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SACDサラウンド・レビュー(768) [サラウンド・サウンド・レビュー]

The Cello in Wartime.jpg
The Cello in Wartime
BIS-2312
Steven Isserlis(cello)
Connie Shih(piano)
録音 2016年11月
BIS

戦時のチェロ曲
ドビュッシー:チェロ・ソナタ L.144
ブリッジ:チェロ・ソナタ H.125
フォーレ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
ヴェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op.11
サン=サーンス:白鳥
ヒューバート・パリー:イェルサレム
アイヴァー・ノヴェロ:「Keep the Home Fires Burning」
トラディショナル:「神よ国王を護り賜え」

スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis, 1958年12月~ )は、イギリス、ロンドン生まれのチェロ奏者。10歳からロンドンの国際チェロセンターでジェーン・コーワンに師事。1976年、アメリカのオバーリン大学に留学。1993年、アメリカでピアティゴルスキー芸術賞を受賞。同年、イギリスのロイヤル・フィルハーモニック協会から年間最優秀器楽演奏家賞を受賞。多岐にわたるレパートリーと、ガット弦を用いた個性的な音色によって有名。
Steven Isserlis_3.jpg


コニー・シー(Connie Shih)カナダ生まれのピアニスト。9歳でシアトル交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を共演し、オーケストラ・デビュー。1993年、30歳以下の最も優れたアーティストに贈られるシルヴァ・ゲルバー賞を受賞。ソリストとして、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、ソロ・リサイタルもカナダ、アメリカ、アイスランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、さらに中国で数多く開いている。また、室内楽もタベア・ツィンマーマン、イザベル・ファウストなど多くの世界的な音楽家たちと演奏し、中でもチェロのスティーヴン・イッサーリスとの度重なる共演は高く評価されている。
Connie Shih_1.jpg


「白鳥」「イェルサレム」「Keep the Home Fires Burning」「神よ国王を護り賜え」の4曲を第一次世界大戦時にイギリス陸軍兵士が戦場で弾いた、弾薬箱を胴に使い、持ち運びの際には弓などを箱の中にしまえるようになっているトレンチ・チェロを用いて録音をしている。
Trench Cello.jpg


チェロ、ピアノともほぼセンターに定位しているが、両者に奥行き感の差異はあまり感じられない。サラウンドスピーカからの音はアンビエンスのある音で、楽器から距離感がある。トレンチ・チェロの音は意外と良い音をしている。収録はイギリス、サフォーク州、ポットン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5ch


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