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SACDサラウンド・レビュー(592) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Beethoven Piano Trios- Kempf Trio.jpg
Beethoven Piano Trios
BIS-SACD-1172
Kempf Trio
録音 2003年4月
BIS

ベートーヴェン:
・ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op. 1 No. 3
・ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op. 97

ケンプ・トリオ(Kempf Trio)はピアノのフレディ・ケンプとヴァイオリンのピエール・ベンセイド、チェロの アレックス・チャウシャンで2000年に結成された。

フレディ・ケンプ(Freddy Kempf,1977年~ )は、英国のピアニスト。父親はドイツ人、母親は日本人のもとロンドンに生まれる。巨匠ヴィルヘルム・ケンプは遠縁に当たる。4歳でピアノを始め、8歳のときロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演して、注目を集めた。1987年に第1回イングランド国営モーツァルト・コンクールに優勝。1992年には、セルゲイ・ラフマニノフの「パガニーニ狂詩曲」の演奏により、「BBCことしの青少年音楽家」に選ばれる。王立音楽院に学び、ロナルド・スミス、クリストファー・エルトンに師事。1998年にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門に出場するが、最終選考でデニス・マツーエフに敗れ、3位となる。サー・アンドリュー・デイヴィスおよびクルト・ザンデルリンク指揮のフィルハーモニア管弦楽団、ダニエレ・ガッティおよびマティアス・バーメルト指揮のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などと共演した。最近では2012年6月に来日し、各地でピアノリサイタルを行った。また、アンサンブルにも取り組んでおり、同世代の演奏家とケンプ・ピアノ・トリオを組んで定期的に活動している。
Freddy Kempf_2.jpg


ピエール・ベンセイド(Pierre Bensaid,1973年~)フランス、ボルドー生まれのヴァイオリニスト。ボルドー国立音楽院で学び、ヴァイオリンと室内楽で金賞を授与された。引き続きヴァイオリンをロラン・ドガレイユ(Roland Daugareil)に師事。その後、英国のロンドン王立音楽院(Royal Academy of Music in London)にてモーリス・アッソン(Maurice Hasson)に師事。
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アレクサンダー・チャウシャン(Alexander Chaushian, 1977年~)はアルメニア生まれのチェリスト。7歳の時に祖父からチェロを教わる。ユーディ・メニューイン音楽学校でメリッサ・フェルプスに、ギルドホール音楽演劇学校でオレグ・コーガンに、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンではボリス・ペルガメンシコフやダヴィド・ゲリンガスなどに師事。プレミオモーツァルト国際コンクール(ヴェローナ)、ピエール・フルニエ賞、チャイコフスキー国際コンクール、ミュンヘン国際音楽コンクールなど受賞歴多数。ソリストとしては、ウィーン室内管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィル、スイス・ロマンド管弦楽団、ボストン・ポップス、アルメニア・フィルなどと共演している。日本では、サントリーホールでのコンサートにおいてデビューし、大成功をおさめた。また、ドミトリ・シトコヴェツキー、ダヴィド・ゲリンガス、ユーリ・バシュメット、ギドン・クレーメルなどと共演している。英国王立音楽大学教授。
Alexander Chaushian_2.jpg


Vnは左、Pfはセンター奥、Vcは右にしっかりと定位している。Vnは高域の伸びが有り、クリアな音で、Vcは低域の響きが豊であり、好録音。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はスウェーデン、ストックホルム、Nybrokajen 11

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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