schubert
Early Symphonies and Stage Music
PTC 5186655 (2 Discs)
Lawrence Foster/ Copenhagen Philharmonic
録音 2017年10月
Pentatone


フランツ・シューベルト:
・交響曲第1番 ニ長調 D82
・交響曲第2番 変ロ長調 D125
・交響曲第3番 ニ長調 D200
・イタリア風序曲 第1番 ニ長調 D590
・劇付随音楽「ロザムンデ」(キプロスの女王ロザムンデ) D797より

ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を歴任。2012年よりマルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。
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コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Copenhagen Philharmonic Orchestra)はデンマークのコペンハーゲンを本拠地として活動するオーケストラ。1843年に実業家のゲオ・カルステンセン(Georg Carstensen)によるチボリ公園の開園に対して、作曲家で楽長となったハンス・クリスチャン・ロンビ(Hans Christian Lumbye)に公園の音楽を担当するよう依頼したのが始まりで、それ以来、夏の期間にチボリ公園内に在るチボリ・コンサート・ホールを本拠地として演奏会を開くので、チボリ交響楽団(The Tivoli Copenhagen Phil)とも呼ばれる。上岡敏之が2016/17シーズンより首席指揮者に就任。
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1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は左右、奥行き方向ともに広い。サラウンドスピーカからの音はオーケストラとの距離感は有るものの、ほぼ直接音。録音場所はコペンハーゲン、王立デンマーク音楽アカデミー内コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(824) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mahler
Symphony No. 7
CCSSA38019
Iván Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音 2015年9月
Channel Classics

マーラー:交響曲第7番ホ短調

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。ブダペスト祝祭管弦楽団の創設にかかわり、1983年来音楽監督を務めている。また、2011年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任した。代表盤は音楽監督を務めるブダペスト祝祭管弦楽団との、バルトークやコダーイ、ドヴォルザークの作品など。
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ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラである。略称は英語ではBFO、ハンガリー語ではBFZ。2008年2月より現在に至るまで、創設者の一人、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めている。1983年、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立した。構成する音楽家による自主的な演奏団体である。祝祭の名からもわかるように、当初は年に3、4回程度、ハンガリーの音楽祭などのイベントで演奏する団体であったが、1992年に常設オーケストラとなった。ハンガリー国内において、ベーラ・バルトーク国立コンサートホールやリスト音楽院大ホールで定期的にオーケストラ公演を行っている。また、定期公演中には毎年3月の「ブダペスト春の音楽祭」への出演も含まれる。近年ではザルツブルク音楽祭をはじめ世界各国の音楽祭に出演するなど、国際的な活躍も目立つ。
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ダイナミックレンジの大きな録音で、高域弦は音の伸びが有り、低域弦の響きも豊かである。要所にスポットマイクを配置していると思われ、金管の音がやや強調され気味。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はブタペスト、芸術宮殿(パレス・オブ・アーツ)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2019(2) [クラシック音楽鑑賞]

L.F.J2019の二日目の今日、以下の演奏を聴いて来ました。
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公演番号212(ホールA)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調op.90「イタリア」

ヴァイオリン 毛利文香
指揮   ミハイル・ゲルツ
演奏   シンフォニア・ヴァルソヴィア

毛利文香(Fumika Mouri,1994年4月~)は神奈川県出身のヴァイオリニスト。ヴァイオリンを3歳半より田尻かをり氏、7歳から現在まで水野佐知香氏に師事。桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコース、及び洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。慶應義塾大学文学部卒業。2015年9月より、ドイツ・クロンベルクアカデミーに留学し、ミハエラ・マーティン氏に師事している。2012年第8回ソウル国際音楽コンクールに日本人として初めて、最年少で優勝。第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015第6位。横浜文化賞文化・芸術奨励賞、ホテルオークラ音楽賞など受賞多数。ソリストとして、神奈川フィル、東京フィル、東京シティフィル、東京響、群馬響、大阪響、韓国響、ベルギー国立管、ブリュッセルフィル、クレメラータ・バルティカなど、国内外のオーケストラと共演を重ねるほか、サー・アンドラーシュ・シフ、タベア・ツィンマーマン、堤剛、今井信子、伊藤恵などの著名なアーティストとの共演も数多い。
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毛利文香の演奏は最1楽章の前半は、弓使いのせいなのか、雑音らしき音が2度ほど聴こえたが、楽章が進むにつれて、音色もだんだんと良くなってきたように感じた。カデンツアでは美しい音色を出していた。交響曲4番では楽器の編成も増え、ゲルツの指揮はVn協に比べアクションが大きくなり、躍動感のある指揮に変わった。


公演番号214(ホールA)
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」op.9
イベール:寄港地
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調op.26

アレクサンダー・ガジェヴ (ピアノ)
演奏 ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団
指揮 リオ・クオクマン

アレクサンダー・ガジェヴ(Alexander Gadjiev,1994年~)イタリア生まれのピアニスト。10歳で初リサイタルを開く。マデルナ音楽院を経て、モーツァルテウム大学修士課程にてギリロフに師事。2015年、20歳のとき、浜松国際ピアノ・コンクールで優勝。同年フェニーチェ歌劇場にて、テミルカーノフの指揮でショスタコーヴィチの協奏曲第1番を演奏している。
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廖國敏(Lio Kuokman)はマカオ出身の指揮者。ジュリアード音楽院に留学中、カーティス音楽学校とニューイングランド音楽院でも指揮を学んだ。2014年、スヴェトラーノフ指揮者コンクールで優勝。これまで、オタワ国立芸術センター管、ソウル・フィルなどを指揮。現在、名門フィラデルフィア管のアシスタント・コンダクターを務めている。

ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団(Ural Youth Philharmonic Orchestra)は2007年創設。エカテリンブルク内の音楽教育機関の優秀な卒業生・在校生から構成されている。毎シーズン約50公演に出演し、約40種のプログラムを披露。首席指揮者エンヘ、首席客演指揮者ルーディンのほか、フェドセーエフ、リスらの指揮で演奏。フランス、ドイツ、ブルガリア、中国で海外公演を行っている。

モンゴル出身の指揮者エンヘが、健康上の理由により来日できなくなり、急遽マカオ出身の指揮者リオ・クオクマンに変更になった。ウラル・フィルハーモニー・ユース管は弦のパートのほとんど(8~9割)が女性であったが、管楽器と打楽器は男が大半を占めていた。
イベールの「寄港地」は第2曲でアラビア風のキゾチックな旋律で2台のハープや大太鼓、ティンパニ、シンバル、カスタネット、タンバリンなどが加わった。
プロコフィエフのピアノ協3番はかなりテクニックを要する曲だと思われるが、1楽章の後半で高域鍵を強打するところなどでは、ガジェヴはかなり弾きこなしている曲だなと感じた。
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丸ビル1階マルキューブでの芸大の学生によるエリアコンサート
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ラ・フォル・ジュルネ TOKYO2019(1) [クラシック音楽鑑賞]

今年で15回目の開催となるL.F.J.2019の初日に行って来ました。

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公演番号113(ホールA)
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
・クラリネット協奏曲イ長調 K.622

アンヌ・ケフェレック(Pf)
ニコラ・パルディルー(Cl)
指揮   ミハイル・ゲルツ
演奏   シンフォニア・ヴァルソヴィア

アンヌ・ケフェレック(Anne Queffélec, 1948年1月~ )は、パリ生まれのフランスのピアニスト。5歳でピアノの演奏を始め、1964年にパリ音楽院に入学。1965年にピアノで、1966年には室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(1等賞)をとる。その後、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、アルフレート・ブレンデルに師事し、1968年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。それ以後も、国際舞台の中心で演奏をつづけ、経歴を重ねる。ソロのコンサート・ピアニストとして有名であるばかりではなく、室内楽の分野でもよく知られている。

ニコラ・パルディルー(Nicolas Baldeyrou,1979年5月~)はフランス生まれのクラリネット奏者。8歳からクラリネットを習い始め、パリ国立音楽院卒業。ミュンヘン国際コンクール、アメリカの国際クラリネット協会主宰ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝。これまでソリストとして、バイエルン放送響、フランス国立菅、サンクトペテルブルク・フィルなどと共演。現在、フランス放送フィル首席クラリネット奏者、リヨン国立音楽院教授。
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ミハイル・ゲルツ(Mihhail Gerts)エストニア生まれの指揮者。音楽演劇アカデミー、ベルリン・アイスラー音楽大学で学び、エストニア国立歌劇場でオペラ、バレエなどを指揮。2015年にドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスターに就任。これまでケルンWDR響、ベルリン・ドイツ響、ワイマール・シュターツカペレ、NHK響など数々の楽団に客演。
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シンフォニア・ヴァルソヴィアは1984年、メニューインがポーランド室内管弦楽団をもとに設立。作曲家・指揮者のペンデレツキが97年から音楽監督、2003年から芸術監督を務めている。2010年に開始したLFJワルシャワのレジデント・オーケストラでもある。これまで、アバド、デュトワ、アルゲリッチ、ルプー、クレーメルらと共演。

モーツァルトのP協25番は2管編成での演奏。最近は毎年のようにLFJに来日し、演奏を聴かせてくれるケフェレックだが、71歳になり老練の域に達したが、彼女の奏でるモーツァルトは感情のこもった演奏だった。
Cl協はバセット・クラリネットを使用した演奏で、一楽章でバセット・クラリネットの特徴である低域音の響きが美しかった。二楽章ではピアニッシモの音を抑えた演奏にパルディルーの技術の高さを感じた。
ミハイル・ゲルツの指揮の振り方は丁寧でオーソドックスだった。


公演番号115(ホールA)
ショパン:練習曲集 OP.25より
   ・第1番 変イ長調「エオリアンハープ」
   ・第2番 ヘ短調
   ・第6番 嬰ト短調
   ・第7番 嬰ハ短調 
   ・第11番 イ短調「木枯らし」
   ・第12番 ハ短調

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21


ピアノ       ボリス・ベレゾフスキー
コンサートマスター ヤコブ・ハウファ    
演奏        シンフォニア・ヴァルソヴィア

ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky,1969年1月~)はモスクワ出身のロシアのピアニスト。モスクワ音楽院卒。1990年チャイコフスキー国際コンクール優勝。超絶技巧と力強さ、独自の洞察力と豊かな感性を兼ね備えた才能あふれる音楽家として高い評価を得ている。ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル等世界的オーケストラと度々共演。

ベレゾフスキーの演奏を聴くのは昨年のラフマニノフのピアノ協奏曲第4番に続き、4回目でした。前から5列目の舞台のピアノから低い、音質的にはあまり良くない位置での視聴でした。エチュードOp.25では11番の「木枯らし」がベレゾフスキーのテクニックが如何なく発揮された演奏であった。ショパンのP協は指揮者無しによる、ベレゾフスキーの弾き振りかと思ったが、コンサートマスターがそれを担っていた。
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SACDサラウンド・レビュー(823) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mendelssohn
Symphony No.2
PTC5186639
Anna Lucia Richter (soprano)
Esther Dierkes (soprano)
Robin Tritschler (tenor)
NDR Chor
WDR Rundfunkchor
Andrew Manze/NDR Radiophilharmonie
録音 2017年6月
Pentatone


メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 Op.52「賛歌」

アンナ・ルチア・リヒター(Anna Lucia Richter,1990年~)はドイツのソプラノ歌手。音楽家の家に生まれ、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となる。2013年には、バーゼルでクルト・ヴィトマー教授(Kurt Widmer)に師事、その後ケルン音楽大学で(Klesie Kelly-Moog)に師事した。主な受賞歴としては、2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝など。
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エスター・ディールケス(Esther Dierkes,1990年2月~)はドイツのソプラノ歌手。
13歳から歌のレッスンを受け、2009年から2015年までフランクフルト音楽芸術大学にてヘドウィグ・ファスベンダー(Hedwig Fassbender)のクラスでオペラを学ぶ。ドイツで毎年行われる青少年音楽コンクール(Bundeswettbewerb Jugend musiziert)で一等賞を獲得。
シュトゥットガルト国立歌劇場の恒久的なメンバーで、これまでにフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル、モーツァルトの「魔笛」のパミーナ、「ドン・ジョバンニー」のツェルリーナや「ラ・ボエーム」のミミなどの役を担った。コンサートシンガーとしては、MDR交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、フランクフルト・オペラ劇場管弦楽団、hr交響楽団、ポーランド室内管弦楽団、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団などと定期的に共演している。
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ロビン・トリッシュラー(Robin Tritschler)はイギリス、アイルランド出身のテノール歌手。アイルランド王立音楽院とロンドン王立音楽院で学ぶ。2007年ウィグモア・ホール国際声楽コンクール(Wigmore Hall International Song Competition)で2位を受賞。2014年末までBBCの新世代アーティストに選出された。
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ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(NDR Radiophilharmonie)は、ドイツ、ハノーファーに本拠を置く北ドイツ放送(NDR)付属オーケストラ。厳密には北ドイツ放送ラジオフィルハーモニー管弦楽団だが、日本ではハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と表記されている。北ドイツ放送付属としては、ハンブルクの北ドイツ放送交響楽団(1945年創立)に次いで5年後に結成された第2のオーケストラである。ヨーロッパの伝統的な古典派音楽からロマン派音楽を主なレパートリーとし、ハンブルクに本拠を置くNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団とは異なり、マーラーのような大編成の曲目や現代音楽はほとんどやらず、レパートリーの分担が確立している。2014年よりアンドルー・マンゼが首席指揮者に就いている。
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アンドルー・マンゼ(Andrew Manze, 1965年~ )は、イギリス生まれ。バロック・ヴァイオリニストとしては1610年から1830年までの音楽のスペシャリストとして知られ、指揮者としてはバロック音楽から古典、あるいは19世紀から20世紀音楽にまでいたる、幅広い年代の音楽のエキスパートである。演奏活動以外にも教育活動、楽譜の校訂、著作業などにも携わっている。 演奏家としては、イングリッシュ・コンサートと共に古典派のレパートリーを研究しており、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲、オラトリオ編曲作品などを手がけている。指揮者としては1996年から2003年までエンシェント室内管弦楽団の副指揮者、2003年から2007年までトレヴァー・ピノックの後任者としてイングリッシュ・コンサートの芸術監督を務める。2006/2007年のシーズンよりスェーデンのヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者を務めている。2014/2015年のシーズンからハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(NDR Radiophilharmonie)の首席指揮者に就任。最近では2013年7月に来日し、NHK交響楽団を指揮した。
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音響空間は左右、奥行き方向とも広く、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。 第1部の冒頭のトランペットの響きがナチュラルで快い。低域弦の響きは豊かで、ホールトーンを感じる。ソロ歌手は少し下がった位置で、ソプラノが左、テノールが右にそれぞれ定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はハノーファー、NDR放送大ホール(NDR Landesfunkhaus großer sendesaal)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(822) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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JET SET!
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Gudrun Sidonie Otto(soprano)
Simon Murphy(viola)
Simon Murphy/New Dutch Academy Chamber Orchestra
録音 2017年5月(DSD録音)
Pentatone

カール・フリードリヒ・ツェルター:協奏曲 変ホ長調~ヴィオラとオーケストラのための
カール・フリードリヒ・アーベル:
・交響曲 ハ長調 Op.14-1 WK25
・交響曲 変ホ長調 Op.14-2 WK26
W.A.モーツァルト:スザンナのアリア「恋人よ、早くここへ」~歌劇「フィガロの結婚」よりK.492
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:交響曲 ト長調
ステファン・ストーレース:アリア「国内平和」~歌劇「ベオグラード包囲」より(サイモン・マーフィー編曲)
ジョヴァンニ・パイジェッロ:アリア「もはや私の心には感じない」~歌劇「水車小屋の娘」より


カール・フリードリヒ・ツェルター( Carl Friedrich Zelter、1758年12月~1832年5月)は、ドイツの作曲家、指揮者、音楽教師。ドイツの文豪ゲーテとは親しい間柄であり、ツェルターの作品にはゲーテの詩に付けられたものもある。彼はその経歴の中で、約200曲のリートとともに、カンタータ、ヴィオラ協奏曲、ピアノ曲を作曲した。

カール・フリードリヒ・アーベル(Carl Friedrich Abel,1723年12月~1787年6月)は、ドイツ出身の古典派音楽の作曲家。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手であり、貴重な作品を残した。バッハ一族と交流があり、父親は大バッハの宮廷楽団のガンバ奏者だった。カールもまたバッハの口利きでドレスデンの宮廷に職を得ている。アーベルの作品のなかで、最もよく知られているものの一つが、「6つの交響曲集Op.7」である。

ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(Johann Friedrich Reichardt,1752年11月~1814年6月)はプロイセン王国の作曲家、音楽評論家。ライヒャルトの作曲家としての名声は、数にして約1500曲に上るリートにほとんどを負っている。原詩の作者はおよそ125人に及ぶ。中でも最も重要なのは、ゲーテの詩に曲付けされた歌曲であり、いくつかのゲーテ歌曲はフランツ・シューベルトにも影響を与えた。

ステファン・ストーレース(Stephen John Seymour Storace、1762年4月~1796年3月)はイギリスの作曲家。ロンドンでイギリス人の母親とイタリア人の父親の間に生まれる。父親はコントラバス奏者、作曲家で、幼少のころはイタリヤで教育を受けた。主な作品は歌劇「ホーンテッドタワー(The Haunted Tower ,1789年)」、「パイレーツ(The Pirates ,1792年)」、「(No song, no supper,1790年)」、など19作品の歌劇とバレエ音楽や室内楽、歌曲などを作曲した。

ジョヴァンニ・パイジエッロ(Giovanni Paisiello, 1740年5月~1816年6月)はイタリアのオペラ作曲家。美声ゆえに多くの注意を惹き付け、ナポリの音楽学校に送られてフランチェスコ・ドゥランテに師事。1763年に音楽学校を終えると劇場のためにいくつかの幕間劇を作曲。知られている限り94曲の歌劇を作曲した。教会音楽も非常に数多く、8曲のミサ曲のほかにたくさんの小曲がある。他に交響曲、ピアノ協奏曲、弦楽四重奏曲など51曲の器楽曲と、数々の独立した小品がある。

グズルン・シドニー・オットー(Gudrun Sidonie Otto,1979年~)はドイツのソプラノ歌手。1986年から1998年までロバート・シューマン音楽院にて声楽、ヴァイオリン、ピアノを習う。その後1998年から2004年まで、ワイマール・フランツ・リスト音楽院(Musik Franz Liszt in Weimar)にて声楽をHelga Bante, Mario Hoffに師事。2007年にラインスベルク城室内オペラ・国際コンクール(Schloss Rheinsberg international singing competition)の現代音楽部門で優勝。3008年から2009年のシーズンに、ドイツ・ オーストリア・ヴェッセン財団から奨学金を受ける。
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サイモン・マーフィー(Simon Murphy,1973年8月~)はオランダを中心に活躍するオーストラリア出身の指揮者、ビオラ奏者、音楽学者。シドニー大学を卒業後、シドニー交響楽団にてDavid Porcelijnやハンス・フォンク(Hans Vonk)に師事し指揮者として研鑽を積んだ。1996年からはオランダに渡り古楽の若手指揮者として活躍している。 新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)の指揮者、音楽監督を兼任している。

新オランダ・アカデミー室内管弦楽団(New Dutch Academy)略称NDAは、オランダのハーグを拠点とした2002年創立の古楽の演奏に特化したグループ。古楽器を使用し、18世紀の音楽を中心に演奏しており、国際賞も受賞している。指揮と音楽監督にはサイモン・マーフィーが就いている。

録音レベルは大きめだが、高域弦はみずみずしく、低域弦は豊かな響きをしており、好録音。トラック7、11、12ではソプラノのソロが入るが、楽器との音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はオランダ、ハーグ、ゴシック・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(821) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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The Great War Centenary
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Michael Foyle (violin)
Maksim Stsura (piano)
録音 2018年4月
Challenge Classics

第1次世界大戦時代のヴァイオリン・ソナタ集
・ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L140
・ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
・ヘスケス:Inscrizione (derivata) A Lie to the Dying
・レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P110


フォイル=シュトシュラ・デュオ(Foyle-Štšura Duo)は、ロンドンを活動拠点とする、ヴァイオリンのマイケル・フォイル(Michael Foyle)とピアノのマクシム・シュトシュラ(Maksim Stsura)からなるデュオ。'Salieri-Zinetti'国際室内楽コンクール2015と、ベートーヴェン・ピアノ協会・ヨーロッパ・デュオコンクール(Beethoven Piano Society of Europe Duo Competition)で優勝。これまで、スティーヴン・コヴァセヴィチ(Stephen Kovacevich)やマキスム・ヴェンゲーロフ(Maxim Aleksandrovich Vengerov)のマスタークラスで指導を受け、2018年現在はシティ・ミュージック財団のアンバサダーも務めている。
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マイケル・フォイル(Michael Foyle,1991年~)はスコットランド出身のヴァイオリニスト。ウイーン・コンセルバトリウム音楽大学でパヴェル・ヴェルニコフ( Pavel Vernikov)に師事。2008年のBBCヤングミュージシャン・オブザイヤー・テイバー・アワード2008(BBC Young Musician of the Year Tabor Award)とロイヤル海外リーグ弦楽コンクール2013(Royal Overseas League String Competition)を受賞した。2016年オランダ・ヴァイオリン・コンクール(Netherlands Violin Competition)で優勝。英国王立音楽院の教授。
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マクシム・シュトシュラ(Maksim Stsura )はロンドンを活動拠点とするエストニア出身のピアニスト、作曲家、音楽学者。2008年の第7回エストニア・ピアノ・コンペティション優勝。2013年に英国王立音楽大学から音楽の修士号を取得。セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、パーセルルーム、ウィグモアホールなど、イギリス各地の有名なコンサートホールでソリストおよび室内楽演奏家として幅広く活動している。
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ヴァイオリンはナチュラルでクリアーな響きを伴い、センターやや左に定位している。ピアノはセンター右寄りの少し下がった位置に定位している。教会での録音だがサラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。録音場所はオランダ、スキーダム、Westvest Church

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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