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SACDサラウンド・レビュー(771) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms Piano Concerto No.1, Violin Concerto.jpg
Brahms
Piano Concerto No.1, Violin Concerto
RCO17001(2 Disks)
Frank Peter Zimmermann (violin)
Emanuel Ax (piano)
Bernard Haitink/Royal Concertgebouw Orchestra/RCO Chamber Soloists
録音   2010年3月(Violin Concerto),12月(Piano Concerto)
     2016年6月( Piano Quartet)
RCO Live


・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
・シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank-Peter Zimmermann,1965年2月~)はドイツのデュイスブルク生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの母親から手ほどきを受け5歳からヴァイオリンを始める。なお父親はチェリストであった。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。1976年にエッセンのフォルクヴァング音楽院に入学、ヴァレリー・グラドフに師事する。同年には全国青少年音楽家コンクールで優勝して「天才少年出現」として評判になる。その後、ベルリン芸術大学でサシュコ・ガヴリーロフに師事する。1979年、14歳でルツェルン音楽祭に出演。1983年、世界のメジャー・オーケストラや一流指揮者との共演を開始。2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章。2013/14シーズンは、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてジンマンやフォン・ドホナーニと共にシーズンを通してコンサートを行うとともに、パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。使用楽器はPortigon AGのサポートにより、かつてクライスラーが所有していた1711年製ストラディヴァリウス。
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エマニュエル・アックス(Emanuel Ax,1949年6月~)はアメリカのニューヨーク在住のピアニスト。ユダヤ系ポーランド人で、ウクライナのリヴィウに生まれ。6歳のとき父の手ほどきでピアノの学習を開始する。8歳の時に家族とともにワルシャワへ移り、さらに2年後にカナダのウィニペグへ移住する。1961年にニューヨークに移住し、ジュリアード音楽院のミェチスワフ・ムンツに師事した。また、父の薦めによりコロンビア大学へも入学し、フランス語を専攻した。1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで7位、1974年にテルアヴィヴ・アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクールに優勝する。1979年にはニューヨーク・エイヴリー・フィッシャー賞を獲得する。夫人はピアニストの野崎洋子
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ベルナルト・ハイティンク(Bernard Johan Herman Haitink, 1929年3月~)オランダ、アムステルダム出身で同地の音楽学校に学ぶ。1954年から1955年までフェルディナント・ライトナーに指揮を師事するまでは、地元のオーケストラでヴァイオリンを弾いていた。1955年にオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の次席指揮者(1957年より首席指揮者)に就任。1961年から1988年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の、1967年から1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のそれぞれ首席指揮者に就任。1978年から1988年までグラインドボーン音楽祭の、1987年から2002年までロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督を務める。1991年にエラスムス賞を受賞。1995年からボストン交響楽団の首席客演指揮者となり、2004年に名誉指揮者となっている。1999年にはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の名誉指揮者の称号を得ている。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ語: Koninklijk Concertgebouworkest )は、オランダ・アムステルダムに本拠を置くオーケストラである。オランダ語における略称は KCO であるが、英語表記のRoyal Concertgebouw Orchestraの頭文字を取って RCO と表記される事もある。旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。首席指揮者は最近ではマリス・ヤンソンスが2004年~2015年まで、2016年からダニエレ・ガッティが就いている。
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ブラームスの2曲はライヴでの収録であるが、アムステルダム・コンセルトヘボウの豊かなホールトーンをうまく捉えている。ソロのヴァイオリン、ピアノともバックのオーケストラとの音のバランスは良い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音も含むが直接音がメイン。シューマンのピアノ四重奏曲はアムステルダム、ヴァールゼ教会でのセッションによる収録。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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