SSブログ

SACDサラウンド・レビュー(787) [サラウンド・サウンド・レビュー]

A La Russe.jpg
A La Russe
BIS-2150
Alexandre Kantorow(piano)
録音 2016年4月
BIS


ピアノ作品集
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.28
チャイコフスキー:
・18の小品 Op.72 (抜粋)
・2つの小品 Op.1 第1曲 ロシア風スケルツォ
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(抜粋)(G. アゴスティによるピアノ編)
バラキレフ:東洋風幻想曲 「イスラメイ」 Op.18

ミリイ・アレクセエヴィッチ・バラキレフ( Mily Alekseyevich Balakirev, 1837年1月~1910年5月)は、ロシアの作曲家。ロシア「五人組」の指導者として活躍。少年時代に、ロシアにおけるモーツァルトの伝記作家ウーリビチョフから、さまざまな有益な音楽教育を受けた。18歳でサンクトペテルブルクに上京、大学で数学を専攻した後、ミハイル・グリンカの面識を得る。バラキレフを中心にツェーザリ・キュイらが集まって、1862年に無料音楽学校が設立される。残された作品はあまり多くないが、ロシア民謡の要素に基づき、作品は親しみやすい。代表作のピアノ曲「イスラメイ」は、難曲として有名だが、それ以外のピアノ曲は、理想として思い描いていたショパンやシューマン、リストの影響を鮮明に示している。2曲の交響曲を残している。

東洋風幻想曲「イスラメイ」(仏語:Islamey : Fantaisie orientale)はバラキレフが1869年9月に書き上げたピアノ曲。自由なソナタ形式でまとめられた幻想曲であり、ピアノ曲の歴史において、最も演奏至難な独奏曲の一つに数えられている。作品を献呈されたニコライ・ルビンシテインにより初演された。

アレクサンドル・カントロフ(Alexandre Kantorow, 1997年~)パリ生まれのロシアのピアニスト。名ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフを父にもつ。5歳からピアノを習い始め、パリのスコラ・カントルム音楽院にてIgor Laszkoに師事。その後パリ国立高等音楽院にてフランク・ブラレイ(Frank Braley)、上田晴子(Haruko Ueda)に師事。 16歳のときにナントおよびワルシャワでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露し、抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させた。
Alexandre Kantorow_1.jpeg


ヤマハのコンサート・グランドの特徴である中音部~高音部の明るい響きのある音色を出した演奏で、特に難曲のイスラメイでは良い響きを醸し出した演奏に感じた。サラウンドスピーカーからの音はスタジオでのセッションだがアンビエンスな音も感じる。
収録場所はフランス、Ivry-sur-Seine、Studio-4’33

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

nice!(4)  コメント(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。