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大英博物館 古代エジプト展 [美術・絵画鑑賞]

六本木の森タワー52階に有る森アーツセンターギャラリーで開催されている「大英博物館 古代エジプト展」に行ってきました。森アーツセンターギャラリーは2010年5月に鑑賞した「ボストン美術館展」以来2年ぶりの訪問でした。
エジプト展チケット.jpg
ロンドンにある大英博物館へは25年ほど前に行ったことがありますが、その時の記憶を思い出してみますとロゼッタストーンやハンムラビ法典、古代オリエントの巨像、古代ギリシャ彫刻などの有名どころを駆け足で見てまわりました。中でも古代エジプトのコーナーでは発掘された、たくさんの数のミイラが並んでいたのを思い出しました。
エジプト展.jpg


今回の展示内容ですが『死者の書』で読み解く来世への旅と言う副題が付いているように、古代エジプト人が死後をどのようにとらえていたかを4章に分けて発掘されたミイラや棺、護符、装身具など約180点が展示されていました。

第1章:古代エジプトの死生観
古代エジプト人にとって、現世は仮の世界であり、来世への準備期間であるとみなされ、埋葬のための準備がなされました。
また、生前の行為によって、死者の判定が行われました。その結果、死者は、死後に再生、復活し、永遠の生命を得るものと 信じられていました。

第2章:冥界への旅
古代エジプトでは、死者は様々なものに姿を変えながら、危険に満ちた冥界での旅を続けました。 行く手には、さまざまな困難が待ちうけ、それらを克服し、再生・復活を果たすために、呪文を唱えることが必要とされました。『死者の書』には約200の呪文(章句)が記されています。

第3章:世界最長『死者の書』グリーンフィールド・パピルス
日本で初公開の全長37mの現存する世界最長のパピルスに書かれた『死者の書』が展示されていました。1910年に大英博物館に寄贈され、寄贈者の名前に敬意を表し「グリーンフィールド・パピルス」と名づけられています。BC10世紀頃にテーベを中心に上エジプトを支配したアメン大司祭パネジェム二世の娘、ネシタネベトイシェルウのために作られたもので、冥界の王オシリス神を礼拝する場面から始まり、葬送行列が続きます。「冥界の丘」「冥界の門」などをへて、クライマックスは、最大の関門「審判」の場面へと続きます。

第4章:『死者の書』をめぐる研究 
『死者の書』は19世紀のエジプト学者が命名したもので、実際には「日のものに出現すること(の呪文)(ペレト・エム・ヘルウ)と呼ばれていました。 古代エジプトでは、『死者の書』だけではなく、『洞窟の書』や『冥界の書』などの数多くの葬送文書が存在しています。

公式サイトは以下参照
http://egypt2012.jp/

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