SACDサラウンド・レビュー(818) [サラウンド・サウンド・レビュー]
J.S. Bach
Die Kunst der Fuge
AE10154
Bob van Asperen (harpsichord)
Bernhard Klapprott (harpsichord)
録音 2012年5月
Aeolus
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
ボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen,1947年10月~)は、オランダ、アムステルダム生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者。アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事した後、国際的な演奏活動に取り掛かる。オトテール四重奏団やラ・プティット・バンドの一員であるとともに、古楽器オーケストラ「メラント81」(Melante '81)の設立者でもある。1988年にアムステルダム・スウェーリンク音楽院の教授に就任し、門人にピーテル=ヤン・ベルダーらがいる。主要なレパートリーに、ジョン・ブルやヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク、アントニ・ファン・ノールトがあり、録音数も数多い。とりわけバッハのクラヴィーア曲の解釈で名高い。
ベルンハルト・クラップロット(Bernhard Klapprott,1964年~)はドイツ、ハーゲン生まれのチェンバロ奏者、クラヴィコード奏者、指揮者、大学教授。ケルン・音楽大学にてチェンバロをフーゴ・ルフ(Hugo Ruf)、オルガンをミヒャエル・シュナイダー(Michael Schneider)に師事。その後アムステルダムにてチェンバロをボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen)とオルガンをエワルド・クイマン(Ewald Kooiman)に師事し、チェンバロのコンサート・ディプロマを取得。ブルージュの第10回国際オルガン・コンペティションで優勝。ワイマールのフランツ・リスト音楽大学(Hochschule für Musik Franz Liszt Weimar)の古楽科教授。
録音レベルが大きめの録音。ブックレットの写真によると、小さな教会での録音で、音量の少ない楽器のチェンバロなのにマイクを遠目にセッティングしている。しかし、弦を爪で引っ掻く、きらびやかで透明な響きをよく捉えている。サラウンドスピーカーからの音も大きめで、ほぼ直接音が占める。アスペレンが演奏しているチェンバロはドイツ、オルガネウム・コレクションのクリステアン・ゼル作(1741年)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆☆☆
チャンネル 5ch
2019-03-10 20:49
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