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SACDサラウンド・レビュー(645) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Sounds & Clouds
Hosokawa, Vivaldi
CCS SA 37615
Jeremias Schwarzer(recorder)
Holland Baroque
録音 2015年3月
Channel Classics

音と雲~
細川俊夫:ヴェネツィアの歌う庭
ヴィヴァルディ:
・協奏曲第2番ト短調 RV.439「夜」
・協奏曲第3番ニ長調 RV.428「ごしきひわ」
・協奏曲第1番ヘ長調 RV.433「海の嵐」
・協奏曲第6番ト長調 RV.437




細川 俊夫(Toshio Hosokawa,1955年10月~ )は、広島市安芸区出身の現代音楽の作曲家、指揮者。国立音楽大学作曲科に入学するも、教育法に疑問を抱き一年余りで中退。しかし入野義朗の勧めで渡欧し、1976年から10年間のドイツ留学。ベルリン芸術大学で尹伊桑に師事する。その間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団100周年記念作曲コンクールとヴァレンティーノ・ブッキ国際作曲コンクールで第1位を獲得している。ベルリンで学位取得後、フライブルク音楽大学でまずはブライアン・ファーニホウに師事し、その後クラウス・フーバーに師事した。「今日の音楽国際作曲賞」で第3位、以後武満徹との親交が生まれた。2013年のザルツブルク音楽祭では、二度目となる同音楽祭委嘱作品、ソプラノとオーケストラのための「嘆き」の初演をはじめ、アンサンブル・ウィーン=ベルリン委嘱作品「古代の声」の初演ほか、多くの作品が演奏された。尾高賞、中島健蔵音楽賞、ラインガウ音楽賞、デュイスブルク音楽賞、ARD-BMWムジカ・ヴィヴァ賞を授与されるなど、国際的に高い評価を得ている。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。
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イェレミアス・シュヴァルツァー(Jeremias Schwarzer, 1969 年~)はドイツのリコーダー奏者。1992 年カルウで開催された国際リコーダーコンクールでソロおよびアンサンブルの両部門で優勝。以来、独奏者としてリコーダーの可能性を追求し続け、特に現代音楽では細川俊夫、望月京、藤倉大、シャリーノ、シュルンツなどに委嘱。世界初演を行っている。現在ニュールンベルク大学(Hochschule für Musik Nürnberg)リコーダー科教授を務めるほか、ウィーン大学、ザルツブルク・モーツァルテウムなどで客員教授をつとめる。
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オランダ・バロック(Holland Baroque )はオランダの古楽アンサンブル。常任の指揮者を置かずプロジェクトごとに古楽界の名手を招いている若手の古楽器奏者たちの精鋭集団。
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細川俊夫の「ヴェネツィアの歌う庭」はこの曲の独奏を務めるブロック・フレーテ奏者シュヴァルツァーの委嘱により、ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集作品10と並べて演奏するために作曲された新作で全5曲から成り、アルバム内のヴィヴァルディの協奏曲の前後に挟まれている。

トラック7の「ヴェネツィアの歌う庭」“黄昏時”ではCDジャッケットの表紙の写真のように、ボールで手を洗う時のような音が曲全体に流れている。「ごしきひわ」ではデスカント(ソプラノ)・リコーダーの高域音の響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音には直接音もかなり入っている。教会での録音だが、残響はあまり多くない。録音場所はオランダ、アムステルダム、Waalse Kerk

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch


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