SSブログ

クラシック演奏とホールの残響について [オーディオ]

一般的にクラッシックでは2秒前後の残響時間のあるホールでの演奏が最適だと言われている。

最近はどのコンサートホールでも、設計する際、残響時間を配慮した設計がされているが、それは客の有無や、演奏形態などによって最適な残響時間は異なり、録音する場合にはホールの選択も重要な要素となっている。

もともと教会という演奏環境を念頭に作曲されたバッハやロマン派以前のオルガン作品を聴くには、残響の多いホールか教会が適切であり、編成の少ない室内楽などでは残響が少な目のホールが適しているとされている。

シューボックス型で有名なウイーン楽友会ホールの残響時間は満席時で2.1秒、響きが良いことで知られたコンセルトヘボウは満席時で2.0秒、サントリーホールは満席時で2.1秒である。ちなみに残響時間の長い英のセントポール大聖堂は9.3秒もあるが、オルガン演奏やグレゴリー聖歌に適した教会の残響時間は6秒前後だそうだ。

ホール容積と残響時間.gif

ホール容積と残響時間の関係

nice!(11)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 1

般若坊

音楽愛好者としては、物凄く参考になります。音楽に於ける残響はなくてはならないものですね。荘重な曲、軽やかな曲それぞれに残響の程度に拠って演奏会場を決めるべきなんですね!
by 般若坊 (2012-03-04 23:59) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0