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フェルメール 光の王国展 [美術・絵画鑑賞]

分子生物学者の福岡伸一氏が企画した、フェルメール・センター銀座で開催されている「フェルメール 光の王国展」に行ってきました。
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フェルメールの全37作品を最新の印刷技術でデジタルマスタリングした複製画(リ・クリエイト品)が制作年順に、そして原寸大で所蔵美術館と同じような額装で展示されていました。しかし、彩色は本物よりあざやかに誇張されているようであり、経年変化による塗料のひび割れは細かく再現されていないようでした。
「真珠の耳飾りの少女」の顔の目の部分を切り出して本物の写真と比較してみました。
リ・クリエイトの方はひび割れが細かく再現されていないようです。

真珠の耳飾の少女1665〜1666年頃 マウリッツハイス美術館 
真珠の耳飾りの少女_本物.jpg真珠の耳飾りの少女_リクリエイト.jpg

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17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールですが、現存するフェルメールの作品は30数点といわれており、近年フェルメール作品の来日ラッシュとなっています。フェルメールは、「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」など、瞬間的な表情を自然にとらえたリアルな描写の作品が多いですが、描画の参考とするため「カメラオブスキュラ」という一種のピンホールカメラを用いていたという説があるそうです。

館内ではフラッシュ撮影以外のカメラ撮影は許可されていましたので、有名どころを撮ってきました。

マリアとマルタの家のキリスト 1654〜1655年頃 スコットランド国立美術館
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聖プラクセディス 1655年 バーバラ・ピアセッカ・ジョンソン・コレクション
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ディアナとニンフたち 1655〜1656年頃 マウリッツハイス美術館
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眠る女 1657年頃 メトロポリタン美術館
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牛乳を注ぐ女 1658〜1660年頃 アムステルダム国立美術館
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紳士とワインを飲む女 1658〜1660年頃 ベルリン、絵画館
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水差しを持つ女1664〜1665年頃 メトロポリタン美術館
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婦人と召使 1667年頃 ニューヨーク、フリック・コレクション
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天文学者 1668年 ルーヴル美術館
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レースを編む女 1669〜1670年頃 ルーヴル美術館
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信仰の寓意 1671〜1674年頃 メトロポリタン美術館
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ヴァージナルの前に立つ女 1672〜1673年頃 ロンドン、ナショナル・ギャラリー
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ヴァージナルの前に座る女 1675年頃 ロンドン、ナショナル・ギャラリー
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ヴァージナルの前に座る若い女 1670年頃 個人蔵
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「真珠の耳飾りの少女」の本物は、6月30日から上野の東京都美術館で開催される「マウリッツハイス美術館展」で見ることができます。

以下参照ください

http://www.vermeer-center-ginza.com/
http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
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