SSブログ

SACDサラウンド・レビュー(66) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky Symphony No.4 _Jarvi.jpg

Tchaikovsky
Symphony No. 4
Neeme Järvi/Gothenburg Symphony Orchestra
BIS-SACD-1458
録音2003年5月 (Symphony No. 4)
  2005年3月 (Serenade)
  2004年8月 (Elegy)
BIS

P.I.チャイコフスキー:
・交響曲第4番 ヘ短調 Op. 36 
・弦楽セレナード ハ長調 Op. 48
・サマーリン追悼の悲歌

交響曲第4番はチャイコフスキーが作曲した4番目の交響曲であり、1876年から翌年に掛けて作曲され、1878年2月、サンクトペテルブルクにてニコライ・ルービンシュタインの指揮で初演された。

チャイコフスキーの代表作のひとつで、ロシア民謡のフレーズをあちこちに取り入れている上に、チャイコフスキーの 内面がむき出しにされており、感傷的、あるいは感情的なメロディの多い、わかりやすくて聴きやすい曲である。

この時期にメック夫人がパトロンになったことにより、経済的な余裕が生まれ、チャイコフスキーは作曲に専念できるようになった。本作もメック夫人に捧げられている。
チャイコフスキーはメック夫人に宛てた書簡の中で、『交響曲第4番』の第4楽章に込めた決意を次のように表している。
「この世は暗黒だけではなく、この楽章で示されているように多くの素朴な人間の喜びがある。たとえ我々は馴染めずとも、その喜びの存在を認め、悲しみを克服するために生き続けることができる。」

第4番の冒頭のホルンによるファンファーレの音は美しく、ホールの適度な残響感の中で音像は広く広がっており、各楽器もしっかり定位している。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch


nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0