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SACDサラウンド・レビュー(927) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Russian Mood
ARS38310
Benjamin Kruithof(Cello)
Nordwestdeutsche Philharmonie
録音 2020年2月
Ars Produktion

ロシアン・ムード~ロシアのチェロ作品集
チャイコフスキー:
・カプリッチョ風小品 ロ短調 Op.62
・ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33
・6つの小品 Op. 19 - 第4曲 夜想曲(チェロと弦楽合奏版)
・アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番 Op. 11より)
カルル・ユーリエヴィチ・ダヴィドフ:4つの小品 Op.20 第1曲 日曜の朝(チェロと管弦楽編)
ダーヴィト・ポッパー :小さなロシアの歌による幻想曲 Op. 43 (チェロと管弦楽版)
ラフマニノフ:14の歌 Op. 34 - 第14曲 ヴォカリーズ ホ短調(チェロと管弦楽編)

ベンヤミン・クルイトフ(Benjamin Kruithof,1999年~)はルクセンブルグ生まれのチェリスト。母親がヴァイオリニスト、父親がヴィオラニストの音楽一家に生まれ、4歳でヴァイオリンを、5歳からはチェロを学び始め、12歳の時にオーケストラをバックにソロを演奏。ケルン音楽大学でカタリーナ・デセルノ(Katharina Deserno)とマリア・クリーゲル(Maria Kliegel)に、ベルリン芸術大学でイェンス・ペーター・マインツ(Jens Peter Maintz)に師事。これまでに、レオポルド・ベラン国際コンクール(第1位および審査員特別賞)や、ルクセンブルクで開催された若いソリストの為のコンクール(第1位、サセム賞)など、数々のコンクールで上位に輝いている。
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コンラート・ファン・アルフェン(Conrad van Alphen)は南アフリカ生まれ、育ちの指揮者。26歳でオランダに移住した後、オランダ放送交響楽団(Netherlands Radio Symphony Orchestra)とベートーベンアカデミーアントワープ(Beethoven Academie Antwerp)にてコントラバス奏者として参加しながら、エリ・クラス(Eri Klas)とロベルト・ベンツィ(oberto Benzi)に指揮を師事。ロシア国立サフォノフ・フィルハーモニー管弦楽団(Russian State Safonov Philharmonic Orchestra)の首席指揮者を歴任。その後、シンフォニア・ロッテルダム(Sinfonia Rotterdam)を設立し、首席指揮者兼アーティスティックディレクターを務めている。
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北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団 (Nordwestdeutsche Philharmonie)はドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州ヘルフォルトに本拠を置くオーケストラである。1946年にリンツ帝国ブルックナー管弦楽団とプラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の元楽団員によってバート・ピルモントに設立された団体を前身とし、1950年にヘルフォルト交響楽団と合併して成立。当初、都市同盟交響楽団(Städtebund-Symphoniker)を名乗ったが、1951年に現在名に改称した。歴代の指揮者にヴィルヘルム・シュヒター、ヘルマン・シェルヘン、上岡敏之、アンドリス・ネルソンスなどがいる。
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ソロのチェロはセンターに定位しており、バックの演奏との音のバランスは良い。ロココ風の主題ではチェロの低域の響きが美しい。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はドイツ、 Stadtpark Schützenhof Herford

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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