SACDサラウンド・レビュー(584) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Scarlatti
Sonatas
940 1162-6
Christian Zacharias (piano)
録音 2002年6月
MDG
ドメニコ・スカルラッティ:
・ハープシコード・ソナタ ハ短調 K.126/L. 402
・ハープシコード・ソナタ ト短調 K.450/L.338
・ハープシコード・ソナタ ト短調 K.108/L.249
・ハープシコード・ソナタ ハ長調 K.384/L.2
・ハープシコード・ソナタ ハ長調 K.406/L.5
・ハープシコード・ソナタ ヘ短調 K.69/L.382
・ハープシコード・ソナタ ヘ長調 K.518/L.116
・ハープシコード・ソナタ ヘ短調 K.519/L.475
・ハープシコード・ソナタ ニ短調 K.434
・ハープシコード・ソナタ ニ長調 K.278/L.S15
・ハープシコード・ソナタ ホ短調 K.402/L.427
・ハープシコード・ソナタ ホ長調 K.403/L.470
・ハープシコード・ソナタ ホ長調 K.206/L.257
・ハープシコード・ソナタ 変ロ長調 K.202/L.498
ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月~1757年7月)は、イタリアのナポリ出身で、スペインのマドリードで没した作曲家。同年にJ.S.バッハ、ヘンデルのバロック時代の代表的作曲家が生まれているが、スカルラッティもその時代の鍵盤曲に新しい用法を取り入れた重要な作曲家である。マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた個性溢れるチェンバリズムが繰り広げられる555曲の練習曲が、そのテーマ性と展開によって後に「ソナタ」と呼ばれて親しまれている。作曲家のアレッサンドロ・スカルラッティは父親。
クリスティアン・ツァハリアス(Christian Zacharias,1950年4月~)はインドの東部ジャムシェッドプール生まれのドイツ人ピアニスト、指揮者。1961年から69年までカールスルーエ音楽院で亡命ロシア人ピアニストのイレーネ・スラヴィンに学んだのち、1970年から1973年までパリで名匠ヴラド・ペルルミュテールに師事。1969年ジュネーヴ国際音楽コンクール2位受賞、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール2位受賞ののち、1975年パリ・ラヴェル・コンクールで優勝、以後、国際的な活動を展開し、1979年にはEMIと専属契約を結び、数多くのレコーディングをおこなった。その後、弾き振り中心に指揮者としての活動をスタート、1992年にスイス・ロマンド管弦楽団を指揮してデビュー後は各地のオーケストラと共演を重ね、2000年からはローザンヌ室内管弦楽団の首席指揮者を務める一方、2002年、エーテボリ交響楽団の首席客演指揮者も務め、現在ではオペラも指揮するなど活動の幅を広げている。
オフマイクでの、残響の豊な環境での収録と思われるが、倍音の響きは美しく、左右、奥行きへの広がりもある好録音。録音場所はドイツ、ケルンとハノーファーの中ほどにあるFürstliche Reitbahn Bad Arolsen
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5.1ch(2+2+2方式)
2015-09-20 17:59
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