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SACDサラウンド・レビュー(737) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Ensemble Esperanza Nordic Suites.jpg
Nordic Suites
Ensemble Esperanza
ARS 38 227
録音 2016年8月
ARS Produktion

グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」Op.40
フランク・ブリッジ: 弦楽オーケストラのための組曲 H.93
カール・ニールセン:弦楽のための小組曲 Op.1
ホルスト:セントポール組曲 Op.29, No.2

フランク・ブリッジ(Frank Bridge, 1879年2月~1941年1月)は、イギリス、ブライトン出身の作曲家、弦楽奏者、指揮者。劇場オーケストラの指揮者だった父からヴァイオリンの手ほどきを受け、12才でヨーク音楽学校へ進んでヴァイオリンを学んだ。奨学金を得て王立音楽大学に進み、1899年から1903年までチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードの薫陶を受ける。ヴィオラ奏者としてイギリス弦楽四重奏団に加わったほか、ヨアヒム四重奏団の補助要員も務めた。また指揮者としても活動し、エリザベス・クーリッジ夫人の援助のもとに作曲に没頭できるようになるまでは、ヘンリー・ウッドの代理を務めることもあった。特定の教育機関に属さず、フリーランスの音楽教師としても活躍し、とりわけ高弟ベンジャミン・ブリテンが著名であるホルストやヴォーン・ウィリアムズらによる民謡に依拠した作風が20世紀初頭のイギリス楽壇の主流となる中にあって、同時代のヨーロッパ大陸のさまざまな新音楽(フランス印象主義、ロシア象徴主義、ドイツ表現主義)に触発されつつ、独自の前衛音楽を貫いた。このため存命中は、ベンジャミン・ブリテンの恩師としてのみ名を残すも、作曲家としては孤立し、ほとんど顧みられなかった。だが1970年代に「前衛の衰退」が叫ばれる中、ポスト・マーラー世代の忘れられた作曲家の一人として、その進歩性が再評価されるようになった。

アンサンブル・エスペランサ(Ensemble Esperanza)は2015年に創立の、リヒテンシュタイン国際音楽アカデミーで学んだヨーロッパの12の国からの出身者によって構成される弦楽アンサンブル。レパートリーはバロック作品から現代音楽までとはば広い。インターナショナル・クラシカル・ミュージック・アワード2017(International Classical Music Awards2017, ICMA2017)の 特別貢献賞(Special Achievement Award )を受賞。
Ensemble Esperanza_2.jpg


ブックレットの写真によるとメインマイクの他に各パートにオフマイク気味のセッティングでスポットマイクを使っている。音像は横方向への広がり感が有り、低域弦の豊かな響きが印象に残った。好録音である。サラウンドスピーカーからの音はほぼ直接音が占める。収録場所はオーストリア、シュヴァルツェンベルク、Angelika-Kauffmann-Saal

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch


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