SACDサラウンド・レビュー(656) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Beethoven
String Quartets, Vol. 1
92.680
Quartetto di Cremona
録音 2012年9月
Audite
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
・弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18 No.6
・弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95
・弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135
弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」はベートーヴェンが1810年に作曲した弦楽四重奏曲。原題は"Quartetto serioso"であり、セリオーソの名は作曲者自身によって付けられたもの。なお、この曲のあとに14年間、弦楽四重奏曲は作られていない。名前の通り「真剣」な曲であり、作曲者のカンタービレ期特有の短く、集約された形式を持つ。しかし、歌謡的な要素は少なく、あくまでも純器楽的に音楽は進行する。音楽は短く、きわめて有機的に無駄を省いた構成をとるが、時に無意味ともいえる断片が挿入されたりして、それがかえって曲の真剣さを高めており、そこに他の要素を挿入したり、緊張感の弛緩する余地を与えない。4楽章から成り、演奏時間は20分前後。
クレモナ弦楽四重奏団(Quartetto di Cremona)はイタリアのクレモナを本拠地とする弦楽四重奏団。クレモナのWalter Stauffer Academyに通っていた学生が2000年に創設。現在のメンバーは2002年以来でヴァイオリンのCristiano Gualco, Paolo Andreoli, ヴィオラのSimone Gramaglia、チェロのGiovanni Scaglioneで構成。
24bit/44.1kHzのPCM録音をDSDリマスターしたもの。Vnの高域の伸びは良く、各楽器はそれぞれの位置に定位している。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2016-03-10 20:47
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0