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特別展「北京故宮博物院200選」 [美術・絵画鑑賞]

上野の東京国立博物館平成館で開催されている特別展「北京故宮博物院200選」に行ってきました。

今年、日中国交正常化40周年、東京国立博物館140周年を迎える特別展で北京故宮博物院の膨大なコレクションから選りすぐりの200件が出品されています。出展作品の約半数が中国の国宝級(一級文物)だそうです。

東京国立博物館平成館は今まで2007年の「レオナルド・ダヴィンチ展」、2011年の「法然と親鸞ゆかりの名宝展」の2回行きましたが、混雑はしていましたが今回ほど並んだ記憶はありません。門を入ると平日にもかかわらず長蛇の列で館内に入るのに1時間半近く並びました。今日は風もなく比較的暖かったのと、8日と15日にNHKのEテレの日曜美術館で放送された「皇帝たちが憧れた悠久の美~北京故宮の至宝~」を見た人が訪れたのと、1月24日まで限定展示される「清明上河図」を見たい人が重なったのと思います。16日には皇太子殿下も見学されたそうです。
「清明上河図」を近くで見たい人は館内に入った後、さらに列に並び3時間待ち、だそうで私はあきらめました。

第Ⅰ部「故宮博物院の至宝-皇帝たちの名品-」では宋・元の書画41件の出展に加え、陶磁器・青銅器・漆工・琺瑯・染織の名品約50件を展示しています。
中でも書家、宋四大家の一人、黄庭堅の「草書諸上座帖巻」はのびやかで奔放でかつ堂々としている筆さばきの草書と行書の対比は見事でした。
文人画では趙孟頫筆「水村図巻」の細かい筆使いに感銘を受けました。

第Ⅱ部「清朝宮廷文化の精粋-多文化の中の共生―」では乾隆帝の四つの肖像画により多文化共生を夢みた大清帝国の世界観を読み解こうというテーマで17~19世紀が主の清朝時代の宝石や図・絵巻など、さらに、清朝 で集めた紀元前13世紀から20世紀にかけての玉の製品・壺・香炉・仏具・仏 像など多彩な文物が展示されていました。

公式サイトは以下

http://www.kokyu200.jp/

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Mickey

清明上河図は並んでも見られない状態だったのですね。
私も数年前の大琳派展では、平日に1時間ほど並んで入っても、お目当ての俵屋宗達の風神雷神図屏風は黒山の人だかりで結局ほとんど見られませんでした。
有名な作品でも新聞やNHKなどのマスコミであまり取り上げられない作品の場合は、じっくり鑑賞することができます。
予想よりもまともに見られると、ラッキーに思ってしまいます。
by Mickey (2012-01-20 19:53) 

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