SACDサラウンド・レビュー(512) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Chabrier
Orchestral works
CHSA 5122
Neeme Järvi/Orchestre de la Suisse Romande
録音 2012年6月
Chandos
シャブリエ:管弦楽作品集
・楽しい行進曲
・歌劇「グヴァントリーヌ」 序曲
・ハバネラ(管弦楽版)
・狂詩曲「スペイン」
・ラメント
・気まぐれなブーレ(管弦楽版)
・田園組曲
・喜歌劇「エトワール」(抜粋)
・喜歌劇「いやいやながらの王様」(抜粋)
アレクシ=エマニュエル・シャブリエ(Alexis-Emmanuel Chabrier, 1841年1月~1894年9月)は、フランスの作曲家。幼い頃からピアノや作曲に興味を示し、とくにピアノの腕前は天才といわれるほどであった。しかし、父親の強い勧めによってパリで法律を学び、内務省に就職した。シャブリエは公務員生活を送る傍ら、フォーレやダンディら作曲家と親交を持ち、独学で作曲の勉強をつづけた。マネ、モネ、セザンヌら画家とも親しく、絵画の収集もしていたという。狂詩曲「スペイン」の作曲者としてよく知られる。シャブリエの本領が最も発揮された分野は、ピアノ音楽と考えられている。その和声は大胆で、音楽史的にもフォーレとともに、次世代のドビュッシー、ラヴェルへの橋渡しの役割を果たしている。
ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Jarvi,1937年~)エストニアのタリン生まれ。指揮者。タリン音楽学校で学んだ後レニングラード音楽院でエフゲニ・ムラヴィンスキーに師事。1963年、エストニア放送オーケストラの音楽監督になり、タリン室内管弦楽団を創立。エストニア歌劇場の首席指揮者を務め、1971年、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー指揮者コンクールで優勝。1980年に米国移住。1981年からスコットランド国立管弦楽団の音楽監督、1982年以降エーテボリ交響楽団の首席指揮者、1990年にはデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。最近では2014年4月のN響定期公演に来日し、得意とするシベリウスの交響曲第2番やR.シュトラウスのバレエ音楽「ヨセフの伝説」、スヴェンセンの交響曲第2番といった珍しい作品を指揮した。
スイス・ロマンド管弦楽団( L’Orchestre de la Suisse Romande)は1918年エルネスト・アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。1938年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。アンセルメの指導のもとで繊細で透明な音質を特色とする独特の個性をもつ楽団に仕上げられた。1967年アンセルメの引退後,音楽監督に1970~1977年サヴァリッシュ,1978~1985年ホルスト・シュタイン、85~97年アルミン・ジョルダン、ファビオ・ルイジ、2005年より2012年までマレク・ヤノフスキが、2012年7月からはネーメ・ヤルヴィが就任し、2015年まで務める予定。2012/2013年のシーズンには山田和樹が首席客演指揮者になった。2014年7月に山田和樹と共に来日し、サントリーホールなどで公演を行った。
ヴィクトリア・ホールの豊かな残響を伴い、ホールトーンは大変良い。1ポイントマイクがメインの録音と思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2015-03-24 18:53
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