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SACDサラウンド・レビュー(756) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Dvorak Symphony No.1.jpg
Dvorak
Symphony No.1
COV91718
Marcus Bosch/ Nuremberg State Philharmonic Orchestra
録音 2016年11月
Coviello Classics

ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」

交響曲第1番は、1865年の2月11日から3月24日にかけて作曲された。ドヴォルザーク自ら「ズロニツェの鐘」(Zlonické zvony )と名付けている。ドイツのコンクールに提出されたが入選せず総譜も失われたため、生前には演奏も出版もされなかった。番号も付けられず、かつては現在の第6番(ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された)に「第1番」が付けられていた。ドヴォルザークの死後、1923年にプラハの歴史学者ルドルフ・ドヴォルザークの遺品の中からスコアが発見された。1936年にブルノで初演されたが、所有者の遺族は出版を許可せず、1961年になって国立音楽出版社から出版された。ズロニツェ(Zlonice)はプラハの西方にある町で、ドヴォルザークが家業の肉屋を継ぐための修業で少年時代をここで過ごし、また彼が初めて音楽の勉強をした町である。初演は1936年10月4日ブルノにて、ミラン・サックス指揮ブルノ国立劇場管弦楽団による。

マルクス・ボッシュ(Marcus Bosch ,1969年10月~)はドイツの指揮者。ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年~2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年~2002年)を歴任、2002年~2011年までアーヘン市にあるアーヘン交響楽団、2011/2012年のシーズンからニュルンベルク州立劇場の総音楽監督に就任するなど、着実に未来のドイツ系実力派指揮者の道を歩んでいる。1990年には合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスを設立した。
Marcus Bosch_8.jpg


ニュルンベルク州立フィルハーモニー(Staatsphilharmonie Nürnberg)はニュルンベルク州立劇場専属のオーケストラで1922 年に現在の形になった。その起源は1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州ではバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られている。2011/2012年のシーズンからマルクス・ボッシュが音楽総監督に就任した。
Staatsphilharmonie Nürnberg_5.jpg


適度な残響を伴い、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音場は横方向の広がりは有るが、奥行き方向にはあまり広がっていないように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。ドイツ、ニュルンベルク、マイスタージンガーハレでのライブ録音

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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