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SACDサラウンド・レビュー(201) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvorak Symphony No. 7, Suite in A major.jpg
Dvorak
Symphony No. 7, Suite in A major
CCS SA 30010
Ivan Fischer/Budapest Festival Orchestra
録音2009年7月
Channel Classics

A.ドヴォルザーク:
・交響曲第7番ニ短調 Op.70 B.141
・アメリカ組曲イ長調 Op.98b 

ブダペスト芸術宮殿(パレス・オヴ・アーツ)でのセッション録音

ドヴォルザークの交響曲第7番は1884年から1885年にかけて作曲された。それまで発表されてきた交響曲とはやや趣が異なり、スラブ的な雰囲気を残しつつも内省的で普遍的な音楽として仕立てることに成功してる。第9番「新世界より」ほどではないが、第8番と共に交響曲では良く取り上げられる楽曲である。主調が平行調である点や、第1楽章、第4楽章の拍子、第2楽章の楽器法などから、ブラームスの交響曲第3番からの影響を指摘する見解もある。

イヴァン・フィッシャー(Iván Fischer, 1951年1月20日~ )は、ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事し、ウィーン交響楽団などへの客演で正当な音楽を作っている。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダム、従兄弟ジェルジも指揮者という音楽家の家族である。25歳の時にBBC・ルパート財団主催指揮者コンクールで優勝。以後、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、イスラエル・フィル、クリーブランド管などを指揮。2000年よりリヨン・オペラの音楽監督に就任。現代音楽界で最も独創的な指揮者の一人に数えられる。
Iván Fischer_4.jpg

ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra)は、現在も音楽監督として団を率いるイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルタン・コチシュによって設立されたオーケストラ。 1983年の設立以来目覚しい活躍を続け、2008年の英グラモフォン誌では 「世界のオーケストラ・ランキング」 にて第8位に上り、名実ともに世界トップクラスの管弦楽団となる。2010年の来日公演でも取り上げた「ザ・グレイト」では指揮台を囲むように「弦楽器の首席奏者たち」ではなく「木管楽器」を配置するという奇抜なアイディアを実践している。
Budapest Festival Orchestra_2.jpg

高域弦の音の伸び、中低域弦の響きも大変豊かで好録音である。残響も適度に有り、音響空間も左右、奥行き方向に大きく広がっており、サラウンド感も良い。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質               ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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