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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017(1) [クラシック音楽鑑賞]

東京国際フォーラムで4日から6日までの3日間にわたり開催されているラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの初日公演に行ってきました。
今年のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」です。
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公演初日の今日、以下の公演を聴いて来ました。

■公演番号114(ホールA)
ベートーヴェン:
・ロマンス第1番 ト⾧調 Op.40
・交響曲第7番 イ⾧調 Op.92

ヴァイオリン ドミトリ・マフチン
指揮 ドミトリー・リス
演奏 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

ドミトリ・マフチン(Dmitri Makhtin,1975年~)サンクトペテルブルク出身。13歳でノヴォシビルスクの若い音楽家のための国立コンクールで優勝。ヒルシュホルン、クレバースに師事。これまでスヴェトラーノフ、スラットキン、テミルカーノフ、カサドシュらと共演。ベレゾフスキー、クニャーゼフと三重奏団を結成するなど、室内楽にも情熱を注いでいる。

ドミトリー・リス(Dmitri Liss,1960年~)旧ソヴィエト生まれ。モスクワ音楽院で、モスクワ・フィルの音楽監督であったD.キタエンコに学び、彼のアシスタント・コンダクターとして指揮者のキャリアをスタートさせる。1984年卒業後、クズバス響の首席指揮者にロシアで最も若い指揮者として就任。1995年ザグレブの第1回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで優勝。それ以来、ウラル・フィルの芸術監督兼首席指揮者を務めている。その間、1997~1999年アメリカ・ロシア・ユースオーケストラの首席指揮者、1998~2003年ロシア・ナショナル響のアソシエイト・コンダクターにも就任。ロシア・ナショナル管、モスクワ・フィル、モスクワ放送響、サンクトペテルブルク・フィル、KBS響、ベルゲン・フィル、トロンハイム響、オランダ放送響、ハーグ・レジデンティ管などに招かれ、著名な音楽祭やホールにて共演を重ねている。

ウラル・フィルハーモニー管弦楽団は1936年創設。本拠はウラル山脈中央東麓のエカテリンブルク。1995年に指揮者ドミトリー・リスを迎えた。2010年にゲルギエフによりマリインスキー劇場に招かれ、西欧の国際音楽祭でも度々演奏。これまでロストロポーヴィチ、庄司紗矢香らと共演。

ロマンス第1番はヴァイオリンと管弦楽のための小曲で第2番と同様の小ロンド形式ですが、独奏楽器に重音奏法を求めるなど、技術的には高度であるが演奏が難しいわりには低音の旋律が華やかさを欠き、第2番の方が良く演奏されるようです。重音奏法が多い点から、管弦楽との組み合わせよりヴァイオリンソナタに編曲されて親しまれていいます。第2番(1798年頃)に比べ、第1番の方が後の作品(1802年頃)だが作品番号は前になっています。
短い曲ですがゆっくりとしたテンポのロマンチックな曲で、冒頭部はドイツ国歌になっているハイドンの弦楽四重奏曲77番「皇帝」の2楽章になんとなく似ていると思いました。
ドミトリー・リスは体を大きく使ったダイナミックな指揮で、特に腕の動きに躍動感が有りました。交響曲第7番の演奏終了後のブラボーは結構の人がやっていました。

■公演番号146(ホールC)
ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲

指揮 パスカル・ロフェ
演奏 フランス国立ロワール管弦楽団

パスカル・ロフェ(Pascal Rophe,1960年~ )はフランス、パリ生まれの指揮者。パリ国立高等音楽院を卒業し、1988年ブザンソン国際コンクールに優勝してデビュー。その後アンサンブル・アンテルコンタンポランで修行を積み、現代音楽の権威としての地位を確立。ダラピッコラ、デュティユー、デュサパンなどの作品もレコーディングして高い評価を得ている。パリ管、BBC 響、サンタ・チェチーリア管などに定期的に客演している。オペラでも、リヨン歌劇場、ジュネーブ歌劇場、ローマ歌劇場などで「ペレアスとメリザンド」「カルメル派修道女の対話」などを指揮している。

フランス国立ロワール管弦楽団(Orchestre National des Pays de la Loire)は仏文化省の音楽部監督であった作曲家のランドスキが1971年に創設。歴代の音楽監督にはデルヴォー、スダーンらがおり、2014年のシーズンからにパスカル・ロフェが同ポストに就任する予定。母国フランスの作曲家はもとよりチャイコフスキーやマーラー、ストラヴィンスキー等も得意としている。

フランス国立ロワール管弦楽団は若いメンバーが大半のオーケストラですが演奏は結構上手いと思いました。特に金管の音はパワーが有って良いように感じました。パスカル・ロフェは指揮棒を持たないが、オーソドックな指揮でした。ラヴェル:「ダフニスとクロエ」は自国の作曲家の作品なので堂に入った演奏で、最後のトッティーは盛り上がりました。
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インターネット・クラシックラジオ局OTTAVAのLFJ生放送中
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NHKのFM放送でも生放送中
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