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SACDサラウンド・レビュー(652) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Percy Grainger Danish Folk Song Suite.jpg
Percy Grainger
Danish Folk Song Suite
CACDS4033
Geoffrey Simon/Melbourne Symphony Orchestra
録音 1989年2月
Cala Records

グレインジャー:
・戦士たち
・ロンドンデリーの歌
・デンマーク民謡組曲
・ヒル・ソング第1番
・美しく新鮮な花
・Colleen Dhas
・ヒル・ソング第2番

パーシー・オルドリッジ・グレインジャー(Percy Aldridge Grainger, 1882年7月~1961年2月)は、オーストラリア生まれのピアニスト、作曲家。メルボルン近郊のビクトリア州ブライトンで生まれ、ニューヨークで亡くなった。父親のジョン・H・グレインジャーは有名な建築家。1892年7月、10歳のグレインジャーはピアニストとしての最初の演奏会をメルボルンで開き、12歳の時には最初の演奏旅行に出ている。その後、1895年5月に母、ローズ・アニー・グレインジャー(Rose Annie)と共にドイツのフランクフルトへ赴き、ピアノ演奏と作曲を学ぶ。 1901年、19歳の彼は母とイギリスのロンドンへ渡り、そこで才能が開花した。1914年に32歳のグレインジャーはアメリカへ移住。1200曲以上の作品と編曲を残している。主要作品は組曲「リンカーンシャーの花束」、戦士たち 〜想像上のバレエ音楽 、組曲「早わかり(要約すれば)」、カントリー・ガーデン、トレイン・ミュージック(汽車の音楽)、シェパーズ・ヘイ 、ヒル・ソング第1番、ヒル・ソング第2番など。
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ジェフリー・サイモン(Geoffrey Simon, 1946年7月~)はオーストラリア、アデレード生まれの指揮者。メルボルン大学でピアノを専攻。1968年にアメリカに渡り、ジュリアード音楽院でチェロを学ぶ。さらにインディアナ大学でヤーノシュ・シュタルケルに師事する傍ら、1969年には同地でブルーミントン交響楽団の音楽監督となる。1973年からイギリスでさらに指揮法を修め、ボーンマス交響楽団をはじめ各地のオーケストラと協演。1974年にはジョン・プレイヤー国際指揮者コンクールで入賞する(優勝者はサイモン・ラトル)。1978年にはアメリカに戻りウィスコンシン大学、北テキサス大学の教授を歴任、その後、1986年から1988年までオールバニー交響楽団、1992年から1996年までサクラメント・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督をつとめる。1997年にはシアトルのアマチュア・オーケストラであるノースウエスト・マーラー・フェスティヴァル管弦楽団の指揮者兼顧問に就任。またロンドンで自らCALAレーベルを創設し、レオポルド・ストコフスキーの復刻版や大作曲家の珍しい作品ばかりの録音を世に出して話題となる。現在はイギリスに在住し、レオポルド・ストコフスキー協会の会長でもある。
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メルボルン交響楽団(Melbourne Symphony Orchestra)はオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くオーケストラ。創始者はアルベルト・ゼルマン。最初の演奏会は1906年12月11日に行われ、2007年に創立100周年を迎えた。2000年に初来日した。 歴代首席指揮者には、ワルター・ジュスキント、クルト・ヴェス、ウィレム・ヴァン・オッテルロー、フリッツ・リーガー、オレグ・カエターニがいる。日本人では、岩城宏之が首席指揮者(桂冠指揮者)、尾高忠明が首席客演指揮者を務めた。2012年よりアンドルー・ディヴィスが首席指揮者を務めている。
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Cala(カーラ)はイギリスのレーベルで、1990年、ロンドンを中心に活躍するオーストラリア人指揮者ジェフリー・サイモンと、ニューヨーク在住の弁護士で芸術支援者のダニエル・シフマンによって設立された。

1989年にデジタル録音されたものをDSDリマスタリングしたもので、少し古い録音だがダイナミックレンジが大きく、音場も広い。トラック1のバスドラムの重厚な響きが印象に残った。トラック3~6のデンマーク民謡組曲ではピアノの演奏も加わる。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はサウス・メルボルン・タウン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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