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SACDサラウンド・レビュー(731) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Johann Sebastian Bach als Europäer.jpg
Johann Sebastian Bach
als Europäer
SACD 131518
Thomas Günther(Piano)
録音 2015年9月
Cybele Records

J.S.バッハ:
・音楽の捧げもの BWV1079
・イタリア協奏曲 BWV971
・4つのデュエットBWV802-805
・フランス風序曲 BWV831

トーマス・ギュンター(Thomas Günther)はドイツ生まれのピアニスト。エッセン・フォルクヴァング音楽大学(Folkwang Hochschule in Essen)とベルリン芸術大学(University of the Arts Berlin)で学ぶ。ロンドンで、アルトゥール・シュナーベル(Artur Schnabel )の弟子だったマリア・クルシオ( Maria Curcio )に、ニューヨークでコンラート・ヴォルフ (Konrad Wolff )に師事。1980年、ドイツの奨学金を得て、1981年フォルクヴァングコンクールで優勝、そして1983年にはソリストとしてベルリン音楽祭でデビュ。レパートリーは、古典派以外にも現代ロシア、ドイツにおけるシェーンブルクの時代の知られざる作品などである。1980年終わりからバッハの鍵盤楽器作品や解釈に従事している。エッセン・フォルクヴァング音楽大学の教授でもある。
Thomas Günther_1.jpg


Cybele Recordsは1994年に設立された、オルガン作品や現代音楽などを中心に150以上のタイトルを発売しているドイツのレーベル。高音質録音に特化しており、ピュアDSDレコーディングによるSACDハイブリッド盤を多く手がけている。さらに2014年からは、聴く人の耳や体の各部に反射する音まで含めて録音し、ヘッドホン使用時に生演奏を聴いている時の音響効果を再現する「バイノーラル録音」を取り入れ、さらなる音質向上を図っている。

ブックレットにある収録風景の写真では2本のメインマイクはオフマイク気味のセッティングで、サラウンド用の2本のマイクはピアノからかなり離れた位置にセットしている。このメディアには1次元のステレオCDの音源(1D)がCD層に、二次元サラウンドサウンド(2D)がSACD層に、三次元バイノーラル・ステレオサウンド(3D)がSACD層と3種のバージョンが含まれている。バイノーラル・ステレオサウンドの3Dは2つのマイクを使用し、フィルタやエフェクトなしで非常にピュアな音を実現した3次元の音質で、ヘッドホンでの再生を意図としている。横への広がりのある音像で、ピアノの共鳴板の響きを良く捉えており、透明度のある音である。使用ピアノはスタインウェイD。収録場所はドイツ、Stadthalle Meinerzhagen

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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