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ウフィツィ美術館展 [美術・絵画鑑賞]

今月11日から上野の東京都美術館で開催されている「ウフィツィ美術館展」に行ってきました。今日は昼前から小雨が降り、少し肌寒い陽気が幸いしてか、並ばずに入場できました。
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イタリア・ルネサンスの中心都市となったフィレンツェにあるウフィツィ美術館はメディチ家が蒐集した膨大なコレクションを有しています。今回の展示はウフィツィ美術館に所蔵されている作品をメインに、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、捨て子養育院美術館などフィレンツェを代表する美術館から16世紀のルネサンス美術を牽引した主要な画家たちの作品が75点集められました。今回の展示はボッティチェッリの作品で特に有名な「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」こそ有りませんが、ウフィツィ美術館に展示している作品の約半数を今回見ることができます。

サンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli, 1445年3月~1510年5月)は、ルネサンス期のイタリアのフィレンツェ生まれの画家。初期ルネサンスで最も業績を残したフィレンツェ派の代表的画家。フィリッポ・リッピの元で学び、メディチ家の保護を受け、宗教画、神話画などの傑作を残した。

サンドロ・ボッティチェリ 「パラスとケンタウロス」 1480~85年 テンペラ、カンヴァス ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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サンドロ・ボッティチェリ 「東方三博士の礼拝」 1490~1500年 テンペラ、板 ウフィツィ美術館
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サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子と幼児聖ヨハネ」 1495~1500年 テンペラ、カンヴァス パラティーナ美術館 Photo by George Tatge
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サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子」 1465年頃 テンペラ、板 捨て子養育院美術館
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アーニョロ・ブロンズィーノ(Agnolo Bronzino, 1503年11月~1572年11月)は、マニエリスム期のイタリア・フィレンツェの画家。メディチ家のフィレンツェ公コジモ1世の宮廷画家として活躍する。「愛の勝利の寓意」に代表される画風は、極めて知的・技巧的で洗練された美しさに満ちている。また、肖像画にも多数の優れた作品を残している

アーニョロ・ブロンズィーノ 「公共の幸福の寓意」1565~70年 油彩、錫板 ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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ジョルジョ・ヴァザーリ(Giorgio Vasari, 1511年7月~1574年6月)は、イタリアのマニエリスム期の画家、建築家。芸術家の列伝でも知られる。イタリアのアレッツォ生まれ。1529年、ローマを訪れ、ラファエロらの作品に学ぶ。のちにメディチ家のトスカーナ大公コジモ1世お抱えの芸術家となった。現在は美術館になっているウフィッツィ宮殿も手掛けている。

ジョルジョ・ヴァザーリ 「無原罪の御宿りの寓意」 1541年 油彩、板 ウフィツィ美術館
[コピーライト]FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze - Gabinetto Fotografico
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公式サイト
http://www.uffizi2014.com/

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コメント 1

dezire

こんにちは。
私もウフィツィ美術館をみてきましたので、ご丁寧なご説明、ご感想を興味深く読ませていただきました。
一部の作品を除くと普段はお蔵入りして後悔していない作品がほとんどだそうですが、それだけでもこれだけの充実した美術展になるウフィツィ美術館の所蔵品のレベルの高さは驚くばかりです。数々の珍しい作品に眼を奪われました。
イタリアのルネサンス絵画はなかなか見る機会がないので、多くの作品が見れて良かったです。特にボッティチェリはめったに見る機会のない初期の作品からから晩年までの作品を見ることができたのが大きな収穫でした。

私もこの美術展でボッティチェリの初期から晩年までの作品を見て、画風の変遷と彼の作品の魅力を整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ブログにご感想などコメントをいただけると感謝致します。

by dezire (2014-12-05 21:07) 

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