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SACDサラウンド・レビュー(547) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Marais Alcione_1.jpg
Marais
Alcione Suites des airs à joüer
AVSA9903
Jordi Savall/Le Concert des Nations
録音 1993年12月
Alia Vox Heritage

マラン・マレ:「アルシオーヌ」管弦楽曲版

「アルシオーヌ」はマラン・マレが作曲した唯一の音楽悲劇(オペラ)でこのアルバムに収録されているのは、この中に登場するアリアを管弦楽用に編曲し、4 つの組曲にまとめあげた管弦楽曲版。

マラン・マレ(Marin Marais,1656年5月~1728年8月)はフランスの作曲家、指揮者、バス・ヴィオール奏者。パリ南の貧民街で見習い靴職人の子供として生まれ、幼少の頃から音楽の才能を認められて1667年にはパリ第一の音楽教育機関だったサン=ジェルマン=ロクセロワ教会の聖歌隊に入り、1672年までフランソワ・シャプロンなどのもとに教育を受ける。 聖歌隊を出た後、ヴィオールをサント=コロンブ師などに師事して、名手として知られるようになり、おそらくはリュリ門下の作曲家ジャン=フランソワ・ラルウェットなどの手引きもあって、1676年にはパリのオペラ、そして1679年8月1日からはルイ14世の宮廷のヴィオール奏者に任命された。また作曲家としての名声も高く、1693年に最初のオペラ「アルシード」を発表してからは、パリのオペラの作曲家、そして後には指揮者としても成功をおさめている。晩年にはまた、ヴィオールの優れた教師として知られた。ヴィオール曲集第5巻の中の一曲で「膀胱結石手術図」という変わった曲名が付いているのがあるが、作曲者自身の膀胱結石の手術の様子がナレーションと音楽で表現されている。
Marin Marais_2.jpg


ル・コンセール・デ・ナシオン(Le Concert des Nations)はジョルディ・サヴァールの主宰するピリオドアンサンブルで1989年の結成以来、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。
Le Concert des Nations_5.jpg


フランスのアストレ・レーベルの2ch音源をDSDにリマスタリングしたものだが、サラウンドスピーカーからの音にはアンビエンスな音も入っている。高域弦の音の伸びはあまり無いが、中低域弦の響きは豊かである。録音場所はカタルーニャ、カルドナ教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質                ☆☆☆
チャンネル            5ch

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