SSブログ

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013(1) [クラシック音楽鑑賞]

今年で9回目を迎えた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の今回のテーマは「パリ、至福の時」。
19世紀後半から現代まで、パリを舞台に活躍したフランスとスペインの作曲家による名曲が演奏されます。

有料公演の第2日目、5月4日に公演番号212のドビュッシー、サン=サーンスなどの作品4つと公演番号213のデュカス、サン=サーンスを聴いて来ました。
lfj2013_2.jpg

lfj2013_1.jpg

lfj2013_3.jpg

lfj2013_4.jpg

■公演番号212(ホールA)
・サティ(ドビュッシー編):ジムノペディ1番、第3番(オーケストラ版)
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
・ヒメネス:《ルイス・アロンソの結婚式》より間奏曲(カスタネットとオーケストラのための)
アンヌ・ケフェレック(P)
ルセロ・テナ(カスタネット)
フェイサル・カルイ(指揮) ラムルー管弦楽団

アンヌ・ケフェレック(Anne Queffélec, 1948年1月~ )は、パリ生まれのフランスのピアニスト。5歳でピアノの演奏を始め、1964年にパリ音楽院に入学。1965年にピアノで、1966年には室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(1等賞)をとる。その後、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、アルフレート・ブレンデルに師事し、1968年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。それ以後も、国際舞台の中心で演奏をつづけ、経歴を重ねる。ソロのコンサート・ピアニストとして有名であるばかりではなく、室内楽の分野でもよく知られている。
Anne Queffélec_1.jpg


フェイサル・カルイ(Fayçal Karoui,1971年~)はフランスの指揮者。トゥールーズ・キャピトル管弦樂団でプラッソンの助手を務める。2002年にベアルン地方ポー管弦樂団の音楽監督に就任。同団の演奏技術の向上とレパートリーの拡大に成功し、定期会員を目覚ましく増大させた。2011年からコンセール・ラムルーの首席指揮者を務め、2006年から2012年までニューヨーク・シティ・バレエ管弦樂団の音楽監督も兼任した。
Fayçal Karoui_1.jpg


コンセール・ラムルー(Concerts Lamoureux)は、パリの民営のオーケストラ。ラムルー管弦楽団(Orchestre Lamoureux)とも呼ぶ。1881年、ヴァイオリン奏者で指揮者のシャルル・ラムルー(Charles Lamoureux)により設立された。コンセール・パドルー、コンセール・コロンヌと並ぶ、パリ3大民間オーケストラの一つである。1993年から2010年まで佐渡裕が首席指揮者を務めた。2011年からはフェイサル・カルイが首席指揮者を務めている。
Concerts Lamoureux_1.jpg


LFJとしては曲目数の多い(4曲)の演奏で1時間弱の公演時間でした。最初のサティは初めて聞きましたが、ジムノペディ1番、第3番ともゆったりとしたテンポの曲でオーボエをメインとしてハープの演奏が入るなかなか良い、小編成のオーケストラ版(ドビュッシー編)の曲でした。
牧神の午後への前奏曲はフルート3本、ハープ2台の演奏を表に出した曲でフルートの柔らかな響きが印象に残りました。ピアノ協奏曲第2番は今年65歳を迎えたケフェレックですが、衰えの見えない力強いキータッチのパワフルな演奏でした。特にスタンウェーの高域の柔らかな響きが印象に残りました。ヒメネスの《ルイス・アロンソの結婚式》より間奏曲ですが、カスタネットがオーケストラと一体になる楽器とは思っていませんでしたが、協奏曲として立派に成立していました。

■公演番号213(ホールA)
・デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
・サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付」
川瀬賢太郎(指揮) 読売日本交響楽団

川瀬賢太郎(1984年~)東京生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、ピアノ及びスコアリーディングを島田玲子氏に、指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフン、アーリル・レンメライトの各氏に師事。2006年10月に行なわれた東京国際音楽コンクール〈指揮〉において1位なしの2位(最高位)に入賞し、2007年3月には入賞者デビューコンサートで神奈川フィルハーモニー管弦楽団および大阪センチュリー交響楽団を指揮。2011年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団の指揮者に就任。
人気テレビドラマ「のだめカンタービレ」の指揮指導を務めた。

「魔法使いの弟子」ではオーケストラの演奏がなんとなくぎこちなく、全体的に硬い響きの演奏でした。特に高域弦、金管の響きが固く感じました。前から10列目のほぼセンターの席でしたので直接音が多く、残響音があまり感じられなかったのも影響していると思います。
交響曲第3番では大編成のオーケストレーションになり、響きは少し柔らかくなりました。
オルガン付と言うことで、本物のオルガンが無いホールでどうするのか興味が有りましたが、電子式オルガンを使用し、結構本物に近い音がして、低音域もしっかり出ていました。若手の指揮者の川瀬賢太郎さんは動きの大きいダイナミックな指揮で、終盤は盛り上がった演奏になりました

nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0