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SACDのDSDレコーディングについて [オーディオ]

デジタル録音技術の頂点ともいうべきDSDレコーディング(Direct Stream Digital Recording)は今や新規録音されるSACD音源の主流であり、最近発売されるSACDの中でも多くを占めるようになって来つつある。

録音時からすべてDSD 方式で録音されたマスターを使用するので、音楽情報を余すことなくメディアに記録することが可能である。最大の特長は、1ビットのシリアル信号のため回路構成がとてもシンプルに実現できる。アナログ信号をデジタル信号に変換するところに、オーバーサンプリングA/Dコンバーターが使われており、このA/Dコンバーターの最初の部分ではアナログ信号が1ビットのデジタル信号に変換され、この信号をHDD等に直接記録する。本来アナログ信号を5~7 次相当の高次1 ビット・デルタシグマ(ΔΣ)方式A/D コンバータによって64 fs(64×44.1 kHz=2.8224 MHz)のレートでサンプリング(オーバーサンプリング)したデジタル・コードである。しかし,DSD 信号のソース信号は,かならずしもアナログ信号に限定されるものではない。

DSD.png


再生も極端に言えばアナログローパスフィルターを通すだけのシンプルなシステムで行える。このようなシステムを実現したことで100kHzをカバーする再生周波数範囲と可聴帯域内120dB以上のダイナミックレンジが確保でき、「原音」にきわめて近い録音・再生を実現している。

SA-CD.netで検索すると2012年2月現在、世界で発売されているSACDのタイトル数は7,689で、内DSDレコーディング(DXDを含む)されたタイトル数は1,548で、その内のクラシックは1,264タイトルである。

DSD方式のSACDには他にDSDミキシング、DSDマスタリングがあるがケースやメディアに表示されているロゴは共通であるので注意が必要である。

DSDロゴ.gif

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