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SACDサラウンド・レビュー(386) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Mozart
Piano Concertos Vol. 5
BIS-2014 SACD
Ronald Brautigam(fortepiano)
Michael Alexander Willens/Die Kölner Akademie
録音2012年7月
BIS

モーツァルトのピアノ協奏曲全曲シリーズ第5集
・ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595

ピアノ協奏曲第20番はモーツァルトが作曲したピアノ協奏曲全27曲の内の2つある短調の協奏曲の最初に手掛けた掛けた協奏曲(もう一曲は24番)である。1781年、モーツァルトは生まれ故郷ザルツブルクを追い出され、ウィーンでフリーの音楽家として生活することになった。彼にとってここでの生活の糧は、裕福な貴族や社交界を対象にしたコンサートであった。彼は、ピアノの名手ということもあり、18年の間に21曲のピアノ協奏曲を書き上げた。特に、この曲が作曲された1784年から1786年までは、音楽家として作曲・演奏ともに円熟味が増し、またそれらを発表する良い機会も得て順風満帆の時期となった。

ピアノ協奏曲第27番はモーツァルトの最後のピアノ協奏曲で、1791年1月5日に完成した。モーツァルト最期の年に作曲されたこの曲はその清澄なスタイルから、それまでの彼のピアノ協奏曲と一線を画すものである。1791年、莫大な借金に追われ、もうすでに3年以上も予約演奏会を開くことが出来ずにいたモーツァルトは、1788年に第1楽章を手がけていたこのピアノ協奏曲を完成させた。

ロナルド・ブラウティハム(Ronald Brautigam,1954年10月~)はブラウティガムと呼ばれることもある。オランダの主要なピアノ演奏家の一人。アムステルダムに生まれ、スウェーリンク音楽院でヤン・ウィーンに師事。その後、ルドルフ ・ ゼルキンについてアムステルダム、ロンドン、アメリカ合衆国で学んだ。1984 年にオランダの権威ある音楽賞のNederlandse Muziekprijsを受賞した。リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ベルナルド・ハイティンク、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、クリストファー・ホグウッド、アンドルー・パロット、ブルーノ・ワイルなどの著名な指揮者のもと、主要なヨーロッパのオーケストラと定期的に共演している。
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ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(Michael Alexander Willens)はアメリカの指揮者。ジュリアード音楽院にて指揮をジョン・ネルソン(ジュリアード音楽院)、レナード・バーンスタイン(タングルウッド)などに学ぶ。リンカーンセンターのグレート・パフォーマーズ・シリーズやドイツ、オーストリア、フランス、スペイン、イタリアなどの主要な音楽祭に出演。ケルン・アカデミーの音楽監督。

ケルン・アカデミー(Kölner Akademie)は指揮者のミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズによって、1996年に創設されたドイツのケルンを拠点とするオーケストラ。レパートリーは17世紀から21世紀までの音楽で、それらの作品をその時代の演奏解釈のもとに時代に合った楽器(バロック、クラシックなど)を使い分ける。歴史的研究を追求し、作曲家の意図を引き出すことを心がけるその演奏は新鮮で自然に聴こえ、作品の本来の姿を生き生きと響かせる。 2013年5月にブラウティガム、ヴィレンズと共に来日し、モーツアルトのピアノ協奏曲などを演奏した。
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高域弦は音の伸びがあり、中低域弦の響きも豊かで音像も広く好録音である。サラウウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメインで低く抑えられている。
録音場所はドイツ,ケルンのドイッチュラントフンク・カンマームジークザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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