大エルミタージュ美術館展 [美術・絵画鑑賞]
六本木の国立新美術館で開催されている大エルミタージュ美術館展に行ってきました。
ロシア第二の都市サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館は世界三大美術館の一つで、女帝エカテリーナ二世が、自ら買い集めた絵画コレクションを宮殿内ギャラリーに展示したことを発端に、今日では所蔵作品が300万点を超え、所蔵数の多さではパリのルーブル美術館の30万点、ニューヨークのメトロポリタン美術館の200万点に比べ、かなり多いということが解ります。
同館の優れた所蔵品の中から、16世紀から20世紀における西洋美術の「顔」ともいうべき83作家の名作89点を、その世紀を象徴するキーワードを軸に展示していました。
第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀
16世紀ヴェネツィア派を代表するティツィアーノの「祝福するキリスト」のほかに
ミラノやクレモナをはじめとする、イタリヤ北部や中部で活躍した画家たちの作品16点
第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
17世紀バロック絵画の巨匠、ルーベンスの「虹のある風景」をはじめ、フランドル(現在のベルギー)やオランダの画家の作品22点
第3章 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀
18世紀のロココ様式のフランソワ・プーシェ「クビド」の作品や新古典派のピエール=ナルシス・ゲランの「モルフェウスとイリス」など20点
第4章 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀
19世紀ロマン派のドラクロワの「馬に鞍をおくアラブ人」をはじめ、コロー、ルソーなどのバルビゾン派、印象派のルノワールの「黒い服を着た婦人」やシスレー、モネ、セザンヌなどの作品19点
第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀
フォーヴィスムのマティス「赤い部屋」、キュビスムのピカソ「マンドリンを弾く女」など12点
印象に残った作品
・ルーベンス「虹のある風景」:1636年 Photo by The State Hermitage Museum
明暗の使い方や、背景の描写の精細なタッチが気に入りました。
・シスレー「ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌ風景」:1872年 Photo by The State Hermitage Museum
淡い色の色使いが大変良く感じました。
・セザンヌ「カーテンのある静物」:1894頃-1895年 Photo by The State Hermitage Museum
独自の技法でデフォルメされた果物などの静物を描いたものですが、色の綺麗さに感心しました。
・マティス「赤い部屋」:1908年 Photo by The State Hermitage Museum
この絵は日テレで5月1日放送された「ダイワハウススペシャル奇跡の美術館エルミタージュ~2枚のダヴィンチに隠された謎」で取り上げられていたので特に興味がありました。
完成後マティスの考えが変わり、最初は緑色に塗られていた部屋の色を赤色に塗り直したエピソードが有る絵で、「赤い部屋」と名前が付いています。絵の縁には最初に塗った緑色が残っています。
絵の左上には窓越しに外の景色が描かれており、緑色がかなりの面積を占めていますが、部屋の色に緑の補色の赤を使ったことで、より引き立つ絵になっています。
5月3日は雨が降っていたのですが、当日券を求めるためにけっこう並んでいました。
以下参照ください
展覧会HP
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/
エルミタージュ美術館HP
http://www.hermitagemuseum.org/html_En/
ロシア第二の都市サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館は世界三大美術館の一つで、女帝エカテリーナ二世が、自ら買い集めた絵画コレクションを宮殿内ギャラリーに展示したことを発端に、今日では所蔵作品が300万点を超え、所蔵数の多さではパリのルーブル美術館の30万点、ニューヨークのメトロポリタン美術館の200万点に比べ、かなり多いということが解ります。
同館の優れた所蔵品の中から、16世紀から20世紀における西洋美術の「顔」ともいうべき83作家の名作89点を、その世紀を象徴するキーワードを軸に展示していました。
第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀
16世紀ヴェネツィア派を代表するティツィアーノの「祝福するキリスト」のほかに
ミラノやクレモナをはじめとする、イタリヤ北部や中部で活躍した画家たちの作品16点
第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
17世紀バロック絵画の巨匠、ルーベンスの「虹のある風景」をはじめ、フランドル(現在のベルギー)やオランダの画家の作品22点
第3章 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀
18世紀のロココ様式のフランソワ・プーシェ「クビド」の作品や新古典派のピエール=ナルシス・ゲランの「モルフェウスとイリス」など20点
第4章 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀
19世紀ロマン派のドラクロワの「馬に鞍をおくアラブ人」をはじめ、コロー、ルソーなどのバルビゾン派、印象派のルノワールの「黒い服を着た婦人」やシスレー、モネ、セザンヌなどの作品19点
第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀
フォーヴィスムのマティス「赤い部屋」、キュビスムのピカソ「マンドリンを弾く女」など12点
印象に残った作品
・ルーベンス「虹のある風景」:1636年 Photo by The State Hermitage Museum
明暗の使い方や、背景の描写の精細なタッチが気に入りました。
・シスレー「ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌ風景」:1872年 Photo by The State Hermitage Museum
淡い色の色使いが大変良く感じました。
・セザンヌ「カーテンのある静物」:1894頃-1895年 Photo by The State Hermitage Museum
独自の技法でデフォルメされた果物などの静物を描いたものですが、色の綺麗さに感心しました。
・マティス「赤い部屋」:1908年 Photo by The State Hermitage Museum
この絵は日テレで5月1日放送された「ダイワハウススペシャル奇跡の美術館エルミタージュ~2枚のダヴィンチに隠された謎」で取り上げられていたので特に興味がありました。
完成後マティスの考えが変わり、最初は緑色に塗られていた部屋の色を赤色に塗り直したエピソードが有る絵で、「赤い部屋」と名前が付いています。絵の縁には最初に塗った緑色が残っています。
絵の左上には窓越しに外の景色が描かれており、緑色がかなりの面積を占めていますが、部屋の色に緑の補色の赤を使ったことで、より引き立つ絵になっています。
5月3日は雨が降っていたのですが、当日券を求めるためにけっこう並んでいました。
以下参照ください
展覧会HP
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/
エルミタージュ美術館HP
http://www.hermitagemuseum.org/html_En/
2012-05-06 11:02
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コメント(3)
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ありがとうございます。
美術展に行った気分になりました。
by むらひで (2012-05-06 13:35)
こんばんは。
ステキなレポートですね。
私も見に行く予定にしています。
by はーく (2012-05-06 22:14)
もう一度見に行きたいと
思った美術館でした☆
by etu (2012-05-12 13:13)