「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展 [美術・絵画鑑賞]
六本木の国立新美術館で開催されている「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展に行ってきました。3日の文化の日でしたが、午後から行ったので並ぶことはなく、ゆっくりと鑑賞できました。
スイスとオーストリアに挟まれた小国のリヒテンシュタイン公国は、ドイツ系貴族家でその一族はチェコ、ハンガリー、オーストリアなどにも分散しています。一族は先祖から受け継いだ領土をハプスブルク帝国内の各地に広げ、領邦の外のプラハやモラヴィアなどにも領土を持っており、主たる居宅もウィーンやモラヴィアにありました。しかし、1919年のチェコスロバキアの独立と、1945年のチェコの共産化やベネシュ布告によって多くの家産が失われてしまいました。これに代わってリヒテンシュタイン家の財政を支えているのは、1921年に設立されたリヒテンシュタイン銀行です。1938年にはヨーゼフ2世がファドゥーツの城に移り、ここが公家の居所に定められました。
同国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は、優れた美術品収集こそが一族の栄誉との家訓のもと、500年以上にわたってヨーロッパ美術の名品を収集してきました。その数は3万点に及び、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれています。こうした名門貴族のリヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術コレクションが今回日本で初めて公開されました。
本展の最大の見どころはルーベンスの作品10点と、ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、フルューゲル、ヴァン・ダイク、アメリングなどの作品で、16世紀から19世紀にかけての作家、計139点の作品が展示されています。
以下印象に残った作品
参照展覧会HP
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/
スイスとオーストリアに挟まれた小国のリヒテンシュタイン公国は、ドイツ系貴族家でその一族はチェコ、ハンガリー、オーストリアなどにも分散しています。一族は先祖から受け継いだ領土をハプスブルク帝国内の各地に広げ、領邦の外のプラハやモラヴィアなどにも領土を持っており、主たる居宅もウィーンやモラヴィアにありました。しかし、1919年のチェコスロバキアの独立と、1945年のチェコの共産化やベネシュ布告によって多くの家産が失われてしまいました。これに代わってリヒテンシュタイン家の財政を支えているのは、1921年に設立されたリヒテンシュタイン銀行です。1938年にはヨーゼフ2世がファドゥーツの城に移り、ここが公家の居所に定められました。
同国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は、優れた美術品収集こそが一族の栄誉との家訓のもと、500年以上にわたってヨーロッパ美術の名品を収集してきました。その数は3万点に及び、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれています。こうした名門貴族のリヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術コレクションが今回日本で初めて公開されました。
本展の最大の見どころはルーベンスの作品10点と、ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、フルューゲル、ヴァン・ダイク、アメリングなどの作品で、16世紀から19世紀にかけての作家、計139点の作品が展示されています。
以下印象に残った作品
ペーテル・パウル・ルーベンス「占いの結果を問うデキウス・ムス」1616/17年
ペーテル・パウル・ルーベンス「マルスとレア・シルヴィア」1616/17年頃
ペーテル・パウル・ルーベンス「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」1616年頃
アンソニー・ヴァン・ダイク「マリア・デ・タシスの肖像」1629/30年頃
フリードリイヒ・フォン・アメリング「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像」1836年
参照展覧会HP
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/
2012-11-06 16:44
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コメント(2)
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最近の美術展は、見所が沢山あって、楽しいですね。
by saru (2012-11-07 00:50)
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の添え状 (2014-04-29 18:19)