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SACDサラウンド・レビュー(783) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Bach Concertos for 2 harpsichords.jpg
Bach
Concertos for 2 harpsichords
AE 10087
Pierre Hantaï(Harpsichord)
Aapo Häkkinen(Harpsichord)
Helsinki Baroque Orchestra
録音 2014年
Aeolus

チェンバロ協奏曲集Vol.3 ~2台のチェンバロのための協奏曲集
J.S.バッハ:
・2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060
・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
・2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Fk.10


ピエール・アンタイ(Pierre Hantaï,1964年2月~)はフランス、パリ出身のチェンバロ奏者、指揮者。パリでチェンバロを学んだ後、アムステルダムで巨匠レオンハルトに師事。1982年にブルッヘ国際古楽コンクールで第2位を受賞。たびたび古楽アンサンブルと共演しており、1987年にはシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドと、1989年にはジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンと活動を共にした。2004年から自身の古楽団体「ル・コンセール・フランセ」を主宰。2002年、約500曲あるスカルラッティのソナタの録音プロジェクト第1弾を発表。昨年11月に第5弾をリリースしている。今年5月のラ・フォル・ジュルネTOKYOに来日した。
Pierre Hantaï_1.jpg


アーポ・ハッキネン(Aapo Häkkinen,1976年~) はフィンランドのヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、オルガニスト、クラヴコード奏者、指揮者。ヘルシンキ大聖堂の聖歌隊員として音楽教育を受け始め、13歳からシベリウス音楽院でハープシコードを習い始める。1995年から98年にはアムステルダムのスヴェーリンク音楽院でボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフトに、1996年から2000年にはパリでピエール・アンタイにそれぞれ師事しており、グスタフ・レオンハルトの知己も得ている。またフィレンツェの鍵盤音楽の校訂を行っており、シベリウス音楽院や世界中のマスタークラスで教鞭を取っている。同時に、ヘルシンキ・バロック・オーケストラの音楽監督としても活躍している。最近では2017年11月にヘルシンキ・バロック・オーケストラと共に来日し、バッハのチェンバロ協奏曲第3番やランデンブルク協奏曲第5番など大演奏した。
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ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(Helsinki Baroque Orchestra)は芸術監督のアーポ・ハッキネンによって2003年創立されたアンサンブル。2009年、リカルド・ミナシ(Riccardo Minasi)がアソシエイトディレクターに就任。

このアルバムでの演奏はオーケストラと名がつくものの、Vn×2、Va×1、Vc×1、Cemb×2の小さな編成。ブックレットの収録風景写真では、2台のチェンバロを直角に配置し、その内角側に弦楽器を配している。また、Vcには台を置いて他の楽器と音の出る水平方向の位置を揃えている。サラウンドスピーカーからの音はマイクの位置を後方に遠目にセッティングしてアンビエンスな音を捉えている。収録場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)にあるコンサートホール。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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