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SACDサラウンド・レビュー(950) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Sibelius & Nielsen
Violin Concertos
BIS2620
Johan Dalene (violin)
John Storgårds/Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
録音 2021年6月
BIS

カール・ニールセン:ヴァイオリン協奏曲 Op.33
ジャン・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47


ユーハン・ダーレネ(Johan Dalene,2000年8月~)はスウェーデン、ノルヒェーピング生まれのヴァイオリニスト。4歳でヴァイオリンを習い始め、7歳でプロのオーケストラと共演した。ストックホルム音楽大学(Royal College of Music in Stockholm)ではパー・エノクソン(Per Enoksson)とジャニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)に師事し、ドラ・シュヴァルツベルク(Dora Schwarzberg)、パメラ・フランク(Pamela Frank)、ゲルハルト・シュルツ(Gerhard Schulz)、ヘニング・クラガード(Henning Kraggerud)など、数多くの著名な教師とのマスタークラスにも参加した。2019年にはジャニーヌヤンセンとクレッシェンドプログラムのメンバーに加わり、ロンドンのウィグモアホール、およびユトレヒトの国際室内楽フェスティバルで演奏した。2019年に開かれたカール・ニールセン国際音楽コンクールで優勝。同年11月には初来日した。
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ジョン・ストルゴーズ(John Storgårds,1963年10月~)はフィンランド、ヘルシンキ生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーにてヴァイオリンをエッサー・ライティオ(Esther Raitio )と、ヨウコ・イグナティウス(Jouko Ignatius)に教えを受ける。その後指揮に興味を持ち1993年~1997年の間、シベリウス・アカデミーにて(Jorma Panula)や( Eri Klas)に指揮法の指導を受ける。2003年からヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(Helsinki Philharmonic Orchestra)の首席客演指揮者に就き、2008年秋のシーズンからは首席指揮者に就任した。又、2006年から2009年までタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団(Tampere Philharmonic Orchestra)の首席指揮者を歴任。アヴァンティ室内管弦楽団(Avanti! Chamber Orchestra)の創設メンバーの一人。2012年からBBCフィルハーモニックの首席客演指揮者に就任した。
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ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Stockholm Philharmonic Orchestra)は、スウェーデンのストックホルムのストックホルム・コンサートホール(Konserthuset)を本拠地とするオーケストラである。ノーベル賞授賞式で演奏することでも知られている。1902年に設立される。1992年にそれまでのストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(Stockholms Filharmoniska Orkester)から、「王立(Kungliga)」を冠した現在名となる。歴代の指揮者としてヴァーツラフ・ターリヒ、フリッツ・ブッシュ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、アンタル・ドラティ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、パーヴォ・ベルグルンド、アンドルー・デイヴィス、パーヴォ・ヤルヴィらがいる。2000年から2008年までアラン・ギルバートが首席指揮者兼芸術顧問を務め、2008年からはサカリ・オラモが就任している。
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録音レベルは小さめ。ソロのヴァイオリンはセンターの少し下がった位置に定位しており、響きはナチュラルで音の伸びは良い。1ポイントマイクをメインとした録音と思われ、音響空間は左右、奥行方向にも広い。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。
使用ヴァイオリンは1736年製ストラディヴァリウス
録音場所はスウェーデン、ストックホルム・コンサートホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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