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スイス・アルプスの高山植物(9) [自然写真]

赤系色

センペルビブム・アラクノイデウム ベンケイソウ科 クモノスバンダイソウ属
標高1,500~3,200mの酸性岩土とガレ場に生える多年草。全高5~25cm。ロゼットは、初めは球形だが次第に星形に外側に広がる。ロゼットを作る葉は披針形で、全面に密に腺毛をまとい、松脂の臭いがする。花は紫赤色で、直径2~3cm、花弁は細く12~16枚で長さ8~12mm。
スイスアルプスの高山植物_センペルビブム・アラクノイデウム_1.jpg

スイスアルプスの高山植物_センペルビブム・アラクノイデウム_2.jpg

シレネ・アカウリス ナデシコ科 マンテマ属
標高1,200~2,900mまでの湿った岩場、ガレ場、草地に生える多年草。全高1~4cmで、高密度にかたまって生え、茎には披針形の葉が密生し、長さは5~12mm。花は翼を付けない1~6mmの柄に単生する花弁の先端に浅い刻み目を付けた倒卵形で深紅色。
スイスアルプスの高山植物_シレネ・アカウリス_1.jpg
スイスアルプスの高山植物_シレネ・アカウリス_2.jpg

シレネ・スエキカ ナデシコ科 マンテマ属
和名ミヤマセンノウと言い、標高2,000~3,100mの牧草地、風の当たる岩場に生える多年草。全高5~15cmで、茎には分岐はなく、無毛で粘らない。葉は狭披針形で、ロゼットを作る。茎頂の花は、密生した頭花状で、花弁は5枚でピンク色。先が2つに裂け、低い副花冠を持つ。
スイスアルプスの高山植物_シレネ・スエキカ.jpg

ディアントゥス・カルトゥシアノルム ナデシコ科 ナデシコ属
標高2,500mまでの乾燥した草地、岩石地や開けた森林に生える多年草。全高10~45cmで、茎は普通分岐がなく、毛は付けない。葉は線状でさきが尖り、薄い皮膜に覆われて対生する。花は深紅色で先端に刻み目を付け、茎頂に頭状花序状に3~10花を付けるが、同時開花は2花だけ。ガクは赤褐色で先端が尖る。
スイスアルプスの高山植物_ディアントゥス・カルトゥシアノルム.jpg


エピロティウム・アングスティフォリウム アカバナ科 アカバナ属
和名ヤナギランと言い、標高400~2,500mまでの開けた森林、落葉樹林、土手や荒れ地に群生する多年草。全高50~150cmで茎には普通分岐がなく、直立して無毛。葉は柳の葉のように狭披針形で多数互生して付く。花はバラ色から紫色、まれに白色で、直径1.5cm~2.5cm。長い総状花序に多数付き、下から咲き上がる。花柱ははじめ曲がっているが、葯が裂開すると直立し、後に4つに裂けて反り返る。
スイスアルプスの高山植物_エピロビウム・アングスティフォリウム.jpg


オノブリキス・ウィキフォリア マメ科 オノブリキス属
標高500~1,600mの乾燥した草地、荒れ地に生え、又、牧草としても広く耕作される多年草。全高30~70cm。茎は直立するか斜上する。葉は奇数羽状複葉で7~14対のやや多めの羽状裂片を付け、小葉は楕円形で短い柄を付ける。花は長さ10~14mmあり、淡赤色で濃い縞筋があり、長い直立する穂状花序につく。翼弁はガクより短い。
スイスアルプスの高山植物_オノブリキス・ヴィキイフォリア.jpg


ダクティロザ・マジャリス ラン科 ダクティロザ属
標高2,500mまでの湿った牧草地、沼地に生える多年草。全高45cmまでで、茎は太く、花序の下に幅広い楕円形または披針形の葉を3~6枚付ける。普通葉の上面に褐色の斑点がある。花は15~30付け、普通は赤色だがまれにピンクもある。唇弁の切れ込みは小さく、変化に富んだ模様を付ける。
スイスアルプスの高山植物_ダクティロザ・マジャリス_1.jpg

スイスアルプスの高山植物_ダクティロザ・マジャリス_2.jpg


スカビオサ・ルキダ マツムシソウ科 マツムシソウ属
標高1,500~2,700mの乾燥した牧草地、岩場、ガレキ地に生える多年草。全高10~30cmでふつうは分岐しない。上半分に葉がなく、羽状複葉で、末端裂片は大きい。茎頂に直径2~3.5cmの平坦で大きな頭花を単性する。花冠は青紫色か赤色で5枚に裂ける。
スイスアルプスの高山植物_スカビオサ・ルキダ_3.jpg


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