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SACDサラウンド・レビュー(463) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Sibelius Lemminkäinen Suite & The Wood-Nymph.jpg
Sibelius
Lemminkäinen Suite & The Wood-Nymph
BIS-1745 SACD
Osmo Vänskä/Lahti Symphony Orchestra
録音 2006年11月
    2007年10月
BIS

シベリウス:
・レンミンカイネン組曲 Op.22(現行版1954年)
・森の精 Op.15

レンミンカイネン組曲(フィン語:Lemminkäissarjaan)は四つの伝説曲(フィン語:Neljä legendaa)とも呼ばれ、ジャン・シベリウスの交響組曲もしくは連作交響詩。フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で、1890年代を通じて推敲と改作が繰り返され、約半世紀を経た1954年にようやく現行版に落ち着いた。なお、4曲まとめての呼称はあくまで便宜的なものであり、出版は各曲別個に行われた。第1曲「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」、第2曲「トゥオネラの白鳥」、第3曲「トゥオネラのレンミンカイネン」、第4曲「レンミンカイネンの帰郷」。4曲まとめて演奏されることもあるが、先に出版されていた2曲、ことに「トゥオネラの白鳥」が単独で演奏されることが最も多い。「レンミンカイネンの帰郷」がこれに次いでよく演奏される。

管弦楽のためのバラード「森の精」は1910年に作曲され、シベリウスにとっては、1908年に発病した喉の腫瘍によって、死と現実的に向かい合わざるを得なかった時期だった。交響詩の中ではごく小規模な作品で、シベリウスの交響曲第4番を予告するような響きが垣間見られる。

オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä,1953年2月~ )は、フィンランドの指揮者。元はクラリネット奏者であり、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団で活動していたが、シベリウス音楽アカデミーでヨルマ・パヌラに師事して指揮を学んだ後、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、指揮者としての活動を本格的に開始した。1985年にラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任、さらに1988年に同楽団の音楽監督に就任し、2008年に退くまで、フィンランドの一地方オーケストラに過ぎなかった同楽団を世界的なオーケストラに育て上げた。同楽団とのシベリウスの交響曲や管弦楽曲の録音は、世界的に評価が高い。1993年から1996年までアイスランド交響楽団、1996年から2002年までBBCスコティッシュ交響楽団のそれぞれ首席指揮者を務めた。また、2003年より2013年までミネソタ管弦楽団の音楽監督を務め、同楽団とベートーヴェンの交響曲の全曲録音を行った。2012年の2月に来日し、シベリウスの交響曲第2番などを読響と共演した。
Osmo Vänskä_4.jpg


ラハティ交響楽団(Lahti Symphony Orchestra)は、フィンランドのラハティ市・シベリウスホールに本拠を置くオーケストラである。1910年に設立。1949年にラハティ市の管轄に入る。1988年に首席指揮者に就任したオスモ・ヴァンスカにより、オーケストラ活動が活発になる。レパートリーの中心であるシベリウス作品のレコーディングは高く評価され、フィンランドの一地方オーケストラから国際的なシベリウス・オーケストラへと変貌した。
Lahti Symphony Orchestra_4.jpg


ワンポイントマイクをメインとした収録と思われ、ダイナミックレンジは大きく、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。高域弦の音の伸びはあまり感じられないが、各楽器の音のバランスは良い。録音場所はフィンランド、ラハティ、シベリウスホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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