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エル・グレコ展 [美術・絵画鑑賞]

上野の東京都美術館で開催されている「エル・グレコ展」に行ってきました。昨日は第3水曜日で月1回の65歳以上無料の特権を利用してきました。
16~17世紀に活躍したスペイン三大画家の一人とされるエル・グレコの作品をプラド美術館やボストン美術館など世界各国から集めた51点が展示されていました。
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エル・グレコ(El Greco,1541年~1614年)は現在のギリシャ領であるクレタ島(当時はヴェネツィア共和国の支配下)で生まれ、ビザンティン美術の伝統を継ぐ画家となりました。20歳台半ばごろに現在はイタリアのヴェネツィアに渡り遠近法、油彩技法などのヴェネツィア・ルネサンス方式を習得しました。30歳を迎えようとしていたグレコは、ジュリオ・クローヴィオの推薦を受けてローマへ移動し、1576年から1577年の間定住しました。その後スペインに渡りマドリードからトレドに移動、ギリシア人でありながフェリペ2世に仕えました。マドリードにあるプラド美術館には、彼の作品が多数展示されています。

「自画像」
エル・グレコ自画像.jpg

展示されている作品はほとんどが油彩のカンバス画で、板に描画したテンペラ画は4点でした。展示の前半は聖人像を中心とした肖像画で、その後に続くは数々の宗教画でした。最後に展示されていた高さ3.5mの「無原罪のお宿り」が一番印象にのこりました。

「受胎告知」(1576年頃)ティッセン=ボルネミッサ美術館,マドリード
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「聖アンナのいる聖家族」 (1590-95年頃)メディナセリ公爵家財団タベラ施療院、トレド
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「無原罪のお宿り」(1607-13年) サン・ニコラス教区聖堂、トレド
エル・グレコ展_4.jpg


以下公式HP:
http://www.el-greco.jp/

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