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マルチチャンネルスピーカーについて [オーディオ]

長岡鉄男氏の考えたスピーカーの理想像に関しての考え方について、マルチチャンネル音源を再生する場合に当てはめて矛盾する点を私なりに述べてみます。

  ・スピーカーで再生する音源は点音源が理想

  ワンポイントマイクで録音された音源を再生する場合は点音源になるが、何本もマイクを使用したマルチチャンネルの音源では各スピーカーからの点音源での再生は不可能と考えら れる。又、録音側でのミキシングの仕方によって、再生される音場の定位の状態は非常に左右される。

  ・フルレンジ1発が理想

  マルチチャンネルとなるとフルレンジスピーカの組み合わせだけで再生は可能となるが、1発では無理で、5.1chなどの音源の0.1ch分はマルチャンネルアンプからのローパスフィルタ出力であるLFE出力(20~120Hz)を使用し、サブウーハー又はフルレンジの低周波部分のみの使用。

  ・位置は軸上正面で聴く

  R,L,S,SR,SLの円周上の中心位置正面で聴くのが理想で、各スピーカーからの出音圧レベルがそろっていることが必要。しかし、音源側でそろっていないことが多く、音源ごとに各チャンネルごとの微妙な音圧レベルの調整が必要になる。

  ・中高域を重視する

  リアルオーディオ(できる限り原音に近い録音と再生)という考えに立ち、コンサートホールのS席で聴くような臨場感が必要である。そのためにはダイナミックレンジが大き大きく取れ、しっかりとした低音も聞こえなければならないので低域の再生も重視する必要がある。

  ・バッフルはゼロが理想

  スピーカーはバッフル無限大が理想のはずであるが、楽器などから実際の出てくる音は360度 各方向に拡散する作りが多い。バッフルによりスピーカー本体の後部から出た音が邪魔されるのはリアルオーディオの考えから離れてしまうのでこの考えは正しいと思う。

  ・スピーカーマトリックスでの再生のほうが優れている

  長岡氏は、マルチチャンネルアンプで作られた音は人工的に作り出された音だ、と主張しているが、昨今のデコーダーやDACの技術の進歩により以前より、リアルなサウンドにより近づいた再生ができるようになってきていると思う。
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