SSブログ

SACDサラウンド・レビュー(96) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Mozart Concertone for 2 violins.jpg

Mozart
Concertone for 2 violins
Julia Fischer (violin)
Gordan Nikolic (violin)
Yakov Kreizberg/Netherlands Chamber Orchestra
PTC 5186 098
録音2006年3月(K.364)
   2007年2月(K.190,K.373)
PentaTone Classics

W.A.モーツァルト:
・ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364
・ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373
・2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調K.190

録音場所はオランダのハーレムにあるメンノー派歴史協会(Mennonite Church)

ユリア・フィッシャー自身にとって3枚目となるモーツァルト・アルバム。
ユリア・フィッシャーとコンビを組むのは、ロンドン交響楽団のコンサート・マスターとオランダ室内管弦楽団の音楽監督を兼任するなど目覚しい活躍を見せている豪腕ゴルダン・ニコリッチ。
ユリア・フィッシャーは弱冠23歳でドイツの名門フランクフルト音楽大学の教授に抜擢され、ペンタ・トーンから8枚のアルバムを発表していたが2008年にDECCAに移籍し、CDのアルバムを3枚、DVDを1枚リリースしている。2009年6月に来日予定であった(準メルクル指揮NHK交響楽団との共演およびリサイタル開催)が、自身の妊娠により来日が中止された。

ヤコフ・クライツベルク(Yakov Kreizberg, 1959年10月~ 2011年3月)は、ロシアの指揮者。兄は同じく指揮者のセミヨン・ビシュコフ。同地でイリヤ・ムーシンに学び、渡米後タングルウッド音楽センターでも学ぶ。1994年からベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽監督を務め、演出家のハリー・クプファーとのコンビで意欲的な上演を行った。その後ベルリン・フィルなど著名なオーケストラに度々客演し、ウィーン交響楽団の首席客演指揮者を兼任するなどの活動を展開した。2009年にはマレク・ヤノフスキの後任としてモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任した。弱冠51歳で2011年3月長年治療していた癌の容態が急変し、モナコ公国のモンテカルロにて死去。

ネーデルラント室内管弦楽団またはオランダ室内管弦楽団(Netherlands Chamber Orchestra,蘭:Nederlands Kamerorkest)は、オランダ・アムステルダムを本拠地とする室内オーケストラである。
1955年にシモン・ゴールドベルクを中心として設立。1985年にアムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Amsterdams Philharmonisch Orkest)・ユトレヒト交響楽団(Utrechts Symfonie Orkest)と合併し、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団となるが、ネーデルラント室内管弦楽団の名称で引き続き活動を行っている。 コンサート活動が中心だが、ネーデルラント・フィルとともにネーデルラント・オペラのピットに多く入る楽団である。 主要な指揮者として、ゴールドベルク、デイヴィッド・ジンマン、アントニ・ロス=マルバらが務め、合併後はネーデルランド・フィルと兼任でヘルムート・ヘンヒェンが首席指揮者を務めた。2003年よりヤコブ・クライツベルクが同じく兼任で首席指揮者に就任していた。またフィリップ・アントルモンが客演指揮者を務めている。
Netherlands Chamber Orchestra.jpg


適度の残響の中、サラウンド感は良く、低弦の音も良く出ている。
ユリア・フィッシャーの演奏は軽快で気持ちが良い。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

nice!(10)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0