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SACDサラウンド・レビュー(1045) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schubert + Voříšek + Chopin + Scriabin
BIS-2710
Can Çakmur (piano)
録音 2023年3月
BIS
ヴォジーシェク:6つの即興曲 Op.7より
・第4番 イ長調「アレグレット」
・第6番 ロ長調「アレグレット」
シューベルト:4つの即興曲 D.899
ショパン:
・即興曲第1番 変イ長調 Op.29
・即興曲第2番 嬰へ長調 Op.36
・即興曲第3番 変ト長調 Op.51
・幻想即興曲 嬰ハ短調Op.posth. 66 / WN 46
スクリャービン:2つの即興曲 Op.12
ジャン・チャクムル(Can Çakmur,1997年~)はトルコ生まれのピアニスト。トルコで学んだ後、パリ・スコラ・カントルム(La Schola Cantorum in Paris )で(Marcella Crudel)に師事、ワイマール・リスト音楽院(Liszt Academy in Weimar)にて(Grigory Gruzman)に師事。2012年ローマ国際ピアノコンクール(Rome International Piano Competition)、2017年スコットランド・ピアノコンクール(Scottish Piano Competition)、2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで優勝。
ピアノは前に出すぎず、少し下がった位置に定位している。使用ピアノはKawai SK-EXで、中域の濁りのない柔らかい響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はテスマー・トーンスタジオ、ハノーファー、ドイツ
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1044) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Souvenirs
Johan Dalene (violin)
Peter Friis Johansson (piano)
BIS-2770
録音 2023年12月
BIS
『思い出』~ヴァイオリン名曲集
ラヴェル:ツィガーヌ
マスネ:タイスの瞑想曲
チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42【Ⅰ.瞑想曲 / Ⅱ.スケルツォ / Ⅲ.メロディ】
マイエル:ヴァイオリンとピアノのための6つの小品より第4番「アレグロ・モルト」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番~歌劇『はかなき人生』より
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6
ワックスマン:カルメン幻想曲
ユーハン・ダーレネ(Johan Dalene,2000年8月~)はスウェーデン、ノルヒェーピング生まれのヴァイオリニスト。4歳でヴァイオリンを習い始め、7歳でプロのオーケストラと共演した。ストックホルム音楽大学(Royal College of Music in Stockholm)ではパー・エノクソン(Per Enoksson)とジャニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)に師事し、ドラ・シュヴァルツベルク(Dora Schwarzberg)、パメラ・フランク(Pamela Frank)、ゲルハルト・シュルツ(Gerhard Schulz)、ヘニング・クラガード(Henning Kraggerud)など、数多くの著名な教師とのマスタークラスにも参加した。2019年にはジャニーヌヤンセンとクレッシェンドプログラムのメンバーに加わり、ロンドンのウィグモアホール、およびユトレヒトの国際室内楽フェスティバルで演奏した。2019年に開かれたカール・ニールセン国際音楽コンクールで優勝。同年11月には初来日した。
ペーテル・フリース・ユーハンソン(Peter Friis Johansson,1983年~)はデンマーク国籍も持つスウェーデンのピアニスト。ストックホルム王立音楽大学でアンダース・キルストロームとマッツ・ヴィドルンドに師事した。2014年にアラスカ国際ピアノ・eコンクールで優勝した。
録音レベルは少し大きめで、Vnの1725年製ストラディヴァリウス(“Duke of Cambridge, ex Spohr, ex Camilla Wicks”)は豊かな響きのせいか、前に出た録音になっている。ピアノはセンターの下がった位置に定位している。録音場所はゼンデザール、ブレーメン、ドイツ
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1043) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvořák
Symphonies 5 & 6
MSO0002
Jaime Martín/Melbourne Symphony Orchestra
録音 2023年11月(No.5)
2023年7月(No.6)
Melbourne Symphony Orchestra
ドヴォルザーク:
・交響曲第5番 ヘ長調 Op.76,B.54
・交響曲第6番 ニ長調 Op.60,B112
ハイメ・マルティン(Jaime Martín,1965年7月~)はスペイン、サンタンデール生まれのフルート奏者、指揮者。8歳でフルートの勉強を始め、13歳でスペイン国立ユースオーケストラのメンバーになった。マドリードでアントニオ・アリアスに師事し、その後ハーグでポール・ヴェルヘイに師事し、フルート奏者としてキャリアをスタート。セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者としてのポストを獲得した。また、ヨーロッパ室内管弦楽団のメンバーとしても定期的に活動した。 カダケス管弦楽団の創設メンバーであり、 1998年にロンドン王立音楽大学のフルート教師となった。指揮者としては、 2011年にカダケス管弦楽団の首席指揮者 (名誉監督) に就任し、2012年7月には、イェブレ交響楽団の芸術顧問に就任した。2019年6月に初めてメルボルン交響楽団(MSO)に客演し、2021年6月、MSOは2022年次期首席指揮者にマルティンを任命すると発表した。現在MSOの首席指揮者兼芸術顧問。
メルボルン交響楽団(Melbourne Symphony Orchestra)はオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くオーケストラ。創始者はアルベルト・ゼルマン。最初の演奏会は1906年12月11日に行われ、2007年に創立100周年を迎えた。2000年に初来日した。 歴代首席指揮者には、ワルター・ジュスキント、クルト・ヴェス、ウィレム・ヴァン・オッテルロー、フリッツ・リーガー、オレグ・カエターニがいる。日本人では、岩城宏之が首席指揮者(桂冠指揮者)、尾高忠明が首席客演指揮者を務めた。2012年より2022年までアンドルー・ディヴィスが、2022年のシーズンからはハイメ・マルティンが首席客演指揮者兼芸術顧問に就いた。
メルボルン交響楽団の自主レーベル第2弾
ライヴ録音であるが、聴衆の拍手などの雑音は消されている。LSO Liveと同じような1ポイントマイクをメインとした録音と思われる。音場は左右に広がっているが、弦の高域音が硬質気味に聴こえた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はメルボルン芸術センター、ハーマー・ホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1042) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Masaaki Suzuki Plays Bach Organ Works,Vol.6
BIS-2731
Masaaki Suzuki (organ)
録音 2023年11月
BIS
J.S.バッハ:オルガン作品集 Vol.6
・幻想曲「来たれ聖霊、主なる神よ」BWV651
・「来たれ聖霊、主なる神よ」BWV652
・「バビロンの流れのほとりで」BWV653
・「装うべし、おお愛する魂よ」BWV654
・トリオ「主イエス・キリストよ、われらに眼を向けたまえ」BWV655
・「おお、罪のない神の仔羊」BWV656
・「今ぞ、もろびと、神に感謝せよ」BWV657
・「われは神から離れまじ」BWV658
・「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV659
・トリオ「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV660
・「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV661
鈴木雅明(Masaaki Suzuki,1954年4月~ )は、バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、チェンバロ、オルガン奏者。神戸出身。東京芸術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。BISレーベルでのBCJとのバッハ:教会カンタータシリーズは、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。
鈴木雅明によるJ.S.バッハのオルガン作品集Vol.5に続く第6弾
アルプ・シュニットガーによる1691年~92年製作のオルガンの教会に響くフットペダルの低域音は、長い残響を伴う豊かな響きで、特に印象が残った。サラウンドスピーカーからの音は教会の豊かなアンビエンスな音を捉えている。録音場所はマティニ教会、フローニンゲン、オランダ
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1041) [サラウンド・サウンド・レビュー]

A Gift For Your Garden
Telemann,Handel,Graun,Oswald
BIS-2508
Ensemble Hesperi
録音 2024年2月
BIS
あなたの庭への贈り物~植物大好きテレマンのための
オズワルド:アネモネ
ヘンデル:6つのソナタ Op.2より第1番 ロ短調 HWV386b
テレマン:
・ファンタジア第9番 ホ長調 TWV40:10
・ソナタ第1番 イ長調 TWV43:A1
オズワルド:ヒヤシンス
グラウン:トリオ・ソナタ ニ長調 WV Cv:XV:99
オズワルド:チューリップ
テレマン:トリオ・ソナタ ト短調 TWV42:g9
アンサンブル・ヘスペリ(Ensemble Hesperi)はロンドンを拠点に活動し、スコットランドの民族音楽などを演奏するピリオド楽器のアンサンブル。メンバーはリコーダーのメアリー・ジャネット・リース(Mary-Jannet Leith)、バロック・ヴァイオリンのマグダレナ・ロス・ヒル(Magdalena Loth-Hill)、バロックチェロのフローレンス・プティ(Florence Petit)、チェンバロのトーマス・アレリー(Thomas Allery)
18世紀のヨーロッパでは多くの富裕層が植物学に情熱を注ぎ、それは園芸の楽しみをはるかに超えたものでしたが、テレマンもその一人であったそうです。
チェンバロ以外の楽器は前に出た位置に定位しており、Vnが左、リコーダーはやや右寄り、Vcは右、チェンバロはセンターやや右寄りの奥に定位している。録音場所はSJEアーツ、オックスフォード(イギリス)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1040) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Sibelius
Violin Concerto
CHSA5267
James Ehnes (violin)
Edward Gardner/Bergen Philharmonic Orchestra
録音 2023年8月
Chandos
シベリウス:
・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
・ユモレスク第1番 ニ短調 Op.87, No.1 (1940年改訂版)
・ユモレスク第2番 ニ長調 Op.87, No.2
・ユモレスク第3番 ト短調 Op.89a
・ユモレスク第4番 ト短調 Op.89b
・ユモレスク第5番 変ホ長調 Op.89c
・ユモレスク第6番 ト短調 Op.89d
・2つの荘重な旋律 Op.77 (チェロと管弦楽版)
・2つのセレナード Op.69
・ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための組曲 JS185
ジェイムズ・エーネス(James Ehnes,1976年1月~)はカナダ出身のヴァイオリニスト。マニトバ州ブランドンに、トランペット奏者のアラン・エーネスの子として生まれ、4歳からヴァイオリンを始める。9歳からフランシス・キャプランに師事し、11歳でカナダ音楽コンクールに優勝。13歳でモントリオール交響楽団と共演した。1993年からはジュリアード音楽院でサリー・トーマスの指導を受け、1997年にペーター・メニン賞を受けて卒業した。2008年にコルンゴールドとバーバー、ウォルトンによる20世紀の隠れた名品と称されるヴァイオリン協奏曲の録音でグラミー賞を獲得。2010年にはカナダ勲章を授与されている。フルトンコレクションより借与されている1715年製ストラディヴァリウス“Ex Marsick”を使用。
エドワード・ガードナー(Edward Gardner,1974年11月~)はイギリスの指揮者。幼少のころは、グロスター大聖堂の聖歌隊員であったとともにピアノ、オルガン、クラリネットをも習得。ケンブリッジ大学キングス・カレッジで合唱指揮の学位を取得。2005年にBBC交響楽団とオールドバラ音楽祭で華やかなデビューを飾って以来、オーケストラから継続的に招待をされており、2008年にはBBCプロ ムスでのデビュー及びバービカン・センターにてサーリ・アホの「アドリアーナ・マーテル」の英国初演を行った。2007年以来イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の音楽監督を務める。
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Bergen Philharmonic Orchestra)は、ノルウェーの都市ベルゲンに本拠を置くオーケストラである。1765年に音楽協会「ハーモニエン」(Musikselskabet Harmonien)として設立。1983年に現在名になる。歴代の指揮者として、エドヴァルト・グリーグ、カルステン・アンデルセン、アルド・チェッカート、ドミトリー・キタエンコ、シモーネ・ヤングらが務めた。2003年からアンドルー・リットン(Andrew Litton)が、2015年からはエドワード・ガードナー(Edward Gardner)が首席指揮者兼芸術顧問を務めている。
録音レベルは低めで、ソロのヴァイオリンは少し下がった位置に定位している。1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、コンサートホールの中程で聴く音に近い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はGrighollen,Bergen,Norway
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1039) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Alexandre Kantorow plays Brahms and Schubert
BIS-2660
Alexandre Kantorow (piano)
録音 2023年2月,3月
BIS
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番
シューベルト:(リスト編)歌曲集
・12の歌 S.558より第11曲「さすらい人」(D 489)(1816 / 1837-38)
・ミュラー歌曲集 S.565より第2曲「水車屋と小川」(D 795/19)(1823 / 1846)
・12の歌 S.558より第7曲「春の想い」(D 686)(1820-22 / 1837-38)
・白鳥の歌 S.560より第1曲「町」(D 957/11)(1828 / 1838-39)
・白鳥の歌 S.560より第4曲「海辺にて」(D 957/12)(1828 / 1838-39)
・さすらい人幻想曲 ハ長調 D 760(1822)
アレクサンドル・カントロフ(Alexandre Kantorow, 1997年~)パリ生まれのロシアのピアニスト。名ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフを父にもつ。5歳からピアノを習い始め、パリのスコラ・カントルム音楽院にてIgor Laszkoに師事。その後パリ国立高等音楽院にてフランク・ブラレイ(Frank Braley)、上田晴子(Haruko Ueda)に師事。 16歳のときにナントおよびワルシャワでのラ・フォル・ジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露し、抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させた。2019年チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門において優勝。最近では2024年11月にサントリーホールなどでピアノ・リサイタルを行った。
パリ・オリンピック2024の開会式における演奏で話題なったカントロフのアルバム
ピアノはセンターのやや前に出た位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も含まれる。使用ピアノはスタインウエイD。録音場所はヌーシャテロワ芸術センター内音楽ホール、ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1038) [サラウンド・サウンド・レビュー]
20Goldberg20Variations-e8772.jpg)
J.S.Bach (arr. Robin O'Neill)
Goldberg Variations
BIS-2658
Robin O'Neill/Philharmonia Orchestra
録音 2023年11月
BIS
J.S.バッハ(ロビン・オニール編曲):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ロビン・オニール(Robin O'Neill)はフィルハーモニア管弦楽団の首席ファゴット奏者であり、ヨーロッパ室内管弦楽団や英国室内管弦楽団でも首席ファゴット奏者を務めており、近年は指揮活動にも力を注いでいる。ロンドン・ウインズ・ゴーディエ・アンサンブル(London Winds and the Gaudier Ensemble)のメンバーでもある。ギルドホール音楽学校(Guildhall School of Music)と英国王立音楽院(The Royal Academy of Music)で、ファゴットの客員教授を務めている。
フィルハーモニア管弦楽団(Philharmonia Orchestra)は、イギリスのオーケストラで、本拠地は1995年よりロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール。1945年に、EMIの名プロデューサー・ウォルター・レッグによって創設された。レッグの主目的はEMIの製作するレコードのためのオーケストラを作ることにあった。1948年にはクレンペラー、フルトヴェングラー、カラヤンの3人を相次いで定期公演の指揮者とし、リヒャルト・シュトラウス『4つの最後の歌』の世界初演はフルトヴェングラーの指揮でフィルハーモニアによって行われた。カラヤンはフィルハーモニアを率いてヨーロッパ大陸ツアーも成功させ、それは創立10年に満たない楽団の地位向上に貢献した。イタリアからはトスカニーニ、グィード・カンテッリ、ジュリーニがフィルハーモニアのためにタクトを揮っている。最近の首席指揮者はエサ=ペッカ・サロネン (2008年~2021年)、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ (2021年~ )
ロビン・オニールによるゴトベルク変奏曲のオーケストラ編曲版
高域弦には音の伸びが有り、低域弦は豊かな響きを伴っている。小気味の良い演奏で、各楽器の音のバランスも良い。音像も左右に広がっている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1037) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bruckner
Piano Works
PTC5187224
Mari Kodama (piano)
録音 2024年4月
Pentatone
ブルックナー:
・ピアノ・ソナタ ト短調 WAB243~第1楽章
・ピアノ曲変ホ長調 WAB119
・幻想曲ニ短調
・秋の夕べの静かな想い WAB123
・メヌエットとトリオ ト長調 WAB220
・練習曲ト長調 WAB214
・幻想曲ト長調WAB118
・主題と変奏曲第5番 WAB223
・ワルツ第2番変ホ長調 WAB224
・ポルカ ハ長調 WAB221
・アンダンテ変ホ長調 WAB deest3
・半音階的練習曲 ヘ長調 WAB212
・マズルカ イ短調 WAB218
・シュタイヤーメルカー WAB122
・ワルツ第1番ハ長調 WAB224
・思い出 WAB117
・ランシエ・カドリーユ WAB120
児玉麻里(Mari Kodama,1966年~)は、大阪府生まれのピアニスト。3歳でピアノを始める。6歳の時に家族とともに渡欧。14歳(1981年)の時にパリ音楽院に入学。ジェルメーヌ・ムニエにピアノを、ジュヌヴィエーヌ・ジョア・デュティユーに室内楽を学ぶ。同音楽院修了後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共演で本格的な演奏活動を開始し、その後は世界各国のオーケストラとの共演、リサイタルなど精力的な活動を続けている。ピアニストの児玉桃は妹。夫は指揮者のケント・ナガノ。
ピアノはセンタ―やや前に出た位置に定位している。使用ピアノはヤマハCFX2022PEで、
中域弦の響きがとても豊かに感じた。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はMCOスタジオ5、ヒルフェルスム、オランダ
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1036) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mahler
Symphony No.3
BIS-2486
Jennifer Johnston (mezzo-soprano)
Minnesota Boychoir
Minnesota Chorale
Osmo Vänskä/Minnesota Orchestra
録音 2022年11月
BIS
マーラー:交響曲第3番 ニ短調
オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä,1953年2月~ )は、フィンランドの指揮者。元はクラリネット奏者であり、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団で活動していたが、シベリウス音楽アカデミーでヨルマ・パヌラに師事して指揮を学んだ後、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、指揮者としての活動を本格的に開始した。1985年にラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任、さらに1988年に同楽団の音楽監督に就任し、2008年に退くまで、フィンランドの一地方オーケストラに過ぎなかった同楽団を世界的なオーケストラに育て上げた。同楽団とのシベリウスの交響曲や管弦楽曲の録音は、世界的に評価が高い。1993年から1996年までアイスランド交響楽団、1996年から2002年までBBCスコティッシュ交響楽団のそれぞれ首席指揮者を務めた。また、2003年より2013年までミネソタ管弦楽団の音楽監督を務め、同楽団とベートーヴェンの交響曲の全曲録音を行った。2012年の2月に来日し、シベリウスの交響曲第2番などを読響と共演した。
ミネソタ管弦楽団(Minnesota Orchestra)は、ミネソタ州ミネアポリスを拠点とするアメリカ合衆国のオーケストラ。1903年にミネアポリス交響楽団(Minneapolis Symphony Orchestra)として設立され、同年11月5日に最初の演奏会を行なった。1968年にミネソタ管弦楽団に名称を変更した。主な歴代首席指揮者はユージン・オーマンディ、アンタル・ドラティ、大植英次(1995年~2002年)、オスモ・ヴァンスカ (2003年~2013年、2014年5月から再任~2021年/22年のシーズンで退任)現在はデンマークの指揮者トーマス・ソンダーガード(Thomas Søndergård)が音楽監督に就いている。
ダイナミックレンジの大きな録音で、音場は左右、奥行方向にも広く、コンサートホールの中程で聴く音に近い。特に金管のきらびやかな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はミネアポリス、オーケストラ・ホール。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2024年ランニング総括 [ランニング]
10月に行った胃カメラの検査で初期の胃がんが見つかり、11月末に胃の切除のため人生初の入院・手術を体験しました。
免疫力には自信があり、インフルエンザ、新型コロナはもちろん普通の風邪も喉が痛くなったり、鼻水が出る症状はたまにありますが、熱が出たのは20年以上前です。
後期高齢者になり、体力と運動能力は年ごとに衰えておりますが、最近はほぼ隔日に12Kmあまりのジョギング行っていました。
出張や旅行の時もランニング・シューズを持参し走ってきましたが、約35年以上続けていたジョギングが今回の入院・手術により一時途切れてしまいました。
手術で胃が3分の1以下になり、体重と体力はさらに落ちてきましたが、徐々にジョギングは始められるような体調になってきました。
12月の走行距離は10日間の中断のため81.3Kmでした。年間走行距離は2,272.2Kmでした。
今日ジョギングしてきた武蔵野中央公園から望む富士山です。

免疫力には自信があり、インフルエンザ、新型コロナはもちろん普通の風邪も喉が痛くなったり、鼻水が出る症状はたまにありますが、熱が出たのは20年以上前です。
後期高齢者になり、体力と運動能力は年ごとに衰えておりますが、最近はほぼ隔日に12Kmあまりのジョギング行っていました。
出張や旅行の時もランニング・シューズを持参し走ってきましたが、約35年以上続けていたジョギングが今回の入院・手術により一時途切れてしまいました。
手術で胃が3分の1以下になり、体重と体力はさらに落ちてきましたが、徐々にジョギングは始められるような体調になってきました。
12月の走行距離は10日間の中断のため81.3Kmでした。年間走行距離は2,272.2Kmでした。
今日ジョギングしてきた武蔵野中央公園から望む富士山です。

SACDサラウンド・レビュー(1035) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Poltéra Plays Prokofiev
BIS-2617
Christian Poltéra (cello)
Juho Pohjonen(Piano)
Anja Bihlmaier/Lahti Symphony Orchestra
録音 2021年3月(Symphony Concerto)
2023年5月(Sonata for Cello)
BIS
プロコフィエフ:
・チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調 Op.125
・無伴奏チェロ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.134 第1楽章「アンダンテ」(ヴラディーミル・ブロク補完)
・チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
クリスチャン・ポルテラ(Christian Poltera,1977年~)スイス、チューリッヒ生まれのチェロ奏者。17歳の若さでヨーヨー・マの代役としてダヴィット・ジンマン指揮チューリヒ・トンハレ管弦楽団でエルガーのチェロ協奏曲を演奏。トリオ・ツィンマーマンのチェロ担当。使用チェロはストラディヴァリウス‘Mara’(1711年)
ユホ・ポーヨーネン(Juho Pohjonen,1981年~)フィンランドの男性ピアニスト。8歳の時にヘルシンキにあるシベリウス・アカデミーのジュニア・アカデミーでピアノを始める。2008年にシベリウス・アカデミーを卒業。アンドラーシュ・シフ、レオン・フライシャー、ジェイコブ・ラタイナー、バリー・ダグラスのマスタークラスに参加。これまでに2000年にストックホルムで開催された若手音楽家のための国際音楽コンクール第1位、2002年にヘルシンキで開催されたマイ・リンド国際ピアノコンクールで表彰、2004年にデンマークで開催されたノルディック・ピアノコンクールで第1位を受賞。
アニヤ・ビールマイアー(Anja Bihlmaier,1978年10月~)はドイツの女性指揮者。両親は教会の聖歌隊で歌っており、彼女は幼少期にリコーダーを学んだ。その後、ピアノとヴァイオリンを学ぶ。フライブルク国立音楽大学で エルザ・コロディンに師事しピアノの勉強を続け、2003年に同大学を卒業。フライブルク音楽大学でスコット・サンドマイヤーに指揮法を学び、2006年に指揮のディプロマを取得した。2004年から2005年にかけてはザルツブルク・モーツァルテウムの指揮科奨学生として、デニス・ラッセル・デイヴィスとホルヘ・ロッターに師事した。2018年11月にレジデンティ管弦楽団の初客演指揮者となった。 2018年12月にはラハティ交響楽団の初客演指揮者を務めた。2021-2022シーズンよりレジデンティ管弦楽団の首席指揮者に任命された。
ラハティ交響楽団(Lahti Symphony Orchestra)は、フィンランドのラハティ市・シベリウス・ホールに本拠を置くオーケストラである。1910年に設立。1949年にラハティ市の管轄に入る。1988年に首席指揮者に就任したオスモ・ヴァンスカにより、オーケストラ活動が活発になる。レパートリーの中心であるシベリウス作品のレコーディングは高く評価され、フィンランドの一地方オーケストラから国際的なシベリウス・オーケストラへと変貌した。2008年から2011年まで、ユッカ=ペッカ・サラステが首席指揮者を務め、2011年秋以降はオッコ・カムが、2016年秋のシーズンからはディーマ・スロボデニュークが、2021年からダリア・スタセヴスカが首席指揮者を務めている。
ソロのチェロはかなり前に出た定位になっており、特に低域弦の濁りのない、重厚な響きが印象に残った。交響的協奏曲でのバックのオーケストラは奥行感があり、優秀録音だと思う。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
録音場所はSymphony Concertoがシベリウス・ホール、ラハティ(フィンランド) 、Sonata for Celloがライツターデル、ノイマルクト(ドイツ)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
胃がんと診断されて [その他]
毎年、市の健康診断を受けて、バリウム検査を受けていましたが、5年前に胃カメラを飲んでピロリ菌が見つかり、除菌をして以来、久しぶりに胃カメラ検査をしました。検査当日は胃潰瘍と診断されましたが、組織を採取し、検査したところ、初期の胃がんで、胃の切除手術が必要だ、といきなり宣告されました。
画像を見る限り、胃の上から3分の2ぐらいにある3センチほどの患部でしたが、別の病院で詳しく検査したところ、もう少し上の方まで広がっており、安全のため、胃の約7割とその周りのリンパ腺も切除することになりました。胃が小さくなり、一回の食事で食べられる量は3分の1以下なってしまい、食生活に影響が出ました。
趣味で習慣となっております、35年以上続けてきたジョギングは入院・手術のため初めて止まってしまいました。しかし、体調もだいぶ良くなってきており、少しずつ再開しております。
以下、胃を切除しての個人的な感想や分かったことです
① ピロリ菌を除菌しても、安心しないで、数年に一回は胃カメラ検査をした方がいい
② バリウム検査では初期のがんは見つかりにくく、慢性胃炎、胃潰瘍と判定されることもある
③ 胃がんに罹患しているかの判定は、胃カメラを飲んで、組織を採取し、精密監査しないと決定で
きない
④ 胃がんの進行度を決めるステージΙ~Ⅳの判定は、胃とその周りのリンパ腺を切除し、その組織を
検査しないと決定できない
⑤ 腫瘍マーカーの値は規定値以下でも胃がんは発生する
種類 下限値 手術前 手術後
CEA 5.0ng/ml以下 3.5 3.2
CA-19-19 37.0U/ml以下 4.1 5.8
病棟より


画像を見る限り、胃の上から3分の2ぐらいにある3センチほどの患部でしたが、別の病院で詳しく検査したところ、もう少し上の方まで広がっており、安全のため、胃の約7割とその周りのリンパ腺も切除することになりました。胃が小さくなり、一回の食事で食べられる量は3分の1以下なってしまい、食生活に影響が出ました。
趣味で習慣となっております、35年以上続けてきたジョギングは入院・手術のため初めて止まってしまいました。しかし、体調もだいぶ良くなってきており、少しずつ再開しております。
以下、胃を切除しての個人的な感想や分かったことです
① ピロリ菌を除菌しても、安心しないで、数年に一回は胃カメラ検査をした方がいい
② バリウム検査では初期のがんは見つかりにくく、慢性胃炎、胃潰瘍と判定されることもある
③ 胃がんに罹患しているかの判定は、胃カメラを飲んで、組織を採取し、精密監査しないと決定で
きない
④ 胃がんの進行度を決めるステージΙ~Ⅳの判定は、胃とその周りのリンパ腺を切除し、その組織を
検査しないと決定できない
⑤ 腫瘍マーカーの値は規定値以下でも胃がんは発生する
種類 下限値 手術前 手術後
CEA 5.0ng/ml以下 3.5 3.2
CA-19-19 37.0U/ml以下 4.1 5.8
病棟より



SACDサラウンド・レビュー(1034) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven
Piano Trios Vol 3
Sitkovetsky Trio
BIS-2699
録音 2023年5月
BIS
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 3
・ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調「幽霊」 Op.70-1
・ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1-1
・「美しいミンカ」(コサックのアリア) WoO 158a 1XVI【エンダース編曲による ピアノ三重奏版】
ピアノ三重奏曲集 第2集に続く第3集
シトコヴェツキー・トリオ(Sitkovetsky Trio)はイギリスのユーディ・メニューイン音楽学校(Yehudi Menuhin School)で学んでいたヴァイオリン奏者のアレクサンドル・シトコヴェツキー(Alexander Sitkovetsky)を中心に韓国系ドイツ人でチェロのイサン・エンダース(Isang Enders)、ピアノの韓国出身のウー・チェン(吴倩)とともに2018年に結成されたピアノトリオ。International Commerzbank Chamber Music Award 2008に優勝。
Vnが左、Vcが右、Pfは中央やや下がった位置に定位している。各楽器間の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
録音場所はマルクス・シッティクス・ザール、ホーエネムス(オーストリア)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1033) [サラウンド・サウンド・レビュー]

L'Arte Del Virtuoso Vol.4
Solo Concertos
MDG9262318-6
Caterva Musica
録音 2022年10月
MDG
「ヴィルトゥオーゾの芸術」第4集
ペルゴレージ:歌劇『オリンピーアデ』~シンフォニア
ヴァルター:協奏曲ロ短調(J.メックの作品による)
ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ長調 RV.392
J.C.バッハ:ファゴット協奏曲変ロ長調
テレマン:
・シンフォニア ト長調 TWV50:1『こおろぎシンフォニー』
・序曲『牧歌風』 TWV55:F7
カテルヴァ・ムジカ(Caterva Musica)はドイツのルール地方の西部に位置するヴェストファーレンで活動する古楽アンサンブル。ルール地方の交響楽団にてフルタイムで演奏しているプロのミュージシャン、またはフリーランスのミュージシャンやソリストとして活動しているプロのミュージシャンで構成される。17 世紀から 18 世紀の音楽を中心に演奏している。
「ヴィルトゥオーゾの芸術」シ-リーズ第1集、第2集に続く第4集。
各楽器間の音のバランスは良く、高域弦はクリアで伸びのある音をしている。音像は左右にはあまり広くないが、奥行感はある。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 2+2+2方式
SACDサラウンド・レビュー(1032) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Igor Stravinsky
Symphonies Vol.1
BIS-2441
Dima Slobodeniouk/Orquesta Sinfónica de Galicia
録音 2019年2月
2023年6月
BIS
ストラヴィンスキー:
・3楽章の交響曲
・管楽器のための交響曲
・交響曲 ハ調
ディーマ・スロボデニューク(Dima Slobodeniouk,1975年~)はロシア生まれの指揮者。幼いころからヴァイオリンを学び、17歳でフィンランドに移住。ヘルシンキのシベリウスアカデミーで指揮をヨルマ・パヌラ、レイフ・セーゲルスタムたちに師事した。スペインのア・コルーニャのガリシア交響楽団(Orquesta Sinfónica de Galicia )の首席指揮者を2013年から2022年のシーズンまで務めた。2016年からはオッコ・カムの後任としてラハティ交響楽団の首席指揮者を務めている。
ガリシア交響楽団(Orquesta Sinfónica de Galicia)は1992年に創設された、ア・コルーニャを拠点とするスペインのオーケストラ。首席指揮者はディーマ・スロボデニョークが2013年から2022年のシーズンまで、ロベルト・ゴンザレス=モンハス(Roberto González-Monjas)が2023年のシーズンから就いた。
コンサートホールの中程で聴く音に近く、各楽器間の音のバランスは良い。音像の左右方向への広がり感は少ない。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はコルーニャ歌劇場(スペイン)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1031) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvořák
Symphonies Nos 6-9
Sir Colin Davis/London Symphony Orchestra
LSO0571(4Discs)
録音 2004年9月(第6番)
2001年3月(第7番)
1999年10月(第8番)
1999年9月(第9番)
2005年5月(わが祖国)
2018年9月(シンフォニエッタ)
LSO Live
「LSO Live」25周年記念ボックス
Disc1
ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調 Op.60
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
Disc2
ドヴォルザーク:
・交響曲第7番ニ短調 Op.70
・交響曲第8番ト長調 Op.88
Disc3
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より
Disc4
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』
サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Rex Davis, 1927年9月~ 2013年4月)は、英国の指揮者。生まれた家が貧しく、指揮者になるためのピアノを買う金がなくて、まず一番安い楽器のクラリネットから始める。王立音楽大学で更にクラリネットを学ぶが、ピアノの演奏能力の欠如を理由に指揮法の履修は禁じられていた。しかし同級生とカルマー管弦楽団を結成し、しばしば指揮を執っていた。1952年にロイヤル・フェスティバル・ホールに勤め、1950年代後半からBBCスコティッシュ交響楽団を指揮する。1959年に病身のオットー・クレンペラーの代理でモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を指揮して一躍名声を馳せる。1960年代にサドラーズ・ウェルズ・オペラやロンドン交響楽団、BBC交響楽団を指揮する。1971年にゲオルグ・ショルティの後任として、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者に就任。1980年にナイトに叙される。その後は、バイエルン放送交響楽団首席指揮者、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団名誉指揮者などを歴任し、1995年に母国イギリスのロンドン交響楽団首席指揮者に就任した。2013年4月14日、病気のため85歳で死去。
ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra,略称LSO)は、イギリスのプロのオーケストラのひとつ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在で、本拠地は、1982年よりロンドンのバービカン・センター。1904年にクィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日にクィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。ロイヤル・フィルとならび、「女王陛下のオーケストラ」としても知られ、名誉総裁にはエリザベス2世が就いている。主な歴代首席指揮者にアンドレ・プレヴィン(1968年~1979年)、 クラウディオ・アバド(1979年~1988年)、マイケル・ティルソン・トーマス(1987年~1995年)、コリン・デイヴィス(1995年~2006年)ヴァレリー・ゲルギエフ(2007年~2015年)。2017年からサイモン・ラトルが音楽監督に就任。
オーケストラの自主レーベルは今や世界の主流となっているが、LSO LiveからCD音源が発売されてから25周年記念のアルバム第1弾。シンフォニエッタのみサイモン・ラトルの指揮。第6番とシンフォニエッタはDSD録音、他はLPCM録音。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5.1ch
SACDサラウンド・レビュー(1030) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Liszt
Faust Symphony
Gergely Madaras/Orchestre Philharmonique Royal de Liège
BIS-2510
録音 2023年8月~9月
BIS
リスト:
・ファウスト交響曲 S 108(3人の人物描写による)(1854年版)
・村の居酒屋での踊り(メフィスト・ワルツ第1番) S 110/2~レーナウの「ファウスト」による2つのエピソードより第2曲
ゲルゲイ・マダラス(Gergely Madaras,1984年~)はハンガリー、ブダペスト生まれの指揮者。フランツ・リスト音楽大学とウィーン音楽舞台芸術アカデミーを卒業。最初はフルート奏者。2013年~2019年にディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団の音楽監督、2020年には6年間務めた母国ハンガリーのサヴァリア交響楽団の首席指揮者を退任。2019年9月にリエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。BBC交響楽団、BBCフィルハーモニー管弦楽団、 BBC国立交響楽団RAIなどに客演している。
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre Philharmonique Royal de Liège)はベルキー、リエージュ王立音楽院付属の国立の管弦楽団。1960年設立でリエージュを本拠地とする。2011年9月より2019年まではクリスチャン・アルミンク(Christian Arming)が、2019年からはゲルゲイ・マダラス(Gergely Madaras)が音楽監督に就いている。
コンサートホールの中程で聴く音に近く、各楽器間の音のバランスは良く定位もしっかりしている。音像は左右、奥行方向にも広がっている。特に低域弦の厚みのある音が印象に残った。サラウンドスピーカーからの音は大きめで直接音も含む。録音場所はサル・フィルハーモニック、リエージュ、ベルギー
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1029) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms
String Quintets
Lilli Maijala(viora)
Gringolts Quartet
BIS-2727
録音 2023年6月
Bis
ブラームス:
・弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 Op.88
・弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111
リッリ・マイヤラ(Lilli Maijala)はフィンランド、ドイツとスウェーデンでヴィオラを学び、ペッカ・クーシスト、コパチンスカヤとウィスペルウェイと組んだ四重奏団など、室内楽とソロの活動をしながらシベリウス・アカデミーで教鞭をとっている。第1回東京国際ヴィオラコンクール(2009年)特別賞。
グリンゴルツ・クヮルテット(Gringolts Quartet)はチューリッヒを拠点に活動する弦楽四重奏団で、2008年に結成された。ロシアのイリア・グリンゴルツ(第1ヴァイオリン)、アルメニアのアナヒット・クルティキャン(第2ヴァイオリン)、ルーマニアのシルヴィア・シモネスク(ヴィオラ)、ドイツのクラウディス・ヘルマン(チェロ)の4カ国からメンバーで構成される。2011年にデビュー・アルバムとなる『シューマン:弦楽四重奏曲第1~3番&ピアノ五重奏曲』をリリース。近年では、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭などに登場している。
少数の楽器の編成なので音場は大きくないが、各楽器がそれぞれの位置に定位し、分離も良く、それぞれが主張した演奏を捉えている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所は福音主義改革派教会、マルターレン(スイス)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1028) [サラウンド・サウンド・レビュー]

à Amsterdam
Postscript
TTK0097
録音 2022年6月
Trptk
アムステルダムにて ~ ヴァールゼ教会ライヴ
カール・ロジエ:ソナタ第1番(イタリア流の作品選集より)
セルヴァース・デ・コニンク:小品集(組曲&トリオ・ソナタ集 Op.1&4より)
シブラント・ファン・ノールト:ソナタ第1番(イタリアの混合物またはソナタ集 Op.1より)
コンラート・フリードリヒ・フルレブッシュ:フーガ第4番(チェンバロのための作品集より)
ヨハン・クリスティアン・シックハル:ソナタ第4番(フルートと通奏低音による12のソナタ Op.23より)
ヤーコプ・クライン:ソナタ第1番(チェロ独奏と通奏低音のための6つのソナタ Op.4より)
ヴィレム・デ・フェッシュ:5つのデュエット(フルートまたはヴァイオリンのための30のデュエットより)
ピエトロ・ロカテッリ:ソナタ第2番(2本のフルートとチェンバロのための通奏低音のためのトリオ・ソナタ集 Op.5より)
アントワーヌ・マオー:ソナタ第6版(2本のフルートと通奏低音のための6つのトリオ・ソナタより)
ポストスクリプト(Postscript)はカナダ、アメリカ、ラトヴィア、イギリス出身の若き音楽家たちによって2018年にアムステルダムで結成された古楽アンサンブル。メンバーはトラヴェルソのアイシャ・ウィルズ、デイヴィッド・ウェストコーム、チェロのオクタヴィー・ドスタラー=ラロンド、ハープシコードのアルテム・ベログロフ
アムステルダムで作曲された、または出版された作品を、アムステルダムで作られた楽器、またはそのコピーで演奏している。
音像はあまり広がっていないが、各楽器間の音のバランスは良く、ナチュラルな響きをしている。近接マイクの影響か、トラヴェルソの息継ぎの音が少し気になった。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はヴァールゼ教会、アムステルダム、オランダ
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1027) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Jean Sibelius
Violin Concerto and Other Violin Works
GRAM99328
Thomas Albertus Irnberger (violin)
Michael Korstick(piano)
Doron Salomon/Royal Philharmonic Orchestra
録音 2022年7月(Vn concerto)
2023年2月
Gramola
シベリウス:
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
・5つの小品 Op.81(マズルカ/ロンディーノ/ワルツ/朝の歌/メヌエット)
・田園舞曲 Op.106~第1曲
・4つの小品 Op.115(荒地にて/バラード/ユモレスク/鐘)
・夜想曲 Op.51-3
ヴェチェイ:悲しきワルツ
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(Thomas Albertus Irnberger,1985年~)はオーストリア、ザルツブルグ生まれのヴァイオリニスト。7歳からヴァイオリン、8歳でピアノを習い始めた。才能を認められ、わずか9歳でザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学の特待生として入学を許される。15歳でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でビルケント交響楽団(BilkentSymphony Orchestra)と共演し、センセーショナルなデビューを果たす。リンツ・ブルックナー音楽院でヨゼフ・ザバイーニに、パリでギトリスに、その他シトコヴェツキー、アルベルト・リジー、イーゴリ・オイストラフといった巨匠たちに師事した。
ミヒャエル・コルスティック(Michael Korstick ,1955年4月~)はドイツのケルン生まれのピアニスト。9歳からピアノのレッスンを受け、11歳のときケルンで開催された "Jugend musiziert"コンペティションの最優秀賞を受賞した。1974年からロシアのピアニストのタチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva)からマスタークラスの授業を受ける。1976年にアメリカ、ジュリアード音楽院に留学。1983年にコンサートのキャリアを積むためにドイツに戻った。
ドロン・サロモン(Doron Salomon,1950年2月~)はイスラエルの指揮者。音楽一家に生まれまれ、幼少期にピアノ、ホルン、クラシック・ギターを学んだ。ギヴァタイムのテルマ・イェリン高校で学んだ後、陸軍中央軍の音楽・娯楽アンサンブルに所属し、そこで妻の女優ニッツァ・ショールと出会った。その後、1974 年にアメリカ・イスラエル文化基金からの奨学金を得て、ロンドン音楽大学での勉強を再開し、指揮、作曲、クラシック・ギターの技術を学んだ。1979年第29回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。現在シンフォニエッタ・ベエル・シェバの音楽監督兼首席指揮者。
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(英: Royal Philharmonic Orchestra, 略称RPO)は、イギリス・ロンドンを拠点とするイングランドを代表するオーケストラの1つ。旧ロイヤル・フィルが1931年に活動を停止して15年後の1946年にトーマス・ビーチャムによって新ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が創設され今日に至っている。「ロイヤル」の称号はビーチャム個人がロイヤル・フィルハーモニック協会から使用許可を得てつけられ、1966年に女王エリザベス2世から正式に許可された。海外公演よりイギリス国内で幅広く演奏旅行に取り組み、「イギリスの国民的オーケストラ」と呼ばれることもある。2009年~2018年までシャルル・デュトワが首席指揮者を務めた。
VnコンチェルトでのソロのVnはセンターの少し前に出た位置に定位している。弦やティンパニなどの低域音が少しこもりがちに聴こえる。スポットマイクはあまり使用していないと思われ、音場は奥行方向に広がっているが、左右への広がり感は少ない。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はロンドン、Blackheath Halls(Vn concerto)、 ザルツブルク、Mozart-Saal
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5.1ch
SACDサラウンド・レビュー(1026) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Elgar
Mot d'amour
BIS-2659
Ulf Wallin (violin)
Roland Pöntinen (piano)
録音 2023年5月
BIS
エルガー:ヴァイオリンとピアノのための作品集「愛の言葉」
・ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82
・夜の歌 Op.15-1
・朝の歌 Op.15-2
・愛の言葉 Op.13-1
・怪奇 Op.13-2
・ロマンス ホ短調 Op.1
・愛の挨拶 Op.12
・さようなら(1932)
・G–E–D–G–Eによるアレグレット(1888)
・ため息 Op.70
ウルフ・ヴァリーン(Ulf Wallin, ,1945年~)はスウェーデン出身のヴァイオリニスト。ストックホルム王立音楽大学(Königlichen Musikhochschule Stockholm)とウィーン音楽芸術大学(Universität für Musik und darstellende Kunst Wien)で学んだ。近現代作品を得意とし、最近は指揮活動もおこなって、積極的に知られざる作品の紹介にもあたっている。シューマンのソナタ作品で、『Robert-Schumann-Prize of the City of Zwickau 2013』を2012年10月に受賞した。1996年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学(Hochschule für Musik Hanns Eisler)でヴァイオリンの教授をしている。
ローランド・ペンティネン(Roland Peter Pöntinen, 1963年5月~ )は、スウェーデンのピアニスト。父親はレニングラード(現サンクトペテルブルク)近郊イングリアの出身のフィン語話者で、ソ連からの亡命者であった。アドルフ・フレドリク音楽学校に学び、ストックホルム・スウェーデン王立音楽院にてアラン・グンナル・ハルハーゲンに師事。その後インディアナ大学ブルーミントン校に留学し、メナヘム・プレスラーやジェルジー・シェボク、エリザーベト・レオンスカヤに師事する。1981年にストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と共演してデビューを果たし、その後欧米や韓国、南米、オーストラリアやニュージーランドの主要なオーケストラと共演してきた。レパートリーは幅広く、ソリストとしてショパン、サティ、スクリャービン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ベルク、プーランクを、室内楽奏者としてシューマン、ブラームス、グリーグ、ヤナーチェク、シェーンベルク、ヴェーベルン、ヒンデミット、ショスタコーヴィチ、ジョリヴェ、トゥービン、シュニトケの作品を含めており、録音数も非常に多い。
ヴァイオリンとピアノの音のバランスは良く、両者もセンターの前寄りに定位している。トラック10のみがピアノのソロ。サラウンドスピーカーからの音には直接音も含まれる。
録音場所はスウェーデン、スヴェステロース・コンサートホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1025) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms & Busoni Violin Concertos
CHSA5333
Francesca Dego (violin)
Dalia Stasevska/BBC Symphony Orchestra
録音 2023年7月
Chandos
・ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35a, BV243
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op77
フランチェスカ・デゴ(Francesca Dego,1989年3月~ )は、イタリア人とアメリカ人の両親のもとに生まれたイタリア、レッコ出身の女性ヴァイオリン奏者。サンディエゴのフェアバンクス舞台芸術学校から奨学金を受け、ニューヨークに留学して1995年から1997年までミヒャエル・ツァイトリンの薫陶を受けた。帰国後はサルヴァトーレ・アッカルドとダニエーレ・ゲイの各氏にヴァイオリンを学んだ。2008年にはパガニーニ国際コンクールでファイナリストに残り、その年の最年少のファイナル進出者としてエンリコ・コスタ賞を受賞した。2010年にはイツァーク・ラシュコフスキーの指導を受けてロンドン王立音楽大学で修士号を取得。2015年に指揮者のダニエーレ・ルスティオーニと結婚した。使用楽器は、フランチェスコ・ルジェーリ(1697年製)とグァルネリ・デル・ジェス「Ex.リッチ」(1734年製)で、レオンハルト・フローリアン楽器商会より貸与されている。
ダリア・スタセフスカ(Dalia Stasevska ,1984年12月~)はフィンランドの女性指揮者。ウクライナのキエフ生まれ。エストニアのタリンに移り、5歳の時にフィンランドに移住した。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでヴァイオリンとヴィオラを学んだ。20歳のときに指揮に転向し、スウェーデン王立音楽アカデミー、シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラに師事。2018年にBBC交響楽団の客員指揮者に就任。さらに2019年にBBC交響楽団で初の女性首席客員指揮者に就任した。同年BBCプロムスで指揮者としてデビュー。2020年よりラハティ交響楽団の首席指揮者に就任。
BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra)は、英国放送協会(BBC)が所有する放送オーケストラの一つであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。楽員数89(2018年HP)。三管編成の中規模団体が多いロンドンのコンサート・オーケストラとしては唯一、古くから四管フル編成を確保してきたが、近年はやや欠員気味で、ほぼ四管編成となってきたロンドン交響楽団と同数となっている。BBCプロムスにおいては主要な役割を果たしており、ロイヤル・アルバート・ホールでの初日と最終日はBBC交響楽団が管弦楽を担当する。首席指揮者は最近では、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年-1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年-2000年)、レナード・スラットキン(2000年-2004年)と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクが務めており、そして、2013年からはサカリ・オラモが就任している。
ブゾーニのヴァイオリン・コンチェルトは初めて聴いたが、なかなか良い曲で気に入った。ソロのヴァイオリンは中央の少し下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインで、音量は低めに抑えられている。
録音場所はイギリス、クロイドン、フェアフィールド・ホールズ、フェニックス・コンサート・ホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1024) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bruckner Symphony No. 7
Bates Resurrexit
FR-757SACD
Manfred Honeck/Pittsburgh Symphony Orchestra
録音 2022年3月
Reference Recordings
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107(ノーヴァク版)
ベイツ:レスルレクシト
メイソン・ウェズリー・ベイツ(Mason Wesley Bates,1977年1月~)は、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのアメリカの交響曲作曲家、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのDJでもある。ケネディ・センターの初代作曲家であり、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、カリフォルニア交響楽団の常駐作曲家でもある。オペラ作品「スティーブ・ジョブズの革命」で2019年グラミー賞最優秀オペラレコーディング賞受賞
マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck,1958年9月~ )は、オーストリアの指揮者。ウィーン音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1983年からウィーン国立歌劇場管弦楽団ならびにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者を務める。その後指揮者に転向し、1987年クラウディオ・アバドの元でグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の準指揮者を務める。2007年より2011年までシュトゥットガルト州立歌劇場、2008年から現在までピッツバーグ交響楽団の音楽監督。弟のライナー・ホーネックはウィーン・フィルのコンサートマスターである。
ピッツバーグ交響楽団(Pittsburgh Symphony Orchestra)は、アメリカ合衆国の主要なオーケストラの一つで、ペンシルベニア州ピッツバーグのハインツ・カンパニーによって設立されたハインツ・ホールが本拠地となっている。1895年に設立。主な指揮者はオットー・クレンペラー、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィン、ロリン・マゼールなど。アメリカ最古のオーケストラの一つとして知られる。2008年より、マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck)を9代目の音楽監督に迎え、新体制がスタートした。
ハインツ・ホールでのライブ録音だが、聴衆のノイズは編集で消されている。ホールトーンが豊かで、コンサートホールの中程で聴く音に近い。特に金管のきらびやかな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はピッツバーグ、ハインツ・ホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1023) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach
The Well-Tempered Clavier, Book 1
BIS-2621
Masato Suzuki (harpsichord)
録音 2021年10月
BIS
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV846~869
Disc1
前奏曲とフーガ第1番 ハ長調 BWV846
前奏曲とフーガ第2番 ハ短調 BWV847
前奏曲とフーガ第3番 嬰ハ長調 BWV848
前奏曲とフーガ第4番 嬰ハ短調 BWV849
前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV850
前奏曲とフーガ第6番 ニ短調 BWV851
前奏曲とフーガ第7番 変ホ長調 BWV852
前奏曲とフーガ第8番 嬰ニ短調 BWV853
前奏曲とフーガ第9番 ホ長調 BWV854
前奏曲とフーガ第10番 ホ短調 BWV855
前奏曲とフーガ第11番 ヘ長調 BWV856
前奏曲とフーガ第12番 ヘ短調 BWV857
Disc2
前奏曲とフーガ第13番 嬰ヘ長調 BWV858
前奏曲とフーガ第14番 嬰へ短調 BWV859
前奏曲とフーガ第15番 ト長調 BWV860
前奏曲とフーガ第16番 ト短調 BWV861
前奏曲とフーガ第17番 変イ長調 BWV862
前奏曲とフーガ第18番 嬰ト短調 BWV863
前奏曲とフーガ第19番 イ長調 BWV864
前奏曲とフーガ第20番 イ短調 BWV865
前奏曲とフーガ第21番 変ロ長調 BWV866
前奏曲とフーガ第22番 変ロ短調 BWV867
前奏曲とフーガ第23番 ロ長調 BWV868
前奏曲とフーガ第24番 ロ短調 BWV869
鈴木優人(Masato Suzuki,1981年~)はオランダ・デンハーグ生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院古楽科にてオルガンを父・鈴木雅明に師事。2007年オランダ・ハーグ王立音楽院修士課程オルガン専攻を首席で修了。同年9月より同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。現在、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、また室内楽やチェンバロやオルガンソロ、最近では指揮者としても国内外で演奏活動を展開している。
かなり前に出た定位の録音になっており、弦のクリアーで濁りのない精細な響きを捉えている。使用チェンバロはWillem Kroesbergen, Utrecht 1987 after J. Couchet
録音場所は東京、トッパンホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1022) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rachmaninoff 150
Piano Concerto No. 2 & Other Piano Works
BPHR230469
Kirill Gerstein (piano)
Kirill Petrenko/Berliner Philharmoniker
録音 2022年6月 (Concerto)
2023年2月 (Solo)
Berliner Philharmoniker
ラフマニノフ生誕150周年記念アルバム第1弾
セルゲイ・ラフマニノフ:
・ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
・幻想的ピアノ小品集Op.3 より 第3曲メロディ
・愛の悲しみ (クライスラー/ラフマニノフ編)
・コレッリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42
・6つの歌 Op.4 より第3曲 夜の静けさ (ゲルシュタイン編)
キリル・ゲルシュタイン( Kirill Gerstein,1979年10月23日~ )は、ロシア・ヴォロネジ生まれのピアニスト。当初はクラシックのピアニストを目指して学び、12歳の時に初めて出場したコンクール(the International Bach Competition in Gorzów, Poland)で優勝。その後、父親の影響でジャズに興味を持ち、1993年バークリー音楽大学のサマースクールに招聘された。その後14歳にして正規の学生となり、大学設立以来の最年少の大学生となった。その後再びクラシック音楽に戻り、マンハッタン音楽学校でソロモン・ミコウスキーに師事。20歳で音楽学の学士と修士号を得た。1980年にポーランドのクラクフで開催された第1回バッハコンクールで優勝。2001年テルアビブで開催されたルービンシュタイン国際ピアノコンクールで優勝。2003年にアメリカの市民権を取得。教育者としては、シュトゥットガルト音楽演劇大学の教授も務め、後進の指導にあたっている。
キリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko,1971年~)ロシアのシベリア、オムスクの音楽一家に生まれる。ウィーン音楽大学に学んだ後、オーストリア各地で指揮をとり、1999 年に就任したマイニンゲン州立劇場音楽監督での手腕が認められ2001年より、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽総監督。2006 年には満を持してベルリン・フィルに登壇するなど、次代の巨匠候補として注目を浴びた。2013年よりケント・ナガノの後任として、バイエルン州立歌劇場の音楽総監督に就任した。2015年にベルリン・フィルの次期首席指揮者・芸術監督に選出され、2019年からサイモン・ラトルの後任として就任する契約にサインした。ロシア出身者が首席(常任)指揮者を務めるのはレオ・ボルヒャルト以来、約70年ぶりとなる。これによって、ペトレンコはドイツ最大の予算を持つコンサートオーケストラと歌劇場の両方の指揮者を兼ねることになった。
ピアノ協奏曲第2番は2022年6月にヴァルトビューネ野外音楽堂で行われた野外コンサートでの曲目の一つで、聴衆のノイズは編集でカットされており、その影響か低音はこもりがち。ピアノ独奏の方は室内ホールでの録音で、こちらの方がナチュラルな響きをしている。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆(Concerto)
☆☆☆☆(Solo)
チャンネル 5.1ch
SACDサラウンド・レビュー(1021) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Edvard Grieg
Symphonic Dances
CHSA5301
Edward Gardner/Bergen Philharmonic Orchestra
録音 2021年8月
Chandos
グリーグ:
・交響的舞曲 Op.64
・朗読と管弦楽のためのメロドラマ『ベルグリョート』 Op.42
・ソプラノ、アルト、女声合唱と管弦楽のための『南の修道院の前で』 Op.20
・リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲 EG107 オーケストレーション版
エドワード・ガードナー(Edward Gardner,1974年11月~)はイギリスの指揮者。幼少のころは、グロスター大聖堂の聖歌隊員であったとともにピアノ、オルガン、クラリネットをも習得。ケンブリッジ大学キングス・カレッジで合唱指揮の学位を取得。2005年にBBC交響楽団とオールドバラ音楽祭で華やかなデビューを飾って以来、オーケストラから継続的に招待をされており、2008年にはBBCプロ ムスでのデビュー及びバービカン・センターにてサーリ・アホの「アドリアーナ・マーテル」の英国初演を行った。2007年以来イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の音楽監督を務める。
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(Bergen Philharmonic Orchestra)は、ノルウェーの都市ベルゲンに本拠を置くオーケストラである。1765年に音楽協会「ハーモニエン」(Musikselskabet Harmonien)として設立。1983年に現在名になる。歴代の指揮者として、エドヴァルト・グリーグ、カルステン・アンデルセン、アルド・チェッカート、ドミトリー・キタエンコ、シモーネ・ヤングらが務めた。2003年からアンドルー・リットン(Andrew Litton)が、2015年からはエドワード・ガードナー(Edward Gardner)が首席指揮者兼芸術顧問を務めている。
ダイナミックレンジの大きな録音で、コンサートホールの中程で聴くような音。音場は奥行方向にも広く、各楽器間の音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はノルウェー、ベルゲン、グリーグホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1020) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Vivaldi
Le Quattro Stagioni
AVSA9958
Alfia Bakieva(Violin)
Jordi Savall/Les Musiciennes Du Concert Des Nations
録音 2024年1月
Alia Vox
ヴィヴァルディ:
CD1
・≪四季≫op.8~ソネットの朗読とともに〔協奏曲第1番「春」 ホ長調 RV269/協奏曲第2番「夏」 ト短調 RV315/協奏曲第3番「秋」 ヘ長調 RV293/協奏曲第4番「冬」 ヘ短調 RV 297〕
・ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ヘ長調「プロテウス、あるいは逆さまの世界」 RV544
・海の嵐 RV253
CD2
・調和の霊感~4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV580
・ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV583より アンダンテ(第2楽章)
・≪四季≫ op.8~器楽のみ〔協奏曲第1番「春」 ホ長調 RV269/協奏曲第2番「夏」 ト短調 RV315/協奏曲第3番「秋」 ヘ長調 RV293/協奏曲第4番「冬」 ヘ短調 RV297〕
ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。2013年9月に久しぶりに来日し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲などを演奏した。
レ・ミュジシャン・デュ・コンセール・デ・ナシオン(Les Musiciennes Du Concert Des Nations)はジョルディ・サヴァール率いるル・コンセルト・デ・ナシオンと2019年以降共同で毎年開催しているプロフェッショナル・ディベロップメント・アカデミーの候補者を選抜するために開催した数多くのオーディションで選ばれた優れた39歳以下の女性音楽家で構成されているオーケストラ。アントニオ・ヴィヴァルディが 行ったヴェネツィアのピエタ修道院での音楽活動をインスパイアしている。
CD1での「四季」ではソネットの朗読が入る。CD2の後半の「四季」では器楽演奏のみ。
サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音。録音場所はカルドナ修道院
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1019) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Rachmaninoff
All-Night Vigil
CHSA5349
Igor Morozov(Tenor)
Evgeny Kachurovski(Baritone)
Alexis V. Lukianov(Bass)
Ekaterina Antonenko/Patram Institute Male Choir
録音 2022年6月
Chandos
ラフマニノフ:晩祷 Op.37(シーハン、ラザレフ、グレチャニノフ編、男声合唱版)
パトラム・インスティテュート男声合唱団(PaTRAM Institute Male Choir)は総主教ティーホン・ロシア・アメリカ音楽院(Patriarch Tikhon Russian American Music Institute)の男声合唱団でロシア正教の合唱音楽を可能な限り最高の形で提供することを目指している。
エカテリーナ・アントネンコ(Ekaterina Antonenko)はロシアの合唱指揮者。モスクワ学術音楽大学(I.ウソヴァ教授)とモスクワ・チャイコフスキー音楽院(V.スカノフ教授)で合唱指揮を学ぶ。 2010年から2012年にかけて、タンツ・ケルン大学(マーカス・クリード教授)で学ぶためのDAAD奨学金を獲得した。2012年からモスクワ・チャイコフスキー音楽院指揮科で教鞭をとっている。
晩祷はラフマニノフが1915年に作曲した正教会の奉神礼音楽である。正教会の公祈祷の形式の一つである徹夜祷に基づく作品。無伴奏の混声合唱のための作品で、歌唱は教会スラヴ語によって行われる。
無伴奏の男性のみによる合唱曲で、音場は左右、前後に広がっており、ソロ歌手は少し下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり含まれている。録音場所はエルサレム、ロシア正教会修道院
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(1018) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Carl Philipp Emanuel Bach
Instrumental theatre of affects
BIS-2459
Marcin Świątkiewicz/Arte dei Suonatori
録音 2022年8月
BIS
C.P.E.バッハ:6つのシンフォニア『ハンブルク交響曲』とファンタジア集
・シンフォニア第5番 ロ短調 Wq.182-5(H.661)
・ファンタジア ハ短調~ソナタ ヘ短調 Wq.63-6(H.75)
・シンフォニア第3番 ハ長調 Wq.182-3(H.659)
・ファンタジア ヘ長調 Wq.59-5(H.279)
・シンフォニア第2番 変ロ長調 Wq.182-2(H.658)
・シンフォニア第4番 イ長調 Wq.182-4(H.660)
・ファンタジア(即興)
・シンフォニア第6番 ホ長調 Wq.182-6(H.662)
・ファンタジア ト短調 Wq.117-13(H.225)
・シンフォニア第1番 ト長調 Wq.182-1(H.657)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(Marcin Świątkiewicz,1984年~)はポーランドのチェンバロ奏者、カトヴィツェ音楽アカデミー講師。カトヴィツェ音楽アカデミーとハーグ王立音楽院で学び、2010年に第1回ゲオルク・フィリップ・テレマン国際チェンバロコンクールで優勝。イギリスのヴァイオリニスト、レイチェル・ポジャー率いるアンサンブル、ブレコン・バロック、イタリアのヴァイオリニスト、エンリコ・オノフリ率いるオーケストラのディヴィーノ・ソスピロのメンバー。1993年設立のポーランドのピリオド楽器アンサンブル、アルテ・デイ・スオナトーリの鍵盤奏者。
アルテ・デイ・スオナトーリ(Arte dei Suonatori)はヴァイオリン奏者のエヴァとアウレリウス・ゴリンスキによって1993年設立されたポーランドのピリオド楽器室内アンサンブル。主に17世紀から18世紀の音楽を演奏する。
高域弦の音は伸びが有り、コンサートホールの中程で聴くような響きを伴っている。小編成の古楽アンサンブルで、横への広がり感はあまり無いが、チェンバロは奥に下がった位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はポーランド放送ルトスワフスキ・スタジオ(ワルシャワ)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
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