SACDサラウンド・レビュー(72) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Tchaikovsky
Serenade for Strings
PTC 5186 009
Marco Boni/Concertgebouw Chamber Orchestra
録音2002年4月
PentaTone Classics
P.I.チャイコフスキー:
・弦楽セレナード ハ長調 Op. 48
・フィレンツェの思い出 Op. 70 (弦楽オーケストラ編)
フィレンツェの思い出は、本来、弦楽六重奏曲で、チャイコフスキーの最後の室内楽曲。サンクトペテルブルク室内楽協会の名誉会員に選出してもらったことへの返礼として、1890年に作曲され、同協会に献呈された。本作の創作に着手した時、チャイコフスキーは歌劇《スペードの女王》の作曲のためにフィレンツェに滞在中であったため、フランス語でSouvenir de Florenceという副題が添えられた。現行版は、1892年の改訂版であり、公開初演も同年に行われている。
コンセルトヘボウ室内管弦楽団(Concertgebouw Kamerorkest)は、オランダ・アムステルダムに本拠地がある弦楽アンサンブルである。
1957年にアムステルダム室内管弦楽団(Amsterdamer Kammerorchester)として設立され、1987年現在名に改称。メンバーはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の団員からなる。オランダ王室の婚礼などの公式行事で演奏を行うことでも知られている。1995年よりマルコ・ボーニ(Marco Boni)が首席指揮者を務めている。
録音場所はアムステルダム、ワールセ教会
1st Violin 6,2nd Violin 6,Viola 4,Cello 4,Double-Bass 1という弦楽器だけの編成であり、音が豊かで響きの美しい演奏である。
聴衆のいない教会でのセッション録音のため、残響は多めであるが、ヴァイオリンの高域の伸び、低弦の響きも良く、好録音である。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2012-03-14 21:31
nice!(8)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0