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SACDサラウンド・レビュー(524) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Schumann Zwickau Symphony & Overtures.jpg
Schumann
Zwickau Symphony & Overtures
777 719-2
Frank Beermann/Robert Schumann Philharmonie
録音 2011年9月
CPO

シューマン:
・序曲、スケルツォとフィナーレ Op. 52
・劇音楽「マンフレッド」 Op. 115 序曲
・序曲「ジュリアス・シーザー」 Op. 128
・序曲「ヘルマンとドロテア」 Op. 136
・交響曲 ト短調 「ツヴィッカウ」 Anhang A3 (M. ヴェントによる校訂版)

交響曲ト短調 「ツヴィッカウ」は、シューマンが作曲に着手し、第2楽章までを完成させながら、全曲を完成しなかった交響曲で、若き日のシューマンが、初めて交響曲の作曲に挑んだのが、この曲であるとされる。作曲は1832年に着手され、第1楽章のみをまず完成させた。1832年にツヴィッカウにて、クララ・ヴィークのピアノ演奏会があり、このときにこの第1楽章が初演された。しかし、当時既にピアニストとして名声を博していたクララの陰に隠れ、全く評判にならなかった。1841年に完成した交響曲第1番 以降に番号が付けられているため、作曲者自身は「交響曲」以上の曲名を与えていないが、通称として「ツヴィッカウ交響曲」あるいは「交響曲ト短調」と呼ばれ、作品番号も与えられていない。ツヴィッカウは、シューマンが生まれた地であるとともに、この曲の初演が行われた地である。

フランク・ベールマン( Frank Beermann ,1965年3月~)はドイツのヴェストファーレンに生まれの指揮者。2007/2008年のシーズンからケムニッツ劇場の音楽総監督を務めている。
Frank Beermann_2.jpg


ロベルト・シューマン・フィルハーモニー(Robert Schumann Philharmonie)は,ドイツのザクセン州のケムニッツ市立のオーケストラとして1833年に創立された歴史のあるオーケストラ。リヒャルト・シュトラウス、クレンペラー、ワルターなどが客演指揮している。1983年の創設150周年を期にロベルト・シューマン・フィルと改称し,現在はオペラ,バレエ,演劇,コンサートを行うケムニッツ劇場のオーケストラとして活躍している。現在フランク・ベールマンが音楽監督を務める。
Robert Schumann Philharmonie_1.jpg



教会の豊かな残響を伴う環境での録音だが、その影響をあまり感じさせない。1ポイントマイクを中心とした録音と思われ、高域弦の音の伸びはあまり無いが、中低域弦の響きは豊かである。特に冒頭のCbは押し出しのいい響きをしている。コンサートホールの中ほどで聴いているように、各楽器はバランスよくミキシングされている。サラウンド・スピーカーの音には直接音も拾っている。録音場所はドレスデン、聖ルカ教会(Lukaskirche Dresden)
Lukaskirche Dresden.jpg


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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