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SACDサラウンド・レビュー(77) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Tchaikovsky Symphony No. 6.jpg

Tchaikovsky
Symphony No. 6
Paavo Järvi/Cincinnati Symphony Orchestra
SACD-60681
録音2007年1月
Telarc

P.I.チャイコフスキー:
・幻想序曲『ロメオとジュリエット』
・交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』

幻想序曲『ロメオとジュリエット』は、1869年の9月から11月にかけて書かれたシェイクスピアの戯曲を題材として作曲した演奏会用序曲で、標題音楽であり、彼の作品の中では最も初期の作品の一つである。現在一般的に演奏されるのは1880年の改訂版であり、そういう意味では中期の作品ともいえる。当時「ロシア5人組」の中心であったバラキレフが内容の具体的な構想を提案するほどの強い勧めにしたがって作曲されたものである。

交響曲第6番はチャイコフスキー最後の大作であり、その終楽章を始め彼が切り開いた独自の境地が示され、19世紀後半の代表的交響曲のひとつとして高く評価されている。『悲愴』という標題もチャイコフスキー自身が付けたと言われている。チェイコフスキーはこの交響曲の初演の指揮を行った9日後急死した。

シンシナティ交響楽団(Cincinnati Symphony Orchestra)はアメリカで歴史のあるオーケストラのひとつであり、1895年の設立以来、アメリカ中西部での文化活動の中心的な役割を担っている。設立以来、リヒャルト・シュトラウスを客演指揮者に迎えるほか、ドビュッシー、ラヴェル、バルトークなどの作品のアメリカ初演を行った。2002年~2011年の間パーヴォ・ヤルヴィが首席指揮者を務めた。

Cincinnati SO.jpg


NHK音楽祭2009のためシンシナティ交響楽団 とパーヴォ・ヤルヴィは2009年10月に来日し、その演奏は好評を博した。

適度なホールの残響の中、高弦の高域の伸びはあまり無いが、低域の各楽器は良く鳴っている。ロミオとジュリエットの冒頭の低弦の響きが美しく、印象に残った。
サラウンド・スピーカから出る音は残響音が主で、レベルは低く抑えられている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5.1ch

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コメント 1

むらひで

音楽を読み物としても楽しませてもらっています。
いつもありがとうございます。
by むらひで (2012-03-24 14:29) 

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